第一話 売れない記憶への応援コメント
表現がすごすぎない…?文章力が高すぎて尊敬します!!!!!
だけどだからこそ違和感のようなものも感じる。これが伏線なのか設定のミスなのかが分かりづらい…。でもそこもまた魅力になっていて読み応えがあります!!!
でも少し気になることがあって、空行をもう少し増やしたほうが見やすくて個人的には好きです!!!
面白かったです!!!応援してます!!!
作者からの返信
テマキズシ 様
ご訪問いただきありがとうございます。
そして、お褒めの言葉とご意見、痛み入ります。本作は一応、完結済みとさせていただいていますが、作者としてはなんらかの改良の余地がまだ残されていると感じていまして。そんな漠然とした課題意識に今回、大きなヒントをいただけたような気がします。時間の都合上、すぐにとはいかないものの、作品を再編集する際にはご意見を活用させていただきます。
また本作に貴重なお時間を割いてくださったことに、重ねてお礼申し上げます。
第二十二話 核心へと至る道への応援コメント
批評希望と、あったので書かせていただきます。
まず、私の作品を読んで批評して下さってありがとうございました。
それでは本題ですが、ここまで読んだ感想です………
良かった点
・ イヤイヤながら、強盗をさせられるという王道展開はイイんじゃないかなと思います。
・ あとは、ガンアクションがあった点も良かったと思いました。
改善する点
・ 主人公が、アウトロー風なのにもかかわらず線路に乗せられ走っている感があるのが見えるのです。つまり、選択肢があって悩んでるっていうのが少ない点です。
・ 食事するシーンとかは、あえて少なく書いてあるのかと思うのですがハードに動けばお腹は減るので、省略しない方が緊迫感はあると思います。複製素体の動力源も、詳しく書いてあった方がアンドロイドとの違いが際立つと思います。
・ 取引現場の、3階の踊り場で捕まえて情報を聞き出した敵を、殺さないように逃がしたと思うのですがいきなり消えた感じになっています。その後、突入してドアの近くにいた敵は、盾にされてハチの巣になりましたが………
・ 少し、状況説明が長い箇所がありセリフを入れるなどしないと、集中力をだいぶ必要とします。特に第十九話のワイヤーが手榴弾のピンに結んであるトラップのシーンでは知り合って間もない人間同士なら手で相手を制すか声をかけ合うかあった方が良いのかと思います。
とりあえず、軽く読んだ感想なのでサラッと流して作品作りをしていただければと思います。
作者からの返信
なばば☆ 様
コメントありがとうございます。
改善すべき点に関しては精査したのち、近日中に修正作業を行おうと思います。特に三つ目の部分については完全に盲点でした。場面転換を急ぐあまり、流れが端折られていますね。この辺りは補足説明を足してみます。ご指摘ありがとうございました。大変、勉強になりました。
編集済
第十一話 夜の逃走劇への応援コメント
一章を通して、要所々々での説明・描写に不満はないものの、全体で見ると、「記憶を取り戻すヴァラガンのお話」ではなく、「ヴァラガンの日常に、記憶を取り戻すという生き甲斐が、おまけでくっついて来る」という印象でした。
称えられてしかるべき点の列挙と、個人的な嗜好を……。
・第一話について
およそ変えるべき点が見当たりません。量・質ともに完璧でしょう。一発ですべてがわかる美しい導入です。
・精神置換技術や記憶の再解釈周りについて
ケチをつける読者が多すぎる印象です。そもそも、ここがスタートラインでしょう。
魔法のある世界に「どうして魔法があるの?」と尋ねる読者は、not for me以外の何物でもありません。
ケチをつけていいのは、明らかに作者の怠慢が見られるケース――すなわち、新たに提示された要素が、すでに提示されたものと異なる場合だけでしょう。
よしんば、あらゆる設定が見事なのに「精神置換技術の周辺だけが稚拙」という指摘ならともかく、そうでない読者は、小説(エンタメ)を教科書か何かとでも思っているのでしょうか? 大前提に踏み込んでいいのであれば、何でも言えます=何の意味もありません。
事前のコメントで、SF的な技巧よりもエンタメとしての面白さを求める、と述べましたたとおり、私は現行を極めて強く支持します。少なくとも、SFの部分の探求は「ヴァラガンが自分の記憶を取り戻す」というストーリーではありません。本作で描くべき範囲を超えています。つまり、作品の焦点(テーマ)がぶれるということです。
鼻息を荒くしましたが、言うほどケチをつけている読者は、多くなかったかもしれません。また、改稿の前後も分かりませんので、私の主張は杞憂なのかもしれません。しかし、高い評価をしているユーザーもいることを、知ってほしかった次第です。
・誰の台詞か?
第一章終了時点で、台詞の話者に迷ったことは一度としてありません。完璧です。
・第七話より
>>「さっきの坊やに使えばよかったじゃないか」/老婆は喉の奥で含み笑いをして、顔に刻まれた皺を揺らす。
くすりとさせられました。こういった「ふふっ」と微笑を思わずこぼしてしまう点が随所にあると、やはり読んでいて楽しいですね。
・D13との戦闘について
キャラクターの物理的な動きを読者に示すという難題を、鮮やかに描いていたと思います。さすがの筆力に、待っていた甲斐があったと心躍りました。
・龍灰窟に戻れば逃げ切れる
なるほどなと、作品世界ならではの頭脳戦、その一端を垣間見られたようで、嬉しさと面白さを覚えました。
重ねて、拙著への批評ありがとうございました。
作者からの返信
御咲花 すゆ花 様
ご講評ありがとうございます。
第一章に対する御咲花様の所見は、作者としては「狙い通り」といったところです。本作は四章から構成されており、それぞれに起承転結を割り振っています。起にあたる第一章は「日常に少し変化が加わった」程度ですが、それが少しずつ狂っていくという仕掛けです。そのことが冗漫さにつながったのなら本末転倒であるものの、少しでも先の展開への期待となったのであれば改稿を重ねた甲斐がありました。
作品の設定面の描写については、支持していただきありがとうございます。これはたしかに賛否両論の部分であり、長く最適解を出せないものでした。原因としては、読者ごとのスタンスの違いでしょうか。「Web小説として読んでいる」→なによりもテンポ感が命。「SFが苦手」→細かい設定を書かないでほしい。という風にそもそもの作品の捉え方にズレがあるために、読者からの設定への言及は激しくなったのではと考えます。尤も、中には的を射た指摘をいただいた場合もありますが。なにはともあれ、それらとは別視点での意見をいただけたことは気づきにつながりました。その他にも、作品の美点を複数挙げていただいたことも痛み入ります。
おそらく専門外であろう作品に、貴重なお時間を割いていただき、感謝の言葉もありません。今回いただいた講評は、これからの創作活動に活用させていただきます。
編集済
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
『内なる獣』、読了しました。一章終了時点で抱いた感想と変わらず、商業の物理小説をめくるような思いで一息に読み切れました。
生活上の都合で二度途切れましたが、一度別のことに注意が移ると復帰が難しい自分が意外と感じるほど、すぐに読み直し始めることが出来ました。それだけ読みやすく、また続きが気になる一本だったからではないかと感じます。クオリティの証左、なのではないかと。
そのような感触があった上で、一方的に仮決めした解釈の下で感想を記すよりも、執筆における動機や意図などを可能なら伺ってから一定以上の言語化を行った方がよいだろうか、とも感じました(今の文章ではこのまま記してしまいますが!)。
もう少し詳しく述べますと、目的の重心がどこにあるかで、作品の評価が大きく変わってくると感じたのです。
ごく大まかな印象なのですが、『獣』の結末は開かれている、という感触を持ちました。結末に関して、タイトルが思い浮かぶ限りで最も印象が近いのはディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』でした。作中に幾つか読解に用いることの出来る概念、キーワード、出来事が現れ、しかしそれらについて全て処理されるわけではなく、読者がそれぞれについて補完する余地があるか、または掘り下げきらず言葉にしきらないことで何らかを表現しているかのように読者に感じさせる。そのような印象だったなと。
よかった、と挙げていらした「スクラップヒューマン」を昨日、準備的に拝見したのですが、そちらと、それに対するイモ様のコメントを踏まえましても、この印象は補強されるような思いがいたしました。
ただ一方で、「目的とはしていたが十分には処理出来なかった」可能性もまたある。その場合は穿って解釈を展開させすぎてもやはり的を外すだろうと。
以下では想定した幾つかの解釈タイプに合わせ、複数パターンの感想を略版で記したく存じます。もしここから、当たっている、または詳しく聞きたい、と感じられた箇所がございましたら、その時はまたやり取りできればなと。
恐らくはたぶん、パターンを割合ごとに、または部分ごとにつぎはぎしたものになるのかと考えておりますが、この点把握することで、新たに感想も出てくるものと感じております。
それでは以下、記してまいります。よろしくお願いいたします。
- 感想その1 大衆娯楽SFとして
元々ライトノベルを書きたがる質なのもあり、この観点は自分の中に常にあり、それに基づく感想がまず生成されておりました。
この点についての自分の感想は、この側面は紛れもなく評価できるな、というものでした。
主人公ヴァラガンの恵まれた体躯と“掃き溜め”で蓄積した経験、そして天与の獣性。これらが設定として底支えするアクション――窮地においても戦い、危機を脱し敵を打ち倒しまたは退ける展開は、明らかに大衆娯楽に資するものであったと自分は考え、また感じます。
文章が圧縮されていながらそれでいて誤解の余地なく雄弁にアクションを描き出しているのも強力だと感じております。かつて自分は戦闘パートを称して「(格闘ゲームの)コンボムービー(を見せられているようだ)」との感想を頂いたことがございますが、読者としてその理由はよくわかる。一撃一撃に賭けられているものがない応酬は、「それで?」「まだ終わらないのか?」と思われうる。『獣』の戦闘のほとんどがそうはならなかったのは、賭けられているものが都度示され、また「賭けの結果はどうなったのか?」の興味が続く内に決着する紙幅と戦闘プロット配分、そして無駄が省かれた描写の賜物だったように感じました。
- 感想その2 あるテーマを描いたSFとして①
感想1は主に、全編を覆う闘争、活劇とも取れるパート全体にまつわる感想でした。感想その2は結末にまつわるものです。
大衆娯楽SFとして見た場合、テーマの明示が小説としては少し薄く感じた、というのが第一の主観です。
『獣』を評する時、アクションSF映画のような、という言葉がまず出ます。これには幾つかのニュアンスが含まれており、その内の一つを言葉にするなら、「映像作品の一王道に近い“明言”や“強調”の不在を感じた」というものになります。
ハリウッドのブロックバスターほど強調された場合ではなく、本編中でキーワードが示され、それについてとても示唆的な発言がどこからか出るものの、深く掘り下げるというより受け手に感じてもらう形でしめる、というたぐいのものを想定しています。
この感触はかなりはっきりとしていますが、『獣』全体に振りまかれたキーワードの数が多いことが恐らく影響して、「“過去”というキーワードにまつわる答えは示されたが、テーマを構成する他要素がまだ幾つか残っている故に全体は明かされずに終わった感がある」という読後感に繋がりました。
そのため、大衆小説という括りのうち、グラデーションのどの辺りを念頭に置かれていたかで評価が前後すると感じたのです。
娯楽小説としてまとまらせきるならば、本編中に出てくるキーワードや重要な要素……獣性、過去、感性の欠落、技術のもたらす正負の面、組織が試みた実験の意味など……を絞り、読者が「この話については覚えてる、で、こう決着したのだな、よし」と全体に対して思える調整をかけてもいいのかもしれないと考えました。
