第28巻(3000年の人たちは)

3000年の人たちは、宇宙にいくつもの太陽を創り出している。

宇宙にいくつもの太陽系を創り出している。

この惑星と同じような惑星を宇宙にいくつも創り出している。


そして、この惑星アースは、アースとして1つの国家となっているので、世界の街は、街のオリジナリティを保ちつつ、みな、それぞれ独立して存在している。

世界は街と街とで、つながっている。街どうしで、つながっている。


ユーリ姫といっしょに、マッチャマの街に行ってみた。

前は、6時間くらいは、かかってたのに、今は1分で行けた。


マッチャマ城のある山へは、ロープウェイのロープのないやつで、瞬間的に登れた。

リフトもロープなしのイスで、瞬間的に山の上に行ける。


マッチャマ城は、そのままの姿だった。

「うわ~、お城はそのままだ~」

ってユーリ姫に言ったら

「そうでしょ~」

ってユーリ姫は笑ってる。


「ただいま~。あやめちゃんを連れてきましたよ~。850年ぶりに」

ってユーリ姫。

「あっ!お帰りなちゃいませ~。あやめちゃん!」

「あなたは?...もしかして、あの時まだ赤ちゃんだった、ミユちゃん?」

「そうだよ~。って、そんなわけないですよっ!850年近く経ってるんですから!」

って、すかさずユーリ姫に、つっこまれた。


「お待ちしてました~」

ってミユちゃん。


当時、ユーリ姫のおねえさんに、赤ちゃん生まれたばかりだった。

その赤ちゃんだったミユちゃんに、なんだか、そっくり。だからお城で再会出来て、めっちゃ嬉しい。

「ミユちゃん、今、いくつなの~?」

「3つだよ~」

「あれっ?名前もミユちゃんなんだよね?」

「そうだよ~。ミユだよ」


「マッチャマの街も、雰囲気はマッチャマのままですね!でも、市電は浮き上がって走ってるし、建物も丸く可愛くなってますね~」

「そうですね~。マッチャマの街は、家もミカンをイメージして建てられてます」

「あっ、それで、家は丸くてミカン色なんですね~」

「家の中も、色々と、だいぶ便利になってますよ」

「なるほど~!マッチャマも、3000年になって、これからも、ますますマッチャマらしく発展していくんですね~」


 マッチャマには最古の温泉もあるし、芸術的雰囲気もある良き街だ。

 スポーツも盛んで、フルーツも美味しい。


 「海がある。山がある。空に光があふれてる。

 道がある。川がある。イヨの言葉がながれてる。

 ふるさと。ふるさと。わがマッチャマ。

 豊かな自然があふれてる。

 熱い血潮がながれてる。」

 マッチャマの歌。

 3000年になったとしても、まさに、そのままなマッチャマの街。



 くーりは相変わらず水泳、好きだ。

 泳ぐのめっちゃ好き。

 いつも泳いでる。


 くーりとパイシーパークに行ってみた。

 うわっ!ジェットコースター!

 当時よりもめっちゃ凄くなってる!

 くーり、めっちゃ喜んで何回も乗ってる。


 パイシーの海もめっちゃきれい。風景もきれいになってる〜!

 相変わらずミカンパフェもある〜♡めっちゃ美味しい〜♡さすがミカンの街♡


 ゴーカートもあるから、くーりと競争したよ。

 接戦だあ!くーりは泳ぐの、すばやいけど、ゴーカートもすばやく走らせてるなーっ。

 でも、うちも負けらんないっ。水泳だと、くーりには負けちゃうからな〜。ゴーカートで勝たないと。

 って思ってたら、うちらのゴーカートのすぐ脇で

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、めっちゃすばやく走りまわってる、なにものかの気配を感じる。 


 なにものかだって?

 もう、なにものかなのか、わかってるよ〜。

 そう、くるみちゃんとみるくちゃんだ♡♡

 くるみちゃんみるくちゃん、やっぱり走るのも

めっちゃ速いんだなーっ!凄い!さすが忍者。

 双子の忍者。

 最強双子。天下無双。



 そのあと、くーりと海で泳ぐ。

 うちもくーりもめっちゃ可愛い水着。

 くーりは羽に合わせて、きれいなブルーの水着。

 うちも羽に合わせて、きれいなピンクの水着。


 くーりは、めっちゃすばやく泳ぎまわってる。

 やっぱ、くるみちゃんみるくちゃんの仲間になれるわっ!


