第9話 オンライン会議システム、Zoomの面接って、どう?「総選挙」と聞くと、アイドル選抜と思う人がいるらしいし。なんか、変な通知がきたぞ!

 母子の戦いは、続く。

 何が、正しいのか…。

 誰が、正しいのか…。

 選挙でもして、決めてみれば良いんじゃないのか?

 「これって、総選挙だな」

 まずい。

 このつぶやきを、母親に、聞かれてしまっていた。

 「総選挙」

 去年くらいまで、私は、総選挙っていうのは、アイドル用語かと思っていたもんだ。

 「お母さん?総選挙があるって、あんぽんたんアナウンサーが、いっているよ?アイドルって、人気なんだね?」

 …って母親に言ってみたら、こっぴどく、叱られた。

 アイドルの旅は、難しい。

 基本、アイドルになるためには、芸能事務所の人なんかに、書類形式でプロフを見てもらって、面接。

 今の、世界的にモヤモヤとしたウイルスの社会では、オンラインで、面接。就職活動でも、オンライン形式の面接が、当たり前のようになってきた。

 「リュウザキレイカです。よろしく、お願いいたします」

 いつか、そんなアイドル面接の日が、くるんじゃないのかな?

 面接、か。

 就活生って、こんな感じらしい。JKも、練習したほうが良いですか?

 自室で、約束のオンライン面接の時間1時間前に、パソコンを立ち上げる。

 「部屋の家具を、調整して、っと…」

 背景には、余計な物を映り込ませない!家具とかが映ってしまえば、印象、マイナス。

 「オンライン会議システム、Zoom」

 その画面を設定するところから、戦い。

 カメラの向き、照明器具の位置を、整えるんだ!

 「ちゃんと、映るかな?」

 今どき世代も、積極的に、なれるんだよ!

 「私の、売り込み!」

 「面接官に、良い顔をしろ!」

 「内定、ゲットだぜ!」

 ほら。

 自発的、でしょ?

 …なーんて日が、私にも、くるはずだ。

 「コトン…」

 と思っていたら、今日はついに、絶対に認めたくはない通知が、やってきた。

 「ついに…。こっちの書類が、きちゃったか…」





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