- 感想その3 あるテーマを描いたSFとして②
他方、「イモ様の書きたいことは、割り切れない複雑さにあるのではないか。テーマに対して、読者が一読して結部で明瞭な納得まで至れるようなわかりやすさは、執筆の動機上却下なさっているのではないか」という思いも持ちました。これは以前一章読了時に書いた感想へ下さった返信と、「スクラップヒューマン」の内容、そしてそちらへ寄せられたイモ様のコメントから感じたことです。
この前提のもとでは、結部において一目瞭然とならないことは最初から織り込み済み、その上で戦略を練られたものと考えるべきで、そうなると「はじめに」に記した通り、どこまでが狙いで課題だったのかを踏まえることが必要になると感じました。
そこを抜きに触れられる点を記しますと、「大衆娯楽」と「非・一目瞭然」の組み合わせ方、混ぜ合わせ方に一考の余地があるいはあるのかもしれないと感じました。
『獣』に特にまつわる形で現状思い浮かんでおりますのは、記述を調整し「一目瞭然」に寄せる形、このまま「一部の要素についてのみ瞭然であるような終わり」を維持しつつ、各要素への処理を戦闘に引っかけていく形の二つになります。
そして『獣』にこだわらない遠景からの意見ですと、娯楽色をもう少し薄めつつもキーの配置と処理感をいじり、いっそ映画『イノセンス』くらいの塩梅を描いていくのはどうかという意見と、更にもっと思索のシーンを増やして「スクラップヒューマン」などに近づけた幻想小説方向へ繋げていくのはどうかという意見を持ちました。
作者からの返信
伊草いずく 様
この度は自作品に目を通していただき、誠にありがとうございました。
こちらへの内容の転載もありがとうございます。カクヨムとevernote、どちらでも内容を把握できるようになったので、改稿案を考える際に作業が捗ります。
また、DMでの「感想戦」は刺激的で、同時に勉強にもなりました。一度切りのやり取りにはない、意見を交わし合うことによる深みがありましたね。特に作者目線では、読者がなにを感じたのかを具体的に伺えたのが良かったです。改稿の際の指針として、是非とも今回のやり取りを活用させていただきます。
末尾になりますが、伊草様のご厚意に心より感謝を申し上げます。
編集済
第十三話 暴かれる素性への応援コメント
ひとまず区切りと思われるところまで拝見したので、感想を一旦まとめたく存じます。
道中、寄せられていたコメントを少し拝見したことで電撃への応募とわかったため、それを踏まえて(つまりライトノベルへの感想として)感じたことをまとめたく存じます。
一次選考を通らなかった理由は、正直なところカテゴリーエラー……つまりライトノベルではないこと……以外には思いつきません。
それほどすごい一章でした。設定、空気感、それらを下支えする細部の厚み、完全に商業SF小説を読んでいる時の感覚でした。
勝手な想像ではあるのですが、数をこなすのが主な仕事であるとしても、下読みの方も「良い作品を上にあげたい」とお考えになるのが人情だと思っています。機械的に作品を捌きまくる中で、ふと気持ちが動くような高品質なものを見つけたら、よほど明確に「通すな」と言われていてすら通したいと感じるのではないかと。
それでも落ちたのだとすれば、考えられるのは運か、電撃という応募者の多い場に出されたためか……そのくらいではないだろうかと。
他方、読者の方からの感想はある意味理解は出来ました。
この作品の一番のツカミ的魅力は、カクヨムという場の主流に近い言葉で表現するなら、「厳しくも一種魅力的な作中世界で、“生きている”――一人前に生を繋いでいる主人公の俺TUEEEE感」だと認識しています。
そういう楽しみ方に縁が薄い、あるいはこの世界観で、龍灰窟で生き抜いている大柄な背中に魅力を感じないと、ツカミが弱く何を見せられているのかよくわからない、と言われるのではないかと。
「エンタメに寄せた」と仰っていたことから、本来はハヤカワなどに出すスタンスでいるところ、一時的か変遷の結果かでラノベに河岸を変えたのかとすら想像しました。
電撃に再び応募なさるのか、そうはされないのかでどこをどうお伝えすべきか変わるかとは思いますが、ともあれライトノベルを視野から外さないままでここでは考えを記したく存じます。つまり、ライトノベルを読む層にも読まれる作品作りを意識されていると仮定して喋る、と。
ライトノベルとハヤカワ等SFという両系列、そして繊細さについてストレート寄りであるハードボイルド、という作風で自分が想起したのは冲方丁でした。
単巻では『微睡みのセフィロト』が適切かもしれませんが、『マルドゥック・ヴェロシティ』が想起に至った直接の作品です。
マルドゥックシリーズ、特に『ヴェロシティ』以降は、ライトノベルが好きな層も楽しめる余地を大きく用意した代物だと受け止めています。しかし同時に、ライトノベルとしては二次的な想像の難易度が高く、あくまで「主戦場のライトノベル以外にSFも食べに来る層向け」だとも感じています。
これを比較に用いて感想をまとめます。
ここまで拝見した『内なる獣』の印象は、『ヴェロシティ』よりもラノベ層に刺さる“パワー”の設定に欠け、代わりに実写映画化適性の高そうな生身・銃器・車両を用いたアクションが“パワー”の大きな位置を占めている、というものです。ある意味で近いと言えそうなのは実写SF大作のノベライズでしょうか。
また、別側面でも“パワー”の不在、というより所在の偏りを感じました。“TUEEEE”成分の偏り、とも言い換えられるような趣旨です。
例えば炎熱酒家でのやり取りは個人的には最高でした。父親から部屋を追い出された少年への対応も。忘却している過去の影響があるにしても、最低の暮らしの中で自分なりの流儀を捨てないヴァラガンの背中は非常に魅力的で、憧憬の情をかき立てられます。だから主人公として見ていたいと思うし、何らか情を寄せたり同一化願望に端を発する楽しみが駆動を始める。これは“パワー”を嗅ぎつけて後を追うときの楽しみだと思うのです。
ですが、電撃の読者が(少なくとも電撃の作品をレジに持っていく時に)予定、味わうことを期待している楽しみと“これ”は違うな、とは明確に感じました。
電撃文庫の作品を買うときに念頭に入る“パワー”というのは、代表的には、青春感のあるうぶな恋愛(積層した屈託が主ではない――ハードボイルド的すれからし、異性慣れ、親交における駆け引きや前提などがない恋愛)、露骨に言うと片思いされるようなモテ要素、魅力、だと感じています。
この“青春感のある”という形容が、ライトノベルでは恋愛以外の“パワー”にも当てはまると自分は理解しています。
例えば“荒廃した世界で流儀を貫いて生きている”という場合でも、それに対する直接的な賛美表現が多い、と。
『ヴェロシティ』のそれは例としてわかりやすく、武装した敵勢力をエンハンサー(主人公側)が圧倒するくだり、が紙幅を割いて設けられている点などに端的だと考えています。
(能力の使用許可がないとギフトを使用出来ない、という設定も厨二病的な心をくすぐり、圧倒シーンのカタルシスと“パワー”の魅力提示効果を高めているなあと)
わかりやすく「人間以上」であることが“パワー”が“パワー”であることを強調してもおります。
恋愛に関しても、ハードボイルドに寄せた色合いではあるものの、調整がされていると読めます。ヒロインのナタリアは主人公・ボイルドの怪物性を早くから見初めてややストレートに好意を寄せます。
ボイルドの人間性一つ取っても、周囲の人物に「怪物」であることや「タフ」であることをはっきり評価されるなどやはりストレートだと感じます。
踏まえると、『獣』について以下のような感想が出てきます。
・“パワー”を魅力的に提示するエンタメ力そのものは疑う余地がない
・他方で、取り上げられる“パワー”の系譜がライトノベルのそれ、もっとストレートでわかりやすいそれとは明らかに違う
・“パワー”の種類を差し替え、または調整することが可能ならそうした方がラノベ層は取り込みやすくなると感じた
僭越に過ぎますが意見というところまで踏み込むなら、
・ヴァラガンに“固有の”兵装を持たせるのはどうか
・ヴァラガンに“一目置かれる”特技を持たせるのはどうか
・世界自体に“パワー”の象徴としてわかりやすい設定を導入してはどうか。複製素体方面の技術が下層で応用された結果生まれた改造義肢義体技術や、それらを前提武装とする連中の始末を請け負う荒事師に固有名詞を付け、ヴァラガンをそのポジションにつけるなど
という具合になります。
質は全く一読者として満足がいってしまうもので、細かい指摘は些事であると感じました。
感想はもっぱらカテゴリーエラーを潰す上での調整指針についての出しゃばりを含んだものとして書かせて頂きました。
別の形での感想の出し方もあるかとは思われますが、ひとまず以上です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
作品を多面的に分析してくださり、そのうえでブラッシュアップの提案までしていただきかたじけなく存じます。特にラノベ読者視点から見た本作の印象は、とても勉強になりました。私の頭では、想像の域を出ない話だったので。また、ラノベの域に踏み込んだSF小説の話も興味深かったです。『マルドゥック・ヴェロシティ』は未読ですが、『マルドゥック・アノニマス 1』は冒頭を立ち読みしたことがあります。シリーズものということで、なにか共通する部分はあるのかもしれませんね。
ラノベという観点からの本作への伊草様の分析は、御尤もだと思いました。おそらくラノベを嗜んでいるのであろう読者から「話の展開に面白味を感じない」や「登場人物に魅力がない」というコメントをいただいたことが過去にあり、当時はその言葉の真意がわからず悶々としていたことがありました。その謎が、今回いただいたコメントで解けた気がします。どうやら、根本的に求められているものが違うのですね。その読者層が好む話や展開、それを盛り上げる要素など。私は本作を執筆するにあたって、ある程度のリアルさ(冷たい人間や都合の悪さ、閉塞感)を意識していたので、まるでラノベ読者の求めるものとは正反対のものを書いていたことになりますね。当然、技術的に至らない部分があったのは確かですが、漠然とした「なぜつまらない作品に見えるのか」という疑問は晴れたように思います。
すでにご意見をいただいたあとに「本作はラノベではない」と述べるのは心苦しいですが、その一方で有意義な経験をさせていただきました。ここまで詳細に自作を読み込んでくださる方とは、滅多にお会いすることがないので。この度は多大なるご厚意をいただきまして、痛み入ります。いただいた講評は、今後の創作活動に是非とも活用させていただきます。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
第十話 生殺の記憶への応援コメント
脱字報告です。
――――
水槽みたくなった頭の中で水のように揺れる。マスクの中が生温い液体に満たされてく。
――――
みたくなった→今まで徹底されている表現統一による雰囲気の維持から考えて、修正漏れかと。
満たされてく→満たされていく ?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
こちらの文章は、故意にこの形で使っていました。
「~のように」という意味を込めています。少し調べてみたところ、「~みたく」は関東の方言のようですね。小説では割と使われる表現なので、不自然ではないのかなと思います。あるいは、一人称視点の作品に限った話なのかもしれませんが。
なにはともあれ、ご指摘ありがとうございました。
編集済
第一話 売れない記憶への応援コメント
公募の基本も知らない身の上で僭越ながら、お世話になった分だけでもお返し出来ればと思い、またお人柄とタイトルに惹かれたこともあり、お邪魔しました。
お役に立てたらと、作品情報についても簡単に調べたのですが、公募に向けて出されつつも振るわずであったという点までしかわからず。レーベルとの不一致が気にされていたことの一つにあったかと思いますが、電撃でしたでしょうか?
