第15話 さらなるヒント
僕たちはバスに揺られ、
できればそれまでに見つけ出したい!
でもそんな
「ガチでなんにもわかんねぇや……」
「うん」
「うん……そうだよね……」
「お兄ちゃんたち、ありがとね」
「リン、ありがとうって言うなよな! みんなの問題なんだから!」
「うん……そ…う……だよ……リンちゃん……ゔっ……」
「ん? まさやん?! ちょ、まさやん! 顔色悪くね?!」
「ガチで顔色悪いって!」
「うん!」
「だ……び……じょゔぉぶ……ゔぉえっ……」
「大変! お兄ちゃん! まさやんよったんだよ! 今すぐバスを
バスに
バス停の目の前のコンビニに
「マジ目の前コンビニでよかったな!」
「リーくんサイテー。まさやんが大変なのに自分だけアイス食べて!」
「だって
「リーくんも僕と一緒にこの時間にこの紙調べて、何かヒントを見つけてたらいいじゃん!」
「ガチそれな! あ、まさやん
ふらふらと青い顔をしたまさやんと、それを支えるこうちゃんの後ろから、心配そうについてくるリンの姿が見えた。三人は僕たちがいる飲食コーナーのテーブルまでやってくる。
「ほんと……ごめんね……」
「まさやんは
リンがめずらしく優しくまさやんに声をかけたその
「
「お兄ちゃん?」
「ごめんなリン、すぐ
僕がそう言ってコーラで
「リンごめん。待ってる時間に少しでも探し出そうと思って、机に紙を出してた僕も悪いよな」
「
「「「「え?!」」」」
「ほら! ここ! ほら、これも!」
「うっそ! 俺っちまた役に立った的な?」
「と、とにかく
リンの
「リン、これを探せってことなのか……?」
「多分、じゃないとこんな綺麗に半分に切った模様描いてあるわけないよね?」
「「「「すげぇ〜」」」」
「リーくんお
リーくんのまさかのフライドチキン落下事件に続く、コーラ
僕たちはまさやんの回復を待って、ちょうどやってきたバスに飛び乗って海原展望公園まで向かった。
海原展望公園に着いたのは十時をとっくに過ぎていた。
リンの持っているポケベルをみんなでのぞき込むと、タイムリミットまで53時間を切っている。
急いでこの変な模様を見つけ出さなくちゃ!
あっという間に今日という日が終わっちゃうぞ!
「まずは公園の中から調べよう!」
リンの掛け声に合わせて、僕たちは海原展望公園のバス停がある場所から、展望公園までの階段を急いで駆け上がった。
「まさやんはゆっくり登っておいでよぉ〜」
僕がまだ少しだけ青い顔をしているまさやんに声をかけたけど、まさやんも
僕たちは
そう思うとなんだか嬉しくなって、僕はつい大きな声で
「いけぇ! ガッチーズ! 絶対変なマーク見つけるぞー!」
「「「「おおー!」」」」
セミの声にも負けないほど大きな声で気合を入れて、僕たちは長い階段を登った。
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