 うちはゆっくりスイスイ背泳ぎで。空に太陽を見ながら、チャプンチャプンと泳ぐ。


 そしたら

 やっぱり。

 うちらのまわりを

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、めっちゃすばやく泳ぐなにものかの気配。


 いや、なにものかっていうか

 もう、最強双子くるみちゃんみるくちゃんでしょ〜。

 でも相変わらず姿を見せず

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、海の中でも泳いでる。すばやいっ♡♡

 

 くーりも、負けじと

 ヒュンッヒュンッ

海の中を泳いでる。


 うわっ、くーりも姿、見えないよーっ。

 くーりも忍者の仲間入りかーっ?!


 3人で姿を見せず

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て泳いでるけど


 うちはゆっくりのんびりスイスイ背泳ぎで泳いでるよっ。



 そしたら

 可愛いピンクゴールドのような船、海を走ってるの見えた。

 船で、だれか、うちに手をふってる。

 ユーリ姫とミユちゃんだーっ♡♡ユーリ姫とミユちゃんも海に来てるーっ。


 うちは、ゆっくり背泳ぎで船に近付いた。

 ユーリ姫とミユちゃん、うちに手をのばしてくれて、うちは、ふたりの手をしっかりつかむ。

 えいっ!

て、ふたりは、うちを海から船に引き上げてくれたよ。


 船から海をながめたら

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、なにものか姿も見せず、海の中を泳ぎ回ってる気配を感じる。


 ユーリ姫も

 なにかしら?あの気配は?海の中で

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て感じる、あの気配は?


 って気配を感じてる。


 ミユちゃんも

 海の中に、なにかいるみたいだよ〜?

って気付いてる。


 だめじゃん。忍者なのに、気付かれてちゃ〜。

って、うちは思ったけど

 あれは、わざと

 ヒュンッヒュンッて気配を出してるんだなっ。


 最強双子くるみみるくともなれば、本当は、だれにも気配を感じとられず泳ぐことなんて簡単なはずだからっ。


 プハーッ

て、くーりは海から顔を出した。

 「こんにちは〜♡」

って、船に乗ってるうちらに、海の中からあいさつしてる。


 「ばいば〜い」

って、くーりは海の中に手をふってるから

 きっと、くるみちゃんとみるくちゃんは帰って行ったんだろう。


 くーりは

 ヒュンッ

て、めっちゃすばやい動きで、みずから船の上に一瞬で乗ってる。


 くーり、忍者か?!

ってくーりに、うちは、つっこんだよ。


 みるくちゃんくるみちゃんにも忍者の仲間にスカウトされちゃったよ〜♡♡

 って、くーりは、ユーリ姫とミユちゃんとすばやく握手しながら言ってる。


 ユーリ姫もミユちゃんも

 「「くーりちゃんに、マッチャマ城専属のトップ忍者、スーパー忍者になってほしいくらいよね〜」」

って。



 ユーリ姫の船は空を飛ぶ。

 めっちゃ可愛いピンクゴールドの船。

 フワーッ

て浮き上がって、空をスイスイ進んで行ってる。

 うちは空からの、パイシー海の景色を絵に描く。


 そしたら

 空の上でも、やっぱり

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、船のまわりで飛び回る気配。


 うわっ、くるみちゃんみるくちゃん、空でも

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て飛べるんだな〜。

 さすが天下無双最強双子くるみみるくだ♡♡


 もしかして、くーりも?!

って、うちの思うよりも速く

 くーりも空を

 ヒュンッヒュンッ

て飛んでる。


 これ、もう完全に、くーりは

 くるみちゃんみるくちゃんの仲間入りだな〜♡♡♡


 ユーリ姫もミユちゃんも行動的なので、みんないっしょに空を飛んでる。


 うわっ、じゃあ、うちも

って思って、うちもピンクの可愛い羽を広げて

 空でパタパタ

 パイシー海の上で飛び回った。


 うちとユーリ姫とミユちゃん、ゆっくりパタパタ飛んでるそばを

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

 ヒュンッヒュンッ

て、姿を見せず、飛び回る気配♡♡♡


 


 


 

 

 

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