そちらも意識して、少しでも必要に近しい感想の方提出できればと考えております。さしつかえなければ、お知らせ下さいませ。
作者からの返信
伊草いずく 様
複数のコメントをありがとうございます。それぞれ個別に返信させていただきます。
まずは、本作に目を通していただけたことを感謝申し上げます。批評企画主催時には微かな希望を込めて作品を説明欄に貼るのですが、意見をもらえることは稀だったので。今回の企画では百名ほどの方にコメントを書きましたが、同様に企画を通じて自作にコメントを寄せてくださったのは伊草様を含めて二名です。大変嬉しく思います。
公募に関しては『ハヤカワSFコンテスト』に応募しました。執筆初期は『電撃小説大賞』を狙っていたものの、やはり作品の毛色や文体が違うことに気づきまして。実は私はラノベには疎く、当時は手探り状態で「ラノベっぽいもの」を書いていました。当然、結果は悲惨なものでした。本作はそのあと四回ほど全編改稿を行った末に、今の形に落ち着いています。なので、系統としては、大衆文学寄りのSFと受け取っていただければ幸いです。
第五話 記憶の代価への応援コメント
先日は丁寧なご意見、ご提案いただきありがとうございました。
ごく細かいところですが「旗袍」のルビについて。「ケイポウ」は広東語ですね。他のルビは中国語なので、統一されるなら「チーパオ」になるかと思います。
SFはなかなか読むことがなかったので楽しみです。続きはまたゆっくり読ませていただきたいと思います。
作者からの返信
ゆげ 様
コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
ルビへのご指摘ありがとうございます。修正しておきます。
本作はライトSFな雰囲気を意識しているので、SFに馴染みのない方でも比較的読みやすいかと思います。また、お手すきの際に続きに目を通していただければ幸いです。
編集済
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
遅れましたが完結おめでとうございます!
せっかくですので感想を書かせていただきます。
全体的な文章や構成はよくできていて面白かったです。
ですが、個人的に気になった点が幾つかありました。
まず、文章自体は語彙豊かですが、日常やヴァラガンが悩む場面、アクションシーンでも同じ重厚な文章が続き、緩急が少ない気がしました。
ずっと同じテンポの文章が続くため、アクションシーンでは少しスピード感が削がれている印象がありました。
どのシーンでも同じ文章量のため、文章で逼迫されて分量の割にシーン数は少ない気もします。
また、分かって書かれていると思うのですが、ラストは爽快感は少ないです。
ヴァラガンだけの記憶、心があることでヴァラガンの固有性みたいなのを表しているのは良かったです。
それをヴァラガンのことを見てきた優とガントレットから言われるのも、ヴァラガンに救いがあっていいですね。
ただ、それに反してヴァラガン自身の明確な意思が伝わらない感じがしました。
全体的な構成としてはヴァラガンが王や延命管理局との戦いに身を置かれているのですが、どうしても追い込まれた状況での消極的な選択をしなくてはならず、ヴァラガン自身の意志が関係ないことが多い気がしました。
それだけイーガンを助けるなどの良心が光るのですが、特に後半はヴァラガンが成り行きだけで自身の意思で行動できていない気もします。
ラストの爽快感の無さとヴァラガンの意思の明確性が伝わらず、女性陣によって救いが与えられるというヴァラガンの残念さが印象に残ってしまいました。
ヴァラガンのこれまでの積み重ねだと分かるのですが、主人公ならここ一番は自分で切り開いてほしい思いがあります。
あえてやってないのだと思いますが、主題としては記憶を取り戻してから、自分が村門功輝の複製素体だと受け入れ、それからヴァラガンの意志でどのように生きていくかを提示した方が納まりがいいと思います。
これに関しては洋画の『シックスデイ』でシュワルツネッガー氏がやっていて、オリジナルだと思っていた自分が実はクローンだったことを知っても、それを受け入れてオリジナルと一緒に悪を倒す、というテーマの後追いに近くなってしまいますが。
公募作というのを考えると、ラストに意外性と爽快感はほしく、ヴァラガンの自主性がある選択は欠かせないのかな、と思いました。
個人の好みで、欣怡のシーンを挿入するなら父を憎んでいる必要は無いのかな、と思いました。
後のシーンで出てくる何かの対比として書き、不可欠ならば仕方が無いですが……
個人的には、あのシーンを最後にして欣怡から感謝され、ヴァラガンや江の生き方が間違ってなかったという書き方にするだけでも、ラストの印象は変わるのかなと思いました。
色々書いてしまいましたが、最初に読んだ時よりも非常に洗練された作品になっていると思います。
作者からの返信
小語 様
作品への講評をありがとうございました。
どんなに自作を客観視しようとしても、根本的な部分では盲目的になりがちなので非常に勉強になりました。話の緩急や展開について。特に後者は大切なことに気づかされました。読者がなにを求めているのか、という部分に焦点を当てるのは大前提ですよね。振り返ってみると、本作は誰も救われません。
希望に見えたものもあくまで主人公の解釈であり、真意はわからずじまい。周りに振り回された挙句、なんとか境遇に折り合いをつけるという締め方です。読者からすれば、肩透かしを食らった感じですよね。エンタメ系の公募で勝負するには、弱すぎる展開だと思います。それでも本人はエンタメを意識して書いていたので、ご指摘いただいた点を踏まえて今一度、構成を見直してみます。早速、新作の構想に反映させていただきます。
本作に貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
第三十八話 俗物の世界への応援コメント
島流しにされた男爵イモ様
御作がまた公開されていることは数日前に気付いていたのですが、伺うのが伸ばし伸ばしになっていました。
こちらで恐縮ですが、拙作にレビューを下さりましてありがとうございます。
もったいないお言葉をいただいて嬉しいです!
御作に批評的なことを書きたいとも思うのですが、私から言えることは無いような気もします。
私が気になったことがあったとして、すでに男爵イモ様が考えてそこは捨てた部分、みたいな話になりそうです。
ライトノベルだと文体が重いと思うのですが、ハヤカワに応募されたのでしたっけ、ハヤカワは詳しくないですが許容範囲のような気もしますが……
とにかく最後まで拝読してみて書けることが無いか考えてみます。
作者からの返信
小語 様
コメントありがとうございます。
なにげなくページを繰っているときに御作を見つけ、レビューの方をさせていただきました。キャッチ―な作品で面白かったです。
公募については、ハヤカワSFに出しました。
自己分析では、ゴア表現の多さと物語の捻りのなさが敗因だったと思っています。前者は登場人物が無惨な最期を迎えたり、戦闘描写が過激であったり。ハヤカワSFの過去の受賞作も調べましたが、ゴア表現の多い作品はなかったので。では作風はどうかというと、これがバラバラなんですよね。ラノベ調の作品があると思えば、エンタメ文芸もある。直近の大賞はバリバリの純文学です。
とはいえ、選考委員だけでなく一般の読者の見解も大事なので、批評や感想は大歓迎です。もし小語様の視点からなにかしら発見があれば、遠慮なくご指摘ください。また、お手すきの際に読んでいただければ幸いです。
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
以前企画で批評していただいた者です!
こういう企画ありがたいので、せっかくなので自分も読ませてもらって批評させていただきたいと思います!
(ただ、自分あんまりこういうジャンル詳しくないので、的外れなところはご容赦下さい…。終盤の展開で、自分の頭の引き出しの中で唯一出てきたのが、クレしんのロボとーちゃんなくらいなので…)
まず、描写がしっかりしていて素晴らしいと思いました!テンポがいい…というかリズミカルですらある描写で、次々と頭の中に情景やキャラの感情が浮かんできて、それが心地よくて、普段読まないジャンルなのに最後まで読めてしまいました!
ただ、その分自分が流し読みしてしまったのか、シーンごとのキャラの行動や思うことにイマイチついていけないときが、何回かあったようにもおもいました。(終盤で優が怒って、ヴァラガンが罪悪感を感じるところとか?ちゃんと読めば二人の気持ちの動きが分かったんですが、あまりにも全てがテンポよく=同じテンポで展開されてて、さっきまでテキパキしてたヴァラガンが急にシュンとした?そんでまた普通に戻った?みたいな) ※これは、単純に自分の読解力の問題な気もします
あと、最初の「記憶の転写と再解釈」も、画になって、ネタとしてすごく興味深くて、最初のツカミとしていいですよね!ラノベだったら、このネタ広げるだけで普通に長編(記憶の再解釈者主人公のキャラ小説とか)が書けそうですもん!
…ただ自分の中でその期待が大きくなっちゃってたぶん、物語自体は記憶のソフト化っていう(ある意味)よくある部分のみにフォーカスしちゃってたので、もったいなかったかなー…と。(その転写と再解釈も、貧民に仕事与えるためだけ、という設定のようですが)
まとまりませんが、結局のところ、面白かったです!映画見てるような気分になりました!たぶん目指してるジャンルは違うと思いますが、めちゃめちゃ参考になりました!
