小説は終わらせるのが一番〇〇

 勢いで新しいことをはじめても、長続きしない。


 私は、せっかちです。

 なかなかゴールが見えないとすぐに放り出すので、趣味は三日坊主になりがち。

 漫画を描くぞーと意気込んでも、最初の1ページで挫ける。

 意気揚々と毛糸を買ってきて、編み物しても単調な作業に投げ出す。


 いろいろ試して、小説を書くようになったけど、すぐ飽きてしまうのは、他の趣味と同じでした。どう物語を展開すればいいのか、悩んで疲れてしまい、「やーめたっ。本読んでるほうが楽しいや」と思考を放棄しちゃうんです。


 どうすれば最後までやりきることができるのか。せっかく興味を持ったことなんだから、達成感を味わいたい。


 結末をある程度用意すると書きやすくなると実感したのは、最近です。

 創作してる人にとったら当たり前なんだろうけど、「二人は〇〇になりました」くらいのざっくりしたアウトラインがあるだけで、全然違う。

 それまでは何も考えず、好きな作品の空気感を真似していました。しかし、同じように書こうとしても、筆が止まってしまう。

「自分がこうしたい!」という意思がないんだから、書き上げることができないのは当然なんだと気づくのに、数年かかったのです。


 ラストまであとどのくらいか。

 進行度合いがわかれば「あともう少しだ、頑張ろう!」と続けることができる。自分にはこのやり方が合っていました。

 たぶん、やっている意味が実感できないとやる気が起きない、損得勘定で動く人間だからです。


 そうして最後の一文まで書き終わると、満足感が凄い。ひとつ出来上がると少しずつ形になってくる。

 完結させるのは何ヶ月もかかるけど、とても楽しくて趣味では一番続けられている。

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