潜水艦のソナーが捉える船の音紋を「歌」と表現するのが秀逸。武骨な潜水艦にあって、そういう美しいワードが合うとは思いませんでした。 主人公が艦の意思決定に関わるような乗員ではなく、ひとりの水測員であるというのも私としては好きなポイントです。 作品の長さが6千字、3話構成というのも気軽に読めるのでいいと思います。