作者からの返信
紙月三角 様
その節はどうもありがとうございました。
こちらも執筆テクニックを勉強させていただきました。
そして、私の作品にお時間を割いてくださったことにも感謝申し上げます。そのうえ、細かな批評のみならず通読まで。作家冥利に尽きます。ご指摘いただいた部分は非常に参考になりました。書いている側としては完全に盲点だったので。話の緩急や設定の活用方法。作品を改稿する際や、新作を書くときに意識的に取り組んでみようと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
第三話 同業の女への応援コメント
企画でお世話になりました。
読んでいただいたので、せっかくならとお邪魔します。
退廃的な空気がよく表現されています。
三話の段階では一瞬たりとも気分を明るくさせてはくれません。
ビルやマンションなどは崩れていそうですし、そんなところに棲みついている連中もいそうです。そう思っていたら主人公の住居も大差はなさそうです。家賃があったら優良なレベルでしょうか。
そういった表現のなかでゆっくりですが歯車が動いています。大きさはわかりません。
続きの話次第ですね。
一方で現時点では人物の希薄さが浮かびます。
いっそ主人公よりも見せしめに殺された老人のほうが描写されているほどです。
もちろん後ほどで描写はあるのでしょうが、タイミングごとの力の傾け方に気を配れそうな印象を受けました。
三話じゃ仕方ない、と言われてしまえばその通りです。
しかし「記憶を取り返したい」以上の思考の傾向を、一端でも見せてくれたらそれは読者と物語との接着点になるのかな、と思いました。
作者からの返信
箱女 様
訪問いただきありがとうございます。
なるほど、主人公の魅力が課題ですか。
書き手側にはなかった視点なので勉強になります。
ここまでの内容でそう読み取られたのなら、おそらく以後認識が変わることはないと考えられます。記憶を取り戻したい欲求、ほんの少しの良心、優しさのみで構成された主人公なので、客観的に見るとやはり魅力に欠けますね。改稿の際はキャラ造形を意識したいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
第十一話 夜の逃走劇への応援コメント
あんま格式ばったのは好きじゃないので、企画は参加させて貰いませんでしたけど、SFはいけるクチなので序章を拝読。
サイバネティクな雰囲気は好物ですが、Web小説では読まれ難いジャンルになりますよね。
作者からの返信
shiba 様
企画概要欄から作品を目に留めていただいたのでしょうか。ありがとうございます。そうですね。ライトな作風ではないので、この界隈では見向きされないかと思います。元は公募用作品ということもあり、web向けの配慮に乏しいのも一因かと。とはいえ、序章を通読していただけたことには感謝の言葉もありません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
折角なので最後まで拝読させていただきました。
ヴァラガンの正体はなんとなく途中で分かりました。
あれだけ傷ついて動けるとか痛覚ないとかはオカシイし。
というわけで感想です。
全体としては面白かったのです。
ガントレットの最後のセリフはすごくよかったです。
ただ、個人的にはあと一本、その後的なものがあってくれたら、と思ってしまいました。
単にこれは私がハッピーエンド的なものが好きだからかもしれないので、人それぞれだと思います。
あとの指摘は先に書いた通りです。ただ、後半はスピード感があってよかったと思うだけに、前半の展開はもう少し早いといいのかな、とは思いました。
あと読んでいて気付いたのですが、この話、縦書きに変換するととても読みやすくなりました。
不思議なんですが(。。)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
本編13万字を通読して下さり、感謝の言葉もありません。
感想については本作はビターエンドとなったので、そう思われるのも無理はないかなという印象です。その反面、公募に応募するまでに四度ほど全編改稿したので、その影響が薄味な結末に表れていたのかもしれません。とはいえご指摘いただいた部分は御尤もだと思いますので、次の公募作品の執筆時に参考にさせていただきます。
縦書きが読みやすい、というのは執筆時にそれを意識したからだと思います。カクヨムで文字サイズ「中」の縦書きの場合、原則として1行29文字になります。これが横書きだと文字数が増えるんですよね。なので、その29文字を想定して文節ごとに書いていました。ちょっとした裏話です。
さて、ここまでお読みいただきありがとうございました。
また企画に参加していただいたことも、重ねて御礼申し上げます。
編集済
第二十九話 龍灰窟の意地への応援コメント
読み中ですが、誤字に気付いたので失礼いたします。
『針管が刺さる既のところで』
「寸で」または「すんで」ですよね、多分。
⇒失礼しました。浅学でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
内容の方を確認しました。調べたところ、「すんで」は「既」の強調であり、「寸で」は当て字らしいです。なので平仮名表記か、既が正しいようです。
編集済
第二十話 本音と建前への応援コメント
はじめまして。
批評企画から来ました。
現状ここまで読んだところですが、その段階までの記載となります。
【良い点】
雰囲気づくりに相当気を配ってるな、と感じました。
世界観の描写、細かい雰囲気の描写、そういったものへのこだわりを強く感じました。
架空世界の場合、世界観や雰囲気を伝えるのが課題の一つだと思いますが、序盤数話でそれに十分成功していると思います。
あとは文章自体は非常に丁寧で読みやすいと思いました。
【良くないと思う点】
良い点とやや矛盾するのですが、その描写が多すぎると感じました。
龍灰窟という場所は、おそらく現実の香港の九龍島あたりのイメージだろうと結構序盤で思いました。そこは文句なく成功してると思います。
ただその後も結構描写が細かくて、よりディティールを伝えたかったのだとは思いますが、物語のテンポを悪くしてると感じました。
ここまで読んでもヴァラガンの『軸』みたいなものがまだ見えない印象です(読解力低いのかもですが)
情景の描写の割にキャラクターの描写が淡泊というか。
もっともこれに関してはあくまで私の好みかもです。
あと全体として文章が淡々としてるのは男爵イモ様の持ち味かも知れませんが、そのせいで戦闘しているシーンですら盛り上がりに欠けると感じました。
WEBだとちょっとした演出(改行や空行)を少し変えるだけで結構変わって見えると思います。
ここまで読んだ限り、改行や空行は単に一定数で入れているだけ、という印象でしたので、効果的とは言えない気がしました。
もっともこの辺りは元が投稿作品とのことなので、そちらの都合かも知れませんが。
あとこれは、過去に私が言われたことなのですが、世界観の『説明』を冒頭に入れるのは少なくとも小説としては悪手だそうです。
(それだけで減点されるとまで言われました)
どちらかというと物語の中で雰囲気と共に開示する方がいいらしく。
といっても根幹の設定である『精神置換』に関してどう書くべきかは悩むところですが。
(ただし上記はかなり昔に言われたことなので、今は違うかもしれません)
最後にこれは希望ですが、章立てしてくれるといいかな、とは思いました。
そうするとそこまでで一段落、とわかるので。
意図してるのか、話の切どころが本当にないので途中で読むのを諦める人もいるかと思います。
まあこれに関しては元が応募作品なので、仕方ないのかもですが。
カクヨムなどのWEB小説と長編の投稿作品は相性悪いですよね……正直。
長文失礼いたしました。
もし不快に思うような言い回しがございましたら、申し訳ありません。
その場合は削除してください。
作者からの返信
和泉将樹 様
企画からの訪問ありがとうございます。
作品を一万字以上読んでくださったこと、そして作者の意図を丁寧に汲み取ってくださったことを大変嬉しく思います。また、改行テクや章立ての話は非常に勉強になりました。実は空白行は今回企画を開催するにあたって、読みやすいように設けただけであって、当時は紙媒体準拠の形でした。なにぶん、web小説ならではの魅せ方や技術に疎いもので。章立てについては近日中に取り入れてみようと思います。
また、世界観の提示方法は私も悩んでいる部分でした。以前に「冒頭で世界観がわからないと読む気が失せる」と指摘されて、ずっとそれに囚われていました。とはいえ、他に提示するタイミングも見つけられず。この塩梅は執筆経験を積みながら模索していこうと思います。
この度は貴重なご意見をありがとうございました。
第五話 記憶の代価への応援コメント
「批評企画」に参加させていただいた者です。
第一話「売れない記憶」の章タイトルだけでも惹かれるものがあり、読んでみると私の好きな映画「ブレードランナー」を想起させる世界観にわくわくしました。
「記憶の転写と再解釈」は「紙切れ一枚に想像力をぶつける」ことというのもぞくぞくしますが、それがどういうことなのか今ひとつわかりにくく、何度か前を読み返しました。
ヴァラガンが老人に記憶を売る前に、別の第三者の「記憶の転写と再解釈」のエピソードを入れるなどして、事前にイメージがつかめると分かりやすかったかと思います。
あと、これは私個人の感覚かもしれませんが、カギカッコの会話文の前後に空白行を挟んで会話が続く場合、誰のセリフか一瞬迷うことが多かったです。発言者が誰なのか明確になると読みやすいかもしれません。これはほんとに私だけかもしれませんが。
最後に、主人公のキャラはハードボイルド感があって私の好みでした。
文中、失礼がありましたらお許しください。
それでは、よろしくお願いいたします。
作者からの返信
夕方 楽 様
企画からの訪問ありがとうございます。
私も「ブレラン」は新旧ともに好きな映画なので、似た匂いを作品から感じ取っていただいて嬉しく思います。ご指摘の部分に関しても、少し加筆してみました。説明ばかりで物語が進まない、ということを危惧して書いていたので、それがかえって説明を抽象的にしてしまったのかもしれません。
空白行に関しては、今回企画を立ち上げるにあたって全編に設けました。以前は夕方様の作品のように紙媒体準拠で書いていたのですが、やはりweb上では適度に空白行を設けないと敬遠されるようです。それも相まってかはわかりませんが、話者の把握のしにくさを招いたのかもしれませんね。類似する指摘が他にも集まれば改稿を考えてみます。
貴重なご意見をありがとうございました。
第四話 蛮龍の頭への応援コメント
初めまして、しまうまと申します。
批評企画に参加させていただきました。
この4話で一万字に達しているかと思いますので、批評させていただきます。
ただ、私はSFジャンルが苦手なため、的をいないものでしたら申し訳ござません。
【良い点】
丁寧な描写。これにより龍伏窟や、老人の描写など、風景や人物への理解がしやすかったです。
記憶の移転による事実上の不死は言わばSF界の王道的設定かと思います。そこに芸術などの想像力の欠落を結びつけるのはユニークで関心致しました。
【SFが苦手な私が思う、良くない点】
まず初めに、私の考えを記載させていただきます。
私は別ジャンルがメインの創作なので、世界観や設定の説明を「この作品を楽しむために、読者様は理解してください。」というような自身の技量を棚にあげた作家の傲慢だと思っています。
ただ、SFジャンルはその世界観的に、説明が必須です。それが醍醐味なのかも知れません。なので、SFジャンルとしてではなく、一つの作品として面白いかどうかを語らせていただきます。
率直に申し上げますと、単調だなと思いました。たぶん私がそう感じたのは、物語の中に驚きも感動も、悲しみも喜びもこの1万字の中にないからです。主人公の記憶喪失以外、1話でほとんど説明してくれてます。4話まで特に意外性のない展開です。
まずこの序盤における、精神置換技術の説明の必要性を感じませんでした。
スラム街的な場所で、記憶から作られる絵を納品する事にノルマがある。これだけで、不思議です。どうしてか、なんて想像もつきません。
2話の料理屋の店主の娘さんが新しい体を得た。確かにここで感動はありましたが、ぽっとでのキャラとの会話なので、取って付けたような感じです。借金までして娘を救った感動は、この親子の苦しみを描写してこそ映えると思います。ですが、庶民でも金さえあれば精神置換できるとわかったので、それは驚きでした。
第3話 これは自分だったらの話です。
主人公の良心を表すなら、少年は部屋のドアの前で両手で耳を塞いで、しゃがみ込んでいる描写にします。聞こえてくる男女の音で、一連の状況を読者に理解させます。主人公は少年の前に硬貨をおくと、「向かいの店でジュースでも買ってこい。」とこの場から離れる理由を作る。物乞いとの対比などをすれば尚更、主人公の性格が表現できるかもしれません。
私も現在、面白さを追求している最中でございます。私の作品も、こんなに偉そうに語れるほど上等なものではございません。
商業化を目指していらっしゃるようですので、1人の踠く作家としてお伝えさせていただきました。
前提として、1話1話が面白い事。どうしても必要上面白くない話になってしまえば、それは読者に申し訳ないと思って投稿するべきと私は思います。
その1話の面白味を明確にする。伝わらなければ、自身の技量が低い。そう思って活動してます。
私は今回、読ませていただくにあたり、世界観や設定を出すタイミングに意識が向いたのだと思います。
再三ではありますが、的外れな批評でしたら申し訳ございません。
何かのお役に立てれば幸いです。
よろしくお願い致します。
作者からの返信
しまうま 様
企画からの訪問ありがとうございます。
また、細かなご指摘に関しても勉強になりました。
SFに関心のある方々を対象としているとはいえ、その対極にある方々にも楽しんでもらえるように心がけているので参考になります。
また今回、作者と読者の間にある「認識のズレ」も知ることができたので、そのズレをより小さなものにすべく努力していこうと思います。批評の母数が集まり次第、改稿などで面白味のある作品へと変えていくことを考えています。
貴重なご意見をありがとうございました。
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
こんばんは。
❤マーク付けてから、2、3日経ってしまい、コメントが遅れてすみませんでした。
個人的には最後の方のガントレットの「今を生きているのはあなたの意志です。過去はあなたの足を引っ張ることはできても、先を追い越せはしない。」
が非常に印象的でした。
優とヴァラガンのこれからの、希望を感じさせるラストのやりとりも良かったと思ます。
これで、2作目の長編作品の完結、おめでとうございます。
素晴らしい作品を有難うございました。
本当にお疲れさまでした。
しばし、休養をされるのもよいかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ありません。
コメントの方はお気になさらず。本来は任意のものですから。
さて、作品への感想ありがとうございます。
書いていて「少し都合の良すぎる終わり方かな?」と思いましたが、気に入っていただけたようでなによりです。後腐れのないハッピーエンドというわけではありませんが、一応これで完結となります。
こちらこそ、毎話の応援ありがとうございました。
より良い作品が書けるよう、これからも精進していきます。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
完結おめでとうございます。
水を差すようで申し訳ないのですが、上から六行目。
どんな顔で接せることができる。
「接せる」は活用形としてはありえるのですが、あまり一般的でないため、ここは「どんな顔で接することができる」の方が無難に思います。
しっくり来ないのであれば、「どんな顔で接すればいいのか」など他の表現にすることもお考えください。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘いただいた点ですが、こちらは単純に誤字でした……。
ワード原稿の校閲にも引っ掛からなかったので、完全に見落としですね。
最後の最後に締まらない感じになってしまい、申し訳ないです……。
第四十一話 内なる獣への応援コメント
こんばんは。
タイトルの回収をどうされるかと思ったんですが・・・。
何か、アーノルド・シュワルツェネッガーの「トータル・リコール」を思いだした回でした。
哲学的というか、形而上学的というか・・・。
これは、佳境が近いと、おっしゃってましたが、衝撃のラストになる予感です。
それでは、続きも楽しみに待ってます。
お互いに執筆を頑張って行きましょう!
