第43話

 やや、落ち着いて来た。記憶も、働き始めた。


「貴方達は…」


 再び、手の付いた銀色の球体が、滑る様に宙を司令官の方へ、向かって来た。と、その前にパッと炎が、燃え上がった。

 球体は炎に触れると、熱さでは無く何かに弾き飛ばされたかの様に、下がった。ガルボックが、片手の平を球体の方へ向けていた。


「何なんですか…!」


 三人とも、返事をしなかった。球体に目を、向け続けていた。


 謎の物体は突然、戸口から外に、姿を消した。ガイアン達は、息を付いた。


「だから…!」


「追ってもな…」


 司令官の言葉を無視する様にガイアンが、言った。


「速過ぎ」


 ガルボックが、答えた。


「夜中に騒がせた事、お詫びします」


 ガイアンがようやく司令官に、目を向ける様にした。


「勝手に、動かせて頂きました」


「勝手に…?」


「『ガルフォリアの鉄騎獣』です、今見たのは」

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