可愛い可愛い、私も“ある生き物”を頭にのっけたい!!!
- ★★★ Excellent!!!
負けず嫌いでプライドは高いが根は善良な主人公朱浩宇は、仙人目指して修行中。
有能なのに怠惰で、お酒と美味しいものに目がない師匠、姚春燕を破門の危機から救うため、完璧超人な兄弟子夏子墨と、ある理由から幸運の星の下に生まれた姚春燕の弟弟子周燈実とともに、幽霊退治に乗り出します。
好感を持たずにはいられないキャラクターたちが、仙人や幽霊や妖怪が当たり前のように存在する異世界へと、読者を導いてくれます。さりげなく張られた伏線にも感嘆!
また、後半に登場する“ある生き物”が、とにかく可愛いのです。
彼らがしゃべったり動いたりするたび、可愛さのあまり悶絶しそうになります。
この生き物たちを何度もWebで検索しては、画像をながめてしまいます。
ネタバレになってしまうのでその生き物たちについて詳しく書けないのが、もどかしくてたまりません。
全体を通して描かれるテーマもあたたかく、世界に対する作者様のやさしい眼差しがうかがえます。
作者様の持ち味であるブロマンス要素もあり、つい二人を応援したくなってしまったりも。当人たちの意思はいざ知らず……。
思わず口元が緩んでしまう、ほのぼのニヤリな仙侠小説です!