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
『トータル・リコール』、たしかに似たような雰囲気を醸し出していましたね!局長は小難しい言葉で小難しい話をするのが好きなおっちゃんなので、普段にも増して哲学的な回となりました。形而上学的な話や牛の描写は長い間温めていたので、印象的に思っていただけたのなら幸いです。
いよいよ物語は終盤。クライマックスにご期待ください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
編集済
第十一話 夜の逃走劇への応援コメント
本音で殴り合おうの会にご参加くださり、ありがとうございました!
ここまで読ませていただきましたので、本音をどうぞ。
実は僕、アウトローなサイバーパンク作品には触れたことがほとんどなく(どっちかって言うと管理体制が強い秩序的なものしか見たことありません)……最近観たアニメ「サイバーパンク:エッジランナーズ」ぐらいしかないかもしれません。ちなみにすごく面白かったです。
それ故か、読んでいて感じたのはSF慣れしてない自分にはちょっと敷居が高いなということです。多分、読者層はSF好きを狙っていると思うので、参考にならないでしょうが、僕にはSUVが何なのかすら分かりませんでした。文脈的には車っぽいですけど、やっぱ分からない単語を連発されると戸惑いましたね。車全く興味がなくて……。
あと記憶の売買や再解釈などの設定も少し飲み込みづらかったです。ちょっと疑問点が多くて。一回読んだだけなので、おそらく完全に理解できてないと思いますが、そこがSF初心者読者には上手く伝わってない部分だと解釈してください。以下、疑問点です。
サイバーパンクのテーマにはだいたい、「オーバーテクノロジーによる人間性の抑圧と解放」があるんじゃないかなと思いますが、この作品では「抑圧」に当たる部分が想像力の欠如、「解放」に当たる部分が記憶……で合ってますよね?
ただ、想像力は他者の記憶によって補うことができるという論理にまず頭を捻りました。想像力豊かな人間の記憶を埋め込む、ってことならまだ分かりますが、これは採用されなかったんですよね? 代わりに、貧者の記憶をアナログ的手段で用いることになったと。
それって、富裕層では体験することが出来ない貧者の泥臭い記憶を、絵や文字という媒体から想像することで、想像力を鍛えるってことですか? でもそれって、ノンフィクションである必要ありますかね? フィクションでもいいかと思うんですけど。
お門違いなことを書いているかもしれません。ただ、それでも貧者の想像力が求められる必然性が低いかなと感じました。
それと、記憶の転写と再解釈について。正直どういうものなのか、なんとなくしかわかってません。記憶を話し、それを絵を描く側が再解釈して絵に転写するってことですかね。ヴァラガンはこれを想起するために積極的に行ってますが、こんなアナログ的手段が記憶喪失解決の大きな手がかりになるのか?と疑問が残ります。いわばカウンセラーによって記憶を取り戻すことと同じことをしてるように感じました。もしこれがSF的な力であり、科学的に記憶を取り戻す手段として有効だと証明されているのなら、ヴァラガンが仕事の報酬として希望するほど価値があるのも納得がいくのですが。
どうしても記憶を取り戻したいって動機を持っているなら、ヴァラガンはまず記憶喪失になる前の自分を知っている人間を探しに行くのではないでしょうか。自分を知っている人から、過去の自分はどんなだったか直接聞く方が、よっぽど記憶を取り戻す手段としては効果的な気がします。仕事の報酬としても、そういう情報とかを求めるんじゃないかなって。
まじで設定の解釈間違ってたらごめんなさい。その時はスルーでお願いします笑
そして最後に気になったのは既に他の方が仰ってますが視点ですね。自分は視点変更を多用するとある作者様の作品をよく読むので、混乱することはなかったです。が、モブ(じゃないのかもしれませんが、読者にとってはまだモブ)キャラに視点を飛ばすのはあまり良くないかと。モブ視点は全部、蚊帳の外の出来事のように感じてしまいます。
読者目線、読みたいのは主人公あるいはレギュラーキャラにまつわる話です。せっかくヴァラガンとガントレットの物語の続きが気になってきたところだったのに、途中で長いモブ視点を挟まれると、ちょっとその前に感じてた熱が冷めちゃうんですよね。ぶっちゃけ、モブとか敵がなんの話しをしててもドンパチやってても、少なくとも僕はあまり興味が無いし、さっきも言ったように、上手く没入できず、蚊帳の外の話に思えてしまうのです。
そもそもよく分からんキャラ視点で物語に入り込め、って言われも無理な話です。エストックはちょっと好きなキャラな気配がしましたが。
メインキャラ以外の視点を入れるとしても、早めに切り上げるか、キリのいい所(一件落着した所)まで書き上げてから挿入することをおすすめします。
なんだか指摘が多くなってしまいましたが、総評としては良いと思います。重厚な世界観や緩急のある展開。SF好きな方には刺さるんじゃないかなと。
以上です。ありがとうございました!
作者からの返信
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
まず、SFとしてのご指摘については、作者としてはかなり簡素化したつもりでした。登場する要素などの名称も、単語から連想できるように意識していました。なので、記憶の転写や再解釈の話などはわかりやすくなるように、改稿しようと思います。ちなみに、SUVは車のことで合っています。この単語に関しては割と世間一般に浸透しているので、わかってもらう他ありません……。
また、サイバーパンクというジャンルとテーマは、それぞれ独立したものです。記述していただいたようなテーマも数多くの作品で見受けられますが、必ずしも大半のサイバーパンク作品がそうというわけではありません。本作も、そういったものをテーマとしては取り扱っていません。
また、記憶関係の仕事のアナログさ、二度手間のような印象に関しては、形式上は雇用の機会を設けている、という権力側の考えを表現しています(第三話、江の発言より)。
こういった部分に関しては、たしかに説明不足感が否めないので、早急に加筆修正しようと思います。
登場人物と場面に関しては、作品には無駄な要素を入れていません。モブに見えるということですが、登場するということは物語に深く関係すると思っていただいて結構です。ですが、たしかに冗長に思われる場面もあると思うので、そこはどうするか検討しようと思います。
本作に貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。また、丁寧な講評をしていただき、重ね重ね御礼申し上げます。
編集済
第三話 同業の女への応援コメント
誤字報告
「だからなんだ、と頭の中に言葉が浮かんだが、今にも泣き崩れそうな少年にそんな言葉ををかけるほど、ヴァラガンは非情ではなかった。」
→「を」がダブってます。
まだ読む予定ですが、これまでの文章で些細なことですが気になったことがあるのでそれを。
短文にもほとんど句点が入っており、読んでいてリズム感が悪く思いました。
例えば「やがて、六階に着く。」「ちょうど、自室の前だ。」「それが、ガントレットの特徴だった。」など。長文にも句点が過剰な部分があると思います。
「頭の中で、自分の吐いた言葉を反芻しているうちに、ますます嫌気が差してきた。」
こことか。頭の中での後に続く句点はいらない気がします。
句点の入れ方は好みもありますが……句点の役目は読みやすくするだけではなく、空間的時間的断絶も感じさせるものだと思うので、変なところに入れると文が途切れ途切れに感じてしまいます。
流れるように読んでいたのに、それを途中で堰き止められる気分です。
逆に、それを利用することもありますが……少なくとも例にあげた文章の句点は、あくまで自分は不要に感じました。(「やがて、六階に着く。」は「やがて」感を強調したいならアリかなと)
句点ひとつで結構印象が変わるのでご一考ください。ただやはり主観が大きく関わることなので、ご自身が読んで心地よく感じる入れ方が1番いいかと思います。
作者からの返信
誤字報告ありがとうございます。
、に関しては読点ですね。
この改稿版を公開する以前の下書きで、「読点が少なすぎる」との指摘を受けていたので、その反動の表れではないかと思います。読点の数は作家によって振れ幅が大きく、読者側の受け取り方も千差万別のため、もう一度じっくりと見直してから、過剰部分の調整をしていこうと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
第三十話 内なる獣の叫びへの応援コメント
批評のお返事、遅くなって申し訳ありません。
全体的に構成がまとまっており、未完ではありますが、物語として魅力を感じる作品になっていました。文体も安定しており、作者様の力の高さが窺えます。同じ描写でも表現を変えるなどの工夫も見られて、飽きなく読めました。
主人公のヴァラガンやガントレット、王や江などキャラクターが際立っているのも読んでいて魅了されたポイントのひとつです。本当にキャラクターを描くのがお上手だと思いました。私はキャラを書くのが苦手なので勉強になります。
設定の関連で、世界観の作り込みがよかったと思います。映像がありありと浮かぶような文章力も相まって、混沌とした街が作品の雰囲気を作りだしていました。
ひとつ惜しいと思った部分は、物語の視点についてです。
序盤はヴァラガンの三人称単一視点で進んでいるように思えますが、途中(第六話)から前置きなく突然ガントレットに移り変わり、すこし戸惑いました。その後は三人称単一視点といわゆる「神の視点」が混ざり、誰の視点から読んでいいか(誰に感情移入すればいいか)わからなくなる部分がいくらか見られました。
三人称のなかで照準を当てる人が変わるときは改行などで対応するか、そもそも物語を三人称単一視点ではなく「神の視点」で進めるなどで改善できるかと思います。(私の勉強不足で効果的なご提案ができていないかもしれません。すみません。)
ここからは普通に感想になるのですが……。
戦闘シーンの迫力がすごすぎます……! どの場面もはらはらしながら読みました。VS王の場面でアンドロイドと戦うとき、キャラクターがみんな活きていてすごかったです。
そしてイーガン……(T T)
まさか演技だったとは! びっくりしました!
読んでいてとても楽しかったです! 続き楽しみにしています♪
作者からの返信
いえいえ。読み返し義務はなかったので、大丈夫ですよ。
今回の企画は意見交換がほぼ見られなかったので残念でしたが、新代様からは全話お目通しいただいたうえに丁寧な批評がまでいただけたので、感謝の言葉もありません。
また、感想の方もお寄せいただきありがとうございました。登場人物や戦闘描写は念入りに考えたので、その甲斐があってよかったです。
ご指摘いただいた部分は、非常に勉強になりました。どうしても情報開示や整理を急いでしまう質なので、それが裏目に出た感じでしょうか。無意識に神の視点になってしまうのは、初心者あるあるのようです。頻繁に視点移動があるのが原因とも考えられますが、この要素は捨てられないので考えものです……。
ですが、視点が混ざるのはよくないので、とりあえずは完結させてから該当箇所の修正に入っていこうと思います。
この度は、自作に貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。また貴重なご意見を頂戴し、重ね重ね御礼申し上げます。
第二十七話 獣性に溺れる男への応援コメント
ガントレットさんとエストックさんが姉妹?
イーガンさんは演技?
