8話 最終話
昼前の授業で事件は起きた。
「ドゥクンズモモモモモモモッッッ!!!!」
股間が、ありえないほどに熱を帯びているッ!!
そして僕の小さな斜塔は豹変し、たくましく反り天へと伸びている!!
僕は一体何が起こっているのか分からなかった。出来事があまりにも予測不可能かつ絶大なものだったからだ。
「ガタンッッッ」
その瞬間、僕はこの天へと伸びた斜塔を鎮めなければならないと悟った。なぜなら、このとき斜塔はこれまでの限界を超え、机を持ち上げていたからである。
斜塔の頂点は見事に机の重心を支え、机を浮かせていた。千キロヘクトパスカルの圧力が亀頭にのしかかるッ!
このとき、最悪の出来事が起こった。細川さんがこちらを監察し始めたのである。それを悟った僕の斜塔は、さらに勢いを強め机を強く突き上げたッ!!
もはや根本から先までの感覚はない。あるのは心のうちから秘めたる羞恥心のみである。
そうして悶ていると、細川さんが動きを見せた。なんとこちらへと体を向けたのである。そしてしばらくすると手が伸びてきた。さらにその先には今にも破裂しそうな斜塔が待ち構えていた。
もう、どうにでもなればいい。僕は覚悟を決めた————
彼女の手が斜塔に触れると、まるで逆鱗に触れたかの様にそれは暴れだした。心臓の鼓動が早い。血管が今にも裂けてしまいそうだ。
まるで噴火直前のプロメテウス火山のように、斜塔の地中から何かがこみ上げてくる。このままじゃまずい。
だが遅かった————
秒針が音を立てるよりも短い時間の内に、その何かは斜塔の頂点へと達した。
ドピュルルルルゥゥルルゥゥンンォォッ!!!
※ ※ ※
僕はティッシュをササッと取り出し、斜塔にかかっている白い雨を綺麗に拭き取った。どうやらもう明け方らしい。カラスの声と太陽の影がカーテンの隙間から射し込んでいた。
あぁ、今回の旅は長いものだった。
僕は小さくなった斜塔を仕舞うと、いよいよ今日から始まる新学期へと思いを馳せた。
きっと今日の校長の話は長い。
隣の席の美少女は毎日慌ただしい ふわふわダービー @abcwmdMCD
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