あの日、守られた背中が、私の道標になった

平凡な女子高生・青木さくらは、自分の弱さを痛いほどわかっていた。
臆病で、人に頼ってばかりで、大切な人も守れなかった。
でも、ある日。
刃物を持った不審者が現れた学校で、目の前の「日常」が崩れたその瞬間――
彼女は『本物の強さ』を目の当たりにする。

生徒を守って戦ったのは、ただの学校の守衛だった。
でもその姿は、彼女の知るどんなヒーローより強く、美しく、鋭かった。
そして彼は、かつて「伝説」とまで呼ばれた格闘家――赤沢虎之助。

暴力を憎みながらも拳で守る男と、強くなりたいと願う少女。
交差する過去と現在、そして始まる『師弟』の物語。

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