前回からの江さんの非業の最期からと、怒涛の展開は引き込まれます。
何というか、最近のライトノベルは話が大きいというか、世界が滅びるかどうかみたいなストーリーはありますが、人物の掘り下げは少ないような気がします(細かい話は抜きにして)
個人的には本作のような昔読んだ感じの一人の人間を掘り下げる作品の方が好きではあるのですが。
作者からの返信
いつもコメントありがとうございます。
ここで十話、十六話、二十三話の伏線回収となりました。とはいえ、イーガンに関する匂わせは最小限でしたが。強いて挙げるなら、彼の言動の陳腐さでしょうか。
たしかに、ラノベはそういった傾向にありますね。私は書籍化されたラノベを読んだことは皆無なのでアレですが、web上では「物語のスケールは大きく、登場人物は多いほどよい!」というのが主流になっていると思います。もちろん、そういった内容を好む読者が多いという証左なので、反論の余地はありません。
一人の人間の掘り下げ。
気に入っていただけた部分に、さらに磨きをかけられるよう精進します。
それでは、お読みいただきありがとうございました。
第二十六話 許されざる喪失への応援コメント
アンドロイドは真正面から倒せないので機転を利かせた倒し方で面白いですね。
それにしても江さん……、娘さんがいたのでは?残念です。
この時点で7万5千字くらいですので、ここからクライマックスに向かって盛り上がる気がします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。
さて、アンドロイドとの戦闘ですが、ここはかなり手直ししました。最初はステゴロ対決の末の決着だったのですが、それではヴァラガンが人外レベルになってしまうので修正しました(笑)。ターミ〇ーターもドン引きですね。
そして、江氏。そうです、娘がいました。今後、少し登場するかもしれません。まさかの退場でしたが、王に引導を渡すことができれば浮かばれるかもしれません……。
物語も折り返しを過ぎたので、いよいよ核心へと近づいていきます。物語への熱の入れ方が下手なので盛り上がるかは分かりませんが、またお時間のある時にでも覗いていただければ幸いです。
第二十六話 許されざる喪失への応援コメント
コメント失礼します。
30行目、第7段落、「組んず解れず」は「組んず解れつ」ではないでしょうか。
作者からの返信
報告ありがとうございます。
いつも助かっています。修正しておきました。
第二十四話 長い夜の始まりへの応援コメント
こんばんは。
最近、更新されてないなー・・・と思って、この小説をググったら、8日も前に更新されてたんですね!!(冷や汗)
すみませんでした!気付かなかったです!! 忙しかったみたいで・・・。(涙)
物語の方は、「過去を知るがゆえに、それを拒絶するガントレット。過去を知らないがゆえに、苦悩するヴァラガン」この文章に象徴されるように、これから明らかになっていくだろう謎が、楽しみです!!
この辺からストーリーの核心に迫っていくんでしょう!!
以前も書きましたが、「過去に囚われてる者」を代表して田渡は感情移入してしまいますね!
それでは、お互いに執筆を頑張っていきましょう!
作者からの返信
いつもコメントありがとうございます。
返信が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
さてさて、そうなんです。
過去との向き合い方が異なるものの、それに苦しめられている二人。ヴァラガンの方は言わずもがな、ガントレットの方も今後は、大きく進展するやもしれません……。
なにしろ王の次は、あの組織が待ち構えているので。これで、物語も折り返し地点という感じですね。予定では13~14万字で、完結予定です。ここからの怒涛の展開と、主人公たちの決断をお楽しみに!
この作品で、田渡さんを過去から解き放たねば(使命感)!
最後に、自作へのレビューをありがとうございました。ほんのりと醸し出していた雰囲気を丁寧に言葉にしてくださり、素敵な読者に恵まれて、流しイモは幸せ者だな~、と思った次第です。
またぼちぼち更新していくので、気が向いたときにでも覗いてやってください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
第二十四話 長い夜の始まりへの応援コメント
コメント失礼します。
上から28行目、「無碍」は「無下」とした方が良いと思います。
「無碍」は障害がないこと、「無下」は「無下に」の形で冷たくあしらうこと。
この場合は無下ではないかと。
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます。
修正しておきますね。
第二十二話 核心へと至る道への応援コメント
こんばんは。
「過去という内なる獣からは逃げられんぞ。」
タイトルの内なる獣とは、「過去」だったんですか・・・。
私自身、過去にはいろいろな負い目があり、反省が沢山あるので、やたら親近感がわきました。
それでは、お互いに執筆を頑張っていきましょう!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうです。記憶、とりわけ過去を「内なる獣」として表現しています。
「本性」や「獣性」という学術的な単語に限らず、一般の創作物にも使われるものを、少し洒落た風にアレンジした次第です。
田渡さんの過去……。
蒸し返すのはよくなさそうですが、少し気になるような……。
ま、まあヴァラガンほどは、やらかしてないですよね(白い目)!
さて、近況ノートの方への追加のコメントもありがとうございました。
あちらはノート作成者には、コメントが入ると通知が来るのですが、閲覧者側には返信等の通知が来ないんですよね。少し不便な気もします。
それはそうと、新たな作家等の紹介ありがとうございます。創作論はキリがないですけど、ああいった立場の方の言葉だと、参考になりますよね。
最近は自作に関して「面白くなってきたのでは⁉」と思うこともあるので、この調子で頑張っていこうと思います!
最後に指立て伏せに関しては、練習あるのみですね!
まずは腕立て伏せ→五本指立て→二本という流れで。
年齢に関係なく、続ければきっと出来ますよ(脳筋トレーナー)!
それでは、また!
第十話 生殺の記憶への応援コメント
『馴れ合いはいらねぇ』企画の趣旨に沿い、第10話まで読ませていただきました。
ご迷惑だったら全面的に無視してくださって構いません。
全体的なことを率直に申しますと、悪くないんじゃないかなと思いました。基本設定や世界観に関しては「良い」と思いますが、肝心の主人公とガントレットさんがどんな人柄で、普段どんな仕事をしていて、どれくらい実力者なのか分からない点は「あまり良くない」気がするので、総合的に見て「悪くないんじゃないかな」くらいの評価です。少なくとも今のところは。
人物について言うと、王浩然のスタンスがよく分かりません。
一読したところでは、自分の縄張りでD13が仕事を横取りしたから、その報復をガントレットさんと主人公に命じているように見えます。王浩然としては仕事を取られたくない、邪魔されたくない、だからD13に報復するわけで、となると、報復が失敗する(しかも無様な結果に終わる)のは損しかありません。D13に「王浩然なんてこの程度か」と舐められると内外にも影響するでしょうし、そうなれば仕事の横取りがエスカレートして利益が減る可能性が高いはずです。そう考えると、いくら報復合戦に本気でないと言ったところで、彼がガントレットと主人公の2人だけにこの件を任せるのがどうにも不自然に思えてなりません。
仮にD13への報復はただの建前で、「移民の女と、殺しもできないヘタレの島猿」に嫌がらせをしているだけにしても、リスクとリターンが釣り合っているようには見えませんし、そもそも「龍灰窟の頭」とまで言われている人物がどうして2人に目を付けるのか、因果関係が分かりません。
また、いくら自分がギャングのトップにしても、面白半分に身内を殺したり無茶な仕事を振ったりしていると反感を買うはずですから、統率力が落ちてしまうと思います。もちろん、「王浩然はそれが分からない程度の人」ならそれでも良いのですが、そうなると、ガントレットさんや主人公が必要以上に彼の組織力を恐れ、仕事をバックレてD13に付こうと考えない(王浩然自身もその可能性を考えない)ことが、よく分からなくなってきます。
結局、王浩然が2人に対してずっとケンカ腰なのが問題なのだと思います。無茶な仕事を持ち込むにしても、2人のモチベーションをここまで下げまくって反感を買いまくる必要はどこにもなかったはずです。たとえば、表面上はニコニコ笑って、気さくな態度で「部下の手が空いてないもんで、お前ら2人だけが頼りだが、その分、報酬は弾むぜ」的なことを言っておいて、主人公が不満を見せたり内心で毒づいたりしつつ退出した後に、ドレス姿の女性と話して「あんな奴ら、同胞でも何でもない」「あら、怖い人」……みたいな流れで良かったと思います。ベタかもしれませんが、必要以上に脅しをかけまくっていると、読者が「弱い犬ほどよく吠える」という言葉を連想してしまう気がします。
それから、第10話までの時点で気になるのは、主人公はどうして殺人を嫌うのかという点です。
第1話で出会った老人に対しては、彼の境遇を承知で冷淡な態度を取っていましたし、彼の遺体が吊るされているのを見たときも良心の呵責を感じる描写はなかったと思います。このように間接的に人を殺しているのに何も思わない人物が、「殺しは最終手段だ。俺たちは、獣じゃない」と口にしたり、自分だけでなくガントレットさんの身も危ない状況で「殺しは避けたい。なにか、いい方法はあるか?」と言ったりしても、生き様を感じるより違和感の方がすごいです。そもそも龍灰窟では殺人なんて珍しくない、夜に銃声を聞きながら「今夜はよく眠れそう」とか思える状況なわけですから、周りがそうでも自分だけは(不可避の場合を除いて)人を殺さないと宣言しているとすれば、それなりに覚悟や決意があるはずです。というか、覚悟も決意もない、殺人を避けるためにあらゆる手を試そうとしない、自分が関わった老人が死んでも無感動、それなのに殺人は嫌だ、ガントレットが人を殺しても俺は殺したくない、なんて、ヘタレというか、ムシがいいというか、言い訳がましいというか……。
それから、この主人公、第10話の終盤で「……最初に言っただろ。殺しはしない、俺もお前も」と言っていますが、事実として自らの手で人を殺していると思います。第9話でD13の構成員を盾にして自分だけ助かっていますし、焼夷弾を引火させた後、その火がD13の構成員たちの体に飛び火したと明記されています(直前に「死にたくねえ奴は、引っ込んでろ!」と叫んでいますが、まさかこれで倫理的な義務を果たしたつもりではないでしょう)。銃で撃つときは一応、急所を外しているようですが、たぶん救急車は来ないでしょうから、撃ったからには間もなく死にます。
結局、殺人が嫌だと本気で言っているなら、なるべく人を殺さなくて済むように、なるべく自分たちが危なくならずに済む(ガントレットさんが先走って人を撃たなくて済む)ように、作戦を練っておくべきだったと思います。王浩然と話してから実行まで1日近くあったわけですから、せめて主人公なりに考えを巡らせたという描写が欲しいです。情報不足や手違いで全くもって作戦通りにいかなかったとしても、主人公の中でベストを尽くしたという話にするのが(この筋書きだと)大事だと思います。
長文失礼しました。
最後に、色々と批判を書かせていただきましたが、物語には前後のつながりがあるでしょうし、ひとまず完結まで持っていくのが大事でしょうから、無理に改稿していただく必要はありません。今後、他の作品をお書きになる際に、「そう言えば、以前こういう書き方をしたとき、文句を言われたことがあったなぁ」と思い出していただけるなら、それで充分です。
作者からの返信
10話までの総評をいただき、ありがとうございます。
やはり、人物の背景や一貫性、思惑というものが弱いのですね。そういったものを中心とした物語にしたい、と思っていた矢先のご指摘だったので、本当にありがとうございました。
自分が作者であると、どうしても読者側に立てないのが難点ですね。また、「なんとなく、察してほしい」という私の、読者依存の甘えが顕著に表れた結果とも思います。
内容の方では、ネタバレになりますが王浩然は噛ませ犬の立ち位置になります。そういった意味では良い誘導なのかもしれませんが、ここまで無計画で露骨な人間だと、読者としては期待を持てない人物に成り下がっているのでしょうね。
ヴァラガンの『都合のいい言い分』も、作者としては『人間の本質や不安定さ』を描いたつもりでしたが、ご指摘をもとに読み返すと、本音が不透明で、随分と手前勝手な人物になっている印象です。
私は、この作品を自己満足で終わらせたくないので今回の諸々のご指摘は、勉強になりました。ご指摘いただいた内容は、自分なりの表現に昇華して、作品に盛り込んでいこうと思います。
最後に私事で恐縮ですが、最近の創作活動に行き詰まりを感じていたので、その原因が突き止められたようで、少し心が軽くなりました。
以上、長々と返信失礼しました。
自作に貴重なお時間を割いていただき、重ね重ねお礼申し上げます。
編集済
第三話 同業の女への応援コメント
はじめまして。
先日の『感想&批評企画』の主催者の方とのことで、第3話までですが、楽しく読ませていただきました。
規約違反の警告を受けたとのことですが、僕はこの自主企画の初期を見て興味を持ちまして、しかし、自分の次にどんな作品がエントリーするか分からない状況で批評を確約するのは難しいと怖気づいている内に、参加が遅れてしまいました。
本作は自主企画「馴れ合いはいらねぇ。……」にもエントリーしているとのことですから、僭越ながら好き勝手に感想を書かせていただきたいと思いますが、批判的な内容が長くなったので、ご不快に感じたり面倒に思われたりするようなら、全面的に無視してやってください。
このコメント自体に誤字脱字や意味不明な箇所があったらすみません(後から修正を加えるかもしれません)。
