第32話 学校初日
ハンター協会の経営する学校、入冠高校。
そこには、他の高校にはない特別な入学方法が存在する。
ハンター協会に推薦される方法だ。
ハンター協会は特段、優秀または希少なスキルを持ったスキル保持者を効率よく強いハンターへと育成したい。
そうなると、ダンジョン探索をする暇が無い普通の高校ではいけないわけだ。
そうして推薦された特別なスキルの保持者は〈ダンジョン探索特別課〉に集められる。
そして僕はその〈ダンジョン探索特別課〉の教室の自分の席(窓際で列の真ん中ぐらいの丁度目立たない所)に座っている。
学校初日なので少し早めに来たはいいものの特段することもないので窓から外を眺めていた。
と言っても、かれこれ10分ぐらい何もせずボーっとしているので若干こうしているのも苦痛になってきているけど…
「明君だよね?」
「ほへ?」
まさか自分の名前が呼ばれるとは思っていなかった僕は変な声を出してしまう。
「アハハ何その声!」
「あ、灯さん!?」
声の主の方を見ると長島ダンジョンで知り合った少女、来栖 灯さんがいた。
「え〜と、その、灯さんもハンター協会から推薦されてここに入ったんですね」
「そうよ!でも、貴方もいるとは思わなかったわ。う〜ん、でも今考えるといても当然だったかも?」
その後、数分程度話していると、時間になったようで扉をガラガラと音を立てて僕らの担任であろう人が教室に入ってくる。
「あっ、もう自分の席に戻らないと。また会えて良かったよ」
「あっはい、こっちも会えて嬉しかったです」
灯さんは自分の席へ戻って行き、僕は前を向く。
「全員居るようだな。それじゃあ、起立」
先生の号令で一斉に立ち上がる。
「礼、着席」
生徒が着席したのを見て先生が話し始める。
「そうだな、まずは俺の自己紹介からしようか」
「俺の名前は
そう言った後、百井先生は配布物を配り、連絡事項を伝えた。
それらが終わると、最後にと言い話し始める。
「ここはハンター協会に推薦された特別な奴らが集まっている」
これは例年そうだと話を続ける。
「だが、今年は特別の中でも特別なスキルを持った者がいる。皆も知っているだろう、「勇者」のスキルを持つ真田 光君だ」
先生は一人の生徒、金髪の勇者に目を向ける。
「彼はとても特別で強力なスキルを持っている。そんな彼をハンター協会は次世代のリーダーとして育成したいらしい」
「そこで、このクラスを纏める役を真田にやってもらうことになっている。一応、聞くがみんなそれでいいな?」
先生がそう問うと「まぁ、勇者だし仕方ないね」や「いいんじゃない?」と言った声が飛び交う。
(まぁ、僕はクラスを纏めることなんかしたくないからいいけど、皆勇者ってだけで納得するんだ…)
「じゃあ、先生の話はこれで終わりだ。後は、真田が主体となって自己紹介等を勧めてくれ」
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