流星の日から人が変わってしまったお嬢様と、ポンコツと呼ばれるメイドの物語。
人を拒むようになってしまったグレイスフィールと、前世に気付いた主人公と。二人の心の交流と、そこから広がっていくほかの人々との交流、そして変化が丁寧に描かれている。
そして明かされていく世界のこと。物語の筋書きのこと。
前世にある意味では振り回され、助けられ、そして最後には良い方向へと向かっていく。
これぞまさに大団円と言える作品ではないだろうか。けれどめでたしめでたしで終わっているが、続きも読みたいと思う作品でした。
お嬢様とメイドと、変わりゆく関係と心を見ていただきたいです。ぜひご一読ください。
ハウスメイドのイーディスは『金皿10枚』と呼ばれるポンコツメイド。
しかし、英雄の流星が降る夜をきっかけにして、前世の記憶を思い出す。
本作の魅力は、前世の記憶を使って何ごとかを成し遂げようとするところではなく、誰かと心を通わせるために、ひたむきに行動するイーディスの姿にあるかと思います。
イーディスが前世の記憶を取り戻すと共に、人が変わったように狂乱するグレイスフィールを、なんとか理解し、手助けしようとする姿が、読者の心を揺さぶります。
そして、次第に氷解していくグレイスフィールの心と、彼女の口から明らかになる世界の真実が、イーディスの人生の向かう先を決める――。
第1話と第20話とでは、二人の関係も、屋敷内での立場も変わっています。
ささやかな変化かもしれませんが、それは二人のこれからの行く末を動かす、大きな一歩なのかもしれません。
是非、続きを読みたいと思える作品でした。