不躾ながらコメント欄を少し拝見したのですが、電撃文庫で出版できるような作品を目指していらっしゃるのでしょうか? 個人的には、本作は出版を目指すにしても、もう少し硬派なSFレーベルを視野に入れて良いように思います。僕はあまり電撃文庫を読みませんし、最後に読んだのもおそらく5、6年前なのでイメージ頼りの話になりますが、仮に電撃文庫での出版を目指すなら、主人公を10代後半に設定したり、物語の早い段階で美少女を出したりした方が良いような気がします。
本作で言えば、最初の場面で主人公の記憶を買いに来るのを、老人ではなく美少女にするとか。別に貧民街に顔の良い女の子が生まれないということはないでしょうし、最初に彼女が殺されたり行方不明になったりしたことを示唆できれば、良し悪しは別にしても龍灰窟という場所における現実を描くことはできるかな、と。
もちろん、そういう路線でない電撃文庫作品もあるとは思いますが、僕の認識では電撃文庫ってそういう、「しょせんはライトノベル」的な軽さの中に10代後半のライトオタク男子に受けるようなラインで話を展開するイメージです。中二心をくすぐるか、性的欲求を刺激するかというのが、この界隈では堅実なように思います。的外れだったらすみません。
さて、そういうことを一旦抜きにして批評を展開していきたいわけですが、最初に気になるのは、「記憶を売る」という行為の性質のことです。第3話までの7000字余りでは分からなくて当然という気もしなくはないですが、最初に「ヴァラガン・ラッキーマンが『記憶』を売ったのは、その日が初めてのことだった」と書いているからには、そこに付随するリスクとリターンを示してくれないと物足りなく感じてしまいます。
たとえば(良くないことですが)女子高生が援助交際と称して売春をする場合、リターンは「他のバイトよりも短時間で高額の報酬を得られる」、「家庭でも学校でもない場所で時間を潰せる」などであり、リスクは「客から暴力を受けるかもしれない」、「性病を患うかもしれない」、「人としての尊厳を失う」、「バレたら高校を退学させられる可能性が高い」、「周りの人々との人間関係が壊れる」などが考えられますね(これ以外にあるかもしれませんが、たとえ話なのでとりあえずこんなところでご容赦願います)。リターンがそれなりにあるにしても、無視できないリスクが数多く存在するので、女子高生が初めて体を売る瞬間は、彼女自身にとって(ひいては読者にとっても)決定的な意味を持ちます。
一方、本作の主人公ヴァラガンが記憶を売る場面ですが、現代日本に生きる読者には「記憶を売る」という行為がどういうものかしっくり来ませんし、『精神置換技術』なるSF設定がある世界なので我々からすれば常識外れなことが起こる可能性も充分にある、にもかかわらず、この行為のリスクもリターンも明示されていないように思います。
もちろん、話の最初に、
「こういった類の人間は、口恋しさ(→人恋しさ)ゆえに声をかけてくるか、金目のもの目当てのどちらかだ。老人の風体からして、すぐに後者だとわかった。今までも、似たような手口で殺された人間を多く知っている」
と書かれているので、主人公はこの老人が自分に乱暴狼藉を働き、命を奪おうとする可能性も視野に入れていることは分かります。ですが、読者の立場だと、作中世界の常識として記憶の売買がどんなトラブルに発展しうる行為なのか分からないので、主人公が疑心暗鬼になっているだけの可能性も捨てきれません。
そのため、少なくとも僕個人としては、「話の最初に持ってきている割に、実は大した出来事じゃないのかな?」という疑念が拭えません。この出来事を目撃した誰かが主人公に厄介事を持ち込む展開も考えられますが、普通に考えると、老人の遺体を主人公が見かけた時点でこの件は決着してしまっていますから、わざわざ物語の冒頭に書くような、注目すべき出来事とは考えにくい気がします。というか、率直なところ、万事がこの調子で進むものと判断して本作の今後の展開に期待しなくなり、読み進めなくなる読者がいる可能性を否定できません。
『精神置換技術』周りの基本設定は、お世辞抜きで面白いと思いました。記憶を引き継ぐことで不死を実現するという構想(ついでに言えばその中で記憶がない主人公という設定)は、クラークの『都市と星』にもあるような古典的なものだと思いますが、それが貧富の格差と龍灰窟に代表される無法地帯を生み出すという発想は、科学に夢を見ていた時代とは違う面白さがあると思います。
ただ、(あまり他作品を引き合いに出すべきではないかもしれませんが)科学的に不死が実現されたにもかかわらず貧困層はむしろ人間の尊厳を奪われていくという筋書きは、2011年の映画『TIME』を連想させる気がします。SFに疎い僕がそう思うくらいですから、SF好きの読者なら、少なくない人数がそういった既視感を覚えるかもしれません。まあ、「SFを語るなら最低1000冊読め」とか言われていた時代もあるようですから、ネタかぶりなんていちいち気にしていられませんけども。
この設定で少し気になるのは、『精神置換技術』によって事実上の不死になった人々が想像力を失っているということを問題視したのは誰なのかということです。本作の紹介文によると科学者が問題視したようですが、現代日本でも哲学者・人文学者が言う事なんて誰も相手にしないわけですし、経済状況によって人間の生命が選別されるような時代に、科学者(ごとき)が「○○の人々は著しく想像力を失っている」なんて言ったところで、無視されるだけでしょう。本作自体が描いているように、精神性というものは人間のアイデンティティに直結しますから、誰しもそこの問題を指摘されるのは嫌がると思います。自分で自分の精神の欠陥を認めるくらいなら、「そもそも人間が幸福になる上で過剰な共感能力は邪魔なだけではないか」とか「人間の社会が新たな段階に入ったことで旧来とは違った新しい価値観が現れたのだ(旧来の価値観は遅れたものでありやがて淘汰されていくのだ)」とかの、リバタリアンや社会進化論者のような俗説に展開していく方が自然な気がします(ちなみに言うと僕個人はリバタリアンも社会進化論者も苦手です)。それをひっくり返すからには、不死身の金持ちたちが自らを省みるだけの大きな事故ないし事件が何かあった方が(そして世界観についての基本的な説明の段階でそこにも触れていただいた方が)良いように思います。
さて、SFに限らずRPGなんかでも、主人公が記憶を失っているという設定はよく見かけますが、それに伴う弊害として、読者が主人公の人柄を掴みにくくなる側面があるように思います。もちろん、そのおかげで、作中世界のことを何も知らない読者が、自分自身を主人公に投影しやすくなるわけですが、本作のヴァラガンは(第3話まで拝読した限りの印象では)龍灰窟でそれなりに人間関係を築き、そこでの生活に割と適応している人物に見えるので、読者の立場で自分自身を投影するのはちょっと難しいかな、と思います。
結果的に、ヴァラガンがどんな人なのか(憧れるべきヒーローなのか、共感できる等身大の人物なのか、応援したくなる落ちこぼれなのかなど)が分かりにくい印象です。仮に、彼が怪しい老人にも分かりやすく同情するお人好しだとか、アンダーグラウンドでも気高さを忘れない孤高の仕事人だとか、あるいは逆に追いすがる老人や家庭に居場所がない少年を無慈悲に蹴っ飛ばす暴れん坊だとか、どんな汚れ仕事も金のためなら請け負うワルだとかなら、読者の立場からも彼の人物像を把握しやすくなるのですが、今のところ善にも悪にも振り切れていませんし、「同じ境遇でも他の人ならきっとこうするのに、この主人公は違うんだな」と思わせるような奇異な言動もありません。読者として彼にどんな特徴を見出せばいいのか、どんな距離感で彼の物語を読めばいいのか、拠り所が見つけにくいような気がします。
あとは、ガントレットと呼ばれる女性のことですかね……。
僕はあまりライトノベル的な女性描写が好きではありませんし、「女」を安売りする女性キャラは好きというよりむしろ嫌いなのですが、初登場という大事な場面にもかかわらず外見のことしか分からないのはどうなのかな、と思わなくもないです。いや、僕自身そういう細部に気配りした作品を書いているわけではありませんが、読者として好きに言わせてもらうなら、メインヒロイン(らしき人物?)の初登場シーンであるからには、人柄やこの後の運命などを象徴する振る舞いや出来事があっても良いんじゃないかなと思います。
これもたとえばですが、初登場シーンで、父と浮気相手に部屋を追い出された少年とリバーシをしているようなら「きっと根は優しいんだろうな」と思えますし、主人公の部屋の前で待ち合わせのはずなのに父と浮気相手がうるさいからと先に部屋の中に入っていたなら「潔癖なんだな(→身持ちが硬そうだな)」とか「主人公の部屋に勝手に入るくらいには無遠慮で、しかも油断ならない相手なんだな」とかイメージを持てるはずです。ただ単に部屋の前に立っていたという話だけではなくて、何かそういう、奥の意味について考えられるような要素があると、より読み応えのあるシーンになるのかもしれないな、と思いました。
文章については、細かいことを言うなら改善点となる箇所もなくはない気がしますが、神経質になるべきではないと思います。(少なくとも現段階では)全体的にかなりしっかりしているので、部外者の僕が中途半端な知見で修正案や解説を提示するより、島流しにされた男爵イモさんご自身が推敲を重ねる中で、時間をかけてしっくりくる表現を探っていただいた方が建設的だと思います。文の書き直しと言わず、場面や出来事ごと削ったり付け足したり並び替えたりすることもあるかもしれませんし。
あえて一例を挙げておきますと、『精神置換技術』について、
「それは人間の脳のあらゆる機能、そして精神を維持したままに新たな肉体へ移植するという、機能的不死性の理論を完成させた技術であった」
とありますが、素直に読むと「何を移植する技術なのか」分かりませんし、「理論を完成させた技術」なら不備はないはずなんじゃないかと思います。修正案としましては、
「それは人間の脳のあらゆる機能、そして精神を【、原状を】維持したまま(に)新たな肉体へ移植するという、機能的不死性の理論を【具現化した】技術であった」
といった書き方が考えられますね(【 】は改変した箇所を分かりやすくするためにつけた便宜的なものです)。
この後の本文にも「完全とまで謳われた精神置換技術も、未だ不完全だ」という記述がありますが、これはいわゆる1行矛盾というヤツです。
おそらく意図としては「一時は完全とまで言われていた精神置換技術も、後々になって欠陥(の可能性)が指摘されるようになった」ということを言いたいのでしょうから、いつの誰によって完全な技術と言われたのか、何年後くらいにどんな立場の人が欠陥を指摘し始めたのかなどを念頭に置きながら、修正を加えていただければと思います。
以上、好き放題に感想を書かせていただきましたが、僕自身の作品を考えてみても、長編小説の最初の3話だけで読者の心を掴んだり、主人公やサブキャラクターの魅力をきちんと提示したりすることは出来ていません(たぶん物理的にも無理でしょう)から、僕が言ってきたことはしょせん難癖です。
偏見かもしれませんが、Web小説にせよライトノベルにせよ、SFというジャンルに興味を持った読者が相手なら、凝った世界観を提示した上で、文章面で大きなミスをしなければ、最初の2~3万字くらいは読んでくれるでしょう。また、僕のような読書嫌いがSFを前にして一番強く感じるハードルは、「SFって難しそう」ということですが、本作は必要以上に難しい話をしたり、科学的な裏付けで序盤から1ページ使ったりはしていません。それだけでも、充分読ませるタイプのSFだと思います。
長文失礼しました。
このコメントは批判的な内容が長くなったので、ご確認くださった後は削除していただいて構いません。
作者からの返信
二件もコメントしていただき、ありがとうございます。
それぞれに分けて、返信いたします。
また自作を丁寧に分析してくださり、本当に感謝の言葉もありません。無償でここまでしていただいたのが、申し訳ないぐらいです。
さて、まずは公募の件について触れていただき、ありがとうございました。電撃文庫は、割と中高生をターゲットとした作品が多いのですね。出版社の色などは不勉強だったので、非常に参考になりました。
そういう話でいくと、自作はお門違いのような気もしますね。思いつく範囲ですと、ハヤカワ書房のコンテストなどに挑んでみる方が賢明かもしれません。
そして、ここでのご指摘。
評価してくださった「SFならではの小難しい話を、最小限に留めている」という部分が、裏目に出たようにも思います。やはり、言葉足らずであったり根拠が提示されていない、不自然であったりというのは否めないと痛感しました。
登場人物についても、ご指摘の通りかと。
もう少し読者の関心を集めたり、特徴的なワンシーンを作れるように意識してみようと思います。
次の返信に参ります。
第十六話 記憶と願いへの応援コメント
こんばんは。
金粉をあしらった裃を着た局長、いいですねえ。
いかにもSFらしいの世界観。バック・トゥ・ザ・フューチャーのような電飾のキラキラ、ピカピカした光景が脳内にイメージされます。
それに、新キャラの赤松博士がこれから、主人公たちにどう絡んでくるか、見ものですね。
興味津々に読み進めていきます。
それでは、また、そのうちに。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
SFの醍醐味である、ヘンテコファッション。
1982年の『ブレードランナー』でサイバーパンクな世界観は確立されてしまったので正直、こういった要素は陳腐なので入れるか迷ったのですが、お気に召されたようでなによりです。ちなみに局長による街並みへのコメントは、そういった皮肉も込められています。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、わかりますよ~。
ああいった映画は、どこか色褪せない素晴らしさを持ってますよね。
レコードやジッポーなども、似たような匂いがします。
はい、そして赤松博士。
実は、作品の冒頭に軽く触れられた精神置換技術の権威の一人だったり……。気になる彼の素性は、今後のお楽しみにどうぞ。
それでは、お読みいただきありがとうございました!
