雪月ノ屑 作者 白木犀 様

タイトル雪月ノ屑

作者 白木犀 様

https://kakuyomu.jp/works/16817139557565443762


AAAで星3つ企画への参加ありがとうございます。

では早速


ストーリー[ B]

登場人物[ C]

文章[ B]

何か一言


評価基準

【ストーリーに関する事】

B下記項目の内一つに該当したとき

最後まで読めた。ストーリーの方向性がはっきりしていた。


【キャラクターに関する事】

A

セリフのみで誰のセリフかが分かった。

誰が何を言っているのかが分かった。キャラクターの容姿や動きをイメージできた。主人公の目標、目的が分かる。

なぜ、その行動を取ったのか分からない事が度々あった。


【文章に関すること】

ストーリーと文体が一致している。誰が何をしたかが分かる。分からない所があるが勢いで誤魔化されてしまったから、ヨシ。


一言

【もっと伸びそうなところ】

 【ストーリーに関すること】

 第一話で物語の方向性とテーマとなりうる問いやテーマが明確に書かれていました。この二つが生かし切れていないのがAに届かなかった理由の一つです。

 レヌの「雪月の命を奪って、そうやって生きているわたしたちは、本当にただしいのか」という本作の命題ともいえる問いがはっきりと書かれていたので、期待値が上がりました。そして、この命題と対をなすように雪月を倒すことによって手に入る雪月ノ屑を集めると世界平和が訪れるというネイラ達の目的。相反するこの二つを主軸にするともっともっと深みのある壮大なストーリーになりそうです。また、問いの答えに迫りつつ、使命との間で葛藤があれば、キャラクターももっと魅力的になりそうです。

 

 【努力と工夫の跡が見られたところ】

 ゲーム原案オーディションへ応募されていることから、マルチエンディング方式をとったのだと推測します。Web小説だからこそできる面白い手法だと思いました。それと同時に扱いが非常に難しい手法だとも思いました。読者に選択肢を選ばせるということは、没入した読書から現実に引き戻されてしまいます。この課題をどうクリアするかが作品の明暗を分ける要素になると思います。

 エンディング1は逃げ出したので納得の結末です。問題は、残り二つの結末です。なぜ、彼らはあんな行動をとったのでしょうか。第一話で提示された使命と問いから考えると唐突感がぬぐえませんでした。ただ、結末としてはありだと思いますので、物語の過程でレヌ達ならその選択肢をその行動を選ぶという信頼を読者に持たせることができていれば、唐突感がなくなり、切ないエンディングとなったと思われます。


【文章に関すること】

 ゲーム原案ということで、意図的に脚本のように描写を減らして書かれていたのだと思います。しかし、その分読者に与えるべき情報も少なくなっていました。今作で最も不足していた情報は、風景に関するものです。雪月と戦っていたのは草原なのか、森なのか。はたまた、洞窟なのか。主人公二人がどんなところで戦っていたのかの情報が不足していたため、戦いのイメージをつかみにくかったです。一人称ですと風景描写を入れにくいことも重々承知しております。今作では、戦っている環境でどんな魔法を使用するのが効果的かをレヌ達が考える描写があると自然に風景描写が入ると思いました。



 物語がさらに面白くなることを願って、つらつら書かせていただきました。私が上で書いたことは、作者様が書きたい物語にそぐわない可能性があります。その時は、バッサリいらない意見は切り捨ててください。意見の取捨選択の権利は作者様にしかありませんので。


これからもお互いに切磋琢磨していきましょう。


この度は、企画への参加ありがとうございました。

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