第856話 えびえびしすたーず「冬休み」

「先輩。先生になると冬休みって、ただ学校に生徒が来ていないってだけで、何ら日常生活と変わらなくなりますね」

「後輩。先生になって、生徒と同じ冬休み満喫なんて最初から無理よ」

「先輩。だって、私たちが生徒の頃って、そういう学校の裏の部分と言うか先生の苦労とか見てませんでしたもの」

「そうよね。私だって、学校の先生になりたいって針路を決めて大学選びしていなかったもの」

「先輩。それなら先輩って、高校生の時は何になりたいとか決めていたのですか?」

「高校生の頃? 後輩に言ってたか覚えてないけど、ただ何となく入学できそうなところで、一番学費が安そうなところを選んだのよ」

「先輩。私が必死に受験勉強していたのと全然違う高校生活していたのですね!?」

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