第十八話 取引と真意への応援コメント
コメント失礼します。
誤字と言って良いかはわかりませんが、52行目のヴァラガンの台詞
「俺を最初から、延命管理局に目を付けられてたってことか」
口語的な言い回しでなければ、ここは最初の「を」を「は」に変え忘れたのか、読点以降の文章を変え忘れたのか、どちらかだと思うのですが。
作者からの返信
ご報告ありがとうございます。
ワードでの作成時に文章の入れ替えや、入力ミスが多発するので助詞が混在しがちです。意外と見落としが多いので、助かりました!
特にこの部分は、結構書き直した記憶が……。
第十五話 美徳の裏側への応援コメント
『作品にアドバイス〜』企画からお邪魔させていただいたのですが、文体もストーリーも世界観も好みすぎて一気読みしてしまいました。特に第十二話からぐっとストーリーが進展して、先が楽しみでワクワクしています。
すごく楽しんで読ませていただいたので、アドバイスできることはあまりないのですが、強いて言うなら
①キャッチコピーはストーリーの本質がわかる方がいいのではないか
②本題に入るまでが長い
の二点が気になりました。
①については、公募用の作品である点が関係していそうですが、WEB読者は自分に合う作品か早く知りたがるので、キャッチコピーとあらすじはもっと簡潔にネタバレ気味(裏社会にすむ記憶喪失の主人公が部下と事件に巻き込まれます! とか)な方が読者が先まで読む確率が上がるのではないかと思います。
②については電撃大賞のホームページに編集長のお言葉として『心に強い印象を残すキャラクターを』というコメントがあったからなのですが、ヴァラガンさんの裏社会に住みながら少年を助けてしまう一面もある、というギャップのあるキャラクター性はもっと早く知りたいです。とはいえ世界観もすごく好きなので、それがわかるエピソードの重要性も理解できるので悩ましいですね。
長々とコメント失礼しました。素晴らしい作品を読ませていただきありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘も簡潔で、大変参考になりました。
一点目のご指摘については、ただの筆者のこだわりと言いますか、硬めの雰囲気を演出したくて、抽象的にしています。たしかに読まれたいのであれば、大雑把にでも内容を書き込む方が賢明ですね。
二点目も、ご指摘の通りかと。
筆者としては、ヴァラガンの人となりを『第三話』での江や雑居ビルの玄関での少年に対する態度や、『第六話』で殺しを窘める場面、『第十話』での構成員に対する行動などで匂わせているつもりでしたが、筆力不足ですね……。
テンポに関しても、世界観や舞台、人間関係の説明に文字数を割き過ぎたかなと。どうにも、SFは組み立てが難しいですね。
とはいえ、貴重なご意見ありがとうございました。
改稿する際の参考にさせていただきます。
第一話 売れない記憶への応援コメント
記憶の売買なんて硬派SFですね。
アドバイス……の企画で読ませてもらってますが、文章むっちゃ上手いと思います。
私的には言う事なしです。ていうか参考にさせてもらいます。
あ、でもせっかくなんで、無理にアドバイスを探すと、序盤の老人の口寂しいは、何か食べたいの意味では?内容から考えると私は人恋しいぐらいが良いかなと思ったりもします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
内容へのお褒めの言葉、私にはもったいない限りです。
ご指摘の方もありがとうございます。
『人恋しい』という意味で、『口寂しい』と使っていました。
完全に誤用ですね。今まで、完全に失念していました。
貴重なご意見をいただき、重ね重ね御礼申し上げます。
第八話 無知の再解釈への応援コメント
こんばんは。
「君、この仕事に向いてないよ。どうしても辞めないなら、殉職って選択肢もあるけど」
気力も底を尽き、狼狽えることもできなくなった新入りの男に「最後のは笑うところだよ」
ここのセリフのやりとりは秀逸だと思いました。
繰り返しになって恐縮ですが、改稿して世界観や、人物像が深く掘り下げられて、(全体的に)より良い作品になったと思います。
じつは、私自身は改稿にどちらかというと否定的な立場だったんですが、男爵イモさんの作品の変化や、今の自分自身の作業を通して、改稿も悪いものではないかな・・、考え直しています。
小説を書くという作業は難しいものですね・・。(苦笑)
それでは、また、そのうちに。
作者からの返信
こんばんは、田渡さん。お久しぶり感があります(気のせいでしょうか?)。
お褒めの言葉、ありがとうございます。
本作は改稿前はユルめの話だったのですが、改稿後はシリアス寄りになりました。よって、話の緩衝材をギャグ路線から、皮肉めいた笑いに変更した次第です。
「このキャラなら、言いそう!」などと考えた末のエストック氏の台詞、気に入ってもらえて何よりです。実は、この回で作中の登場人物の8割がたが出揃ったのですが、エストック氏は私のお気に入りキャラです(笑)。それも相まって、筆が進んだのやも……。
にしても、小説は奥が深いですね。
私のような素人でもこれだけの変化があるのですから、人によっては改稿で大化けするかもしれませんね。まあ、『小説の味』は人それぞれで良いと思いますが。
それでは! お読みいただき、ありがとうございました!
第二話 暗がりの灯への応援コメント
こんばんは。
ここに書き込むのもご無沙汰ですね。(汗
流石に、いろんな方の意見を取り入れて改稿されたようで、(まだ2話読んだばかりで恐縮ですが)非常に、情景が想像しやすい、文章に変わったと思います。
上からに聞こえたらごめんなさいですが、お互いにこういう情景の描写を、常に書けると良いですね。
それでは、今度ともよろしくお願いします。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ようやく、ギリギリ目を通していただける水準に達した、という感じですかね。かなり時間をかけて、構成の練り直しや文体の推敲をしたので、その結果が発揮できていれば、幸いです。
ですが、構成や登場人物の人柄を大きく変えたことによって、改稿が追い付いていないのも事実です……。展開の食い違いや、台詞の硬さなど。
そもそも、この小説で電撃に応募できるのか、と。客観的にみて、この作品はラノベなんでしょうかね? いまいち分からないのが現状です。
まあ、なにはともあれ、完結目指して執筆しますので、田渡さんもご自分のペースで執筆なさってください。応援してます!
第六話 埋もれた素性への応援コメント
こんにちは。この章の終わり方が、凄くいい!と思いました。
ガントレットがヴァラガンの敵か?味方か?気なって仕方ないです!
依頼元の王。現実世界でいうところの「中華系」組織が話に絡んでくると、ワクワクしまね♪
作者からの返信
コメントありがとうございます。
各話の最後は少しでも読者を捕まえようと、気になる切り方を心掛けているのですが、この話は自分でも謎の手応えを感じていました(笑)。
なので、月明影さんがノってくださって、嬉しいです。
龍灰窟を束ねる王は、とにかく怖い印象が伝わればと思って書いています。龍灰窟のモチーフは軍艦島や九龍城砦なので、そこに裏社会を加えた雰囲気づくりを意識しています!
第四話 蛮龍の頭への応援コメント
この物語は、ヴァラガンさんが失われた記憶を取り戻すために戦うお話でしょうか。
前はその辺が不鮮明だったのですが、Web小説だったら気にするほどでも無いのでそのまま読み進めていました。
公募などに応募するのでしたら、物語のテーマは早めに分かった方がよいと思うので、改善されていると思います。
これまで読んでいると、ヴァラガンさんの不器用な親切心が好きです。
江さんや近所の子どものことを気にかけていますよね。
作者からの返信
またまたコメントありがとうございます。
そうですね。
記憶と想像、それに纏わる人間の進化と退化をテーマにした作品になっています。以前はそういった要素はなく、『ユルめのアウトローたちが、ドンパチするラノベ』という大雑把なものだったので、オリジナリティと呼ぶには陳腐な気もしますが、『記憶』の要素を盛り込んでみました。
それが、上手く作用してよかったです。
ヴァラガンへの感想も、ありがとうございます。
倫理観を失った街で裏稼業に身を投じる人間ですが、その心までは擦り切れていない。そういったキャラ作りを意識したので、伝わってよかったです。
第二話 暗がりの灯への応援コメント
以前読んだときよりも文体が硬派でウィットな感じで、世界観に合っていると思います。
描写も丁寧で想像しやすいです。
作者からの返信
お褒めの言葉、ありがとうございます!
試行錯誤の末、少しは成長したのかも……しれません。
以前の型の批評では「奇をてらい過ぎ」、「板についていない」という意見をいただいたので、自分なりに研究と改稿をしてみました。
それでも、読み手からの印象はわからなかったので、今回のようなコメントをいただけて、少し安心しました。
第四十四話 過去に未来を見るへの応援コメント
めちゃくちゃ面白い作品をありがとうございました!
最高の世界でした!
作者からの返信
やゆ 様
こちらこそ最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。またご縁がありましたら、よろしくお願いします。