第50話  控えめなデート

今日はホリデーなのです、といってもいつものように、昼間からバアヤの魔薬作製のお手伝いをするだけ…


今日は目が良く見えるようになる薬を作るという。


「 次はドライブルーベリーをすりつぶすのよ 」


「 …ん…は~い … 」『 すりすり すりすり… 』


あーあ…今ごろマオ…何してるのかなぁ…


会いたいなぁ…


せっかくマオとB友になれたのに、接触禁止法のためにあれ以来さっぱり会えず。


進展はありません。


なんか


マオのことを考えていたらお腹空いてきちゃった…


とんこつラーメン食べたいなぁ…


そうだ!


おやつおやつ…ふふ…


『 すりすり…すりすり… 』


「 ちょっと魔子!? 」


「 ん?…え?…あれ? ここにあった私のチョコがない! バアヤ食べたでしょ!」


「 ふざけないの!… あら…変ね、目魔薬の色 いつもと違うような……あなた、何か入れなかった? 」


「 え?… 」


小指を入れて先っぽにちょん!舐めてみたら…


「 あま~い… 」


もしかしてチョコ入れちゃった?


「 もう!魔子ったら… 」


「 ごめんなさい 」


「 これはこれでありだけどね…でも、その薬、ちょっと魔子には早いかもね…棚の奥にしまっておきましょう… 」


「 はやい? 」


「 いいから忘れなさい!それより早く作り直さなくちゃね、お客さん来ちゃうから… 」


「 は~い! 」


バアヤのしまった場所はチラ見でしっかと確認しましたよ…


うひょひょ…



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