「我が妹よ。あれでしょう?」

「お姉ちゃん。あれって、なにがあれなの?」

「我が妹よ。えーと、お姉ちゃん、近頃あれそれこれとか固有名詞が思いつかないことあるのよ」

「お姉ちゃん。あれそれこれとか固有名詞使わず会話するの、人に何を話したいのか伝わりにくいから気を付けてね」

「我が妹よ。お姉ちゃんは、頭の回転が速いから、どうしても固有名詞が口に出る前に、話したいことが思考として突っ走ってしまうのよ」

「お姉ちゃん。それはそれで、私には伝わるけど、本当に気をつけてね」

「我が妹よ。お姉ちゃんは、誰かとコミュニケーションをする時に、人工知能で通訳する必要があるのよ」

「お姉ちゃん。これは何?」

「我が妹よ。それは缶詰よ」

「お姉ちゃん。これは何?」

「我が妹よ。それは『夢』よ」

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