最高の読書体験ができます

言語学を研究する主人公テヲノが食人文化のある少数民族との交流を描いた話。

淡々とした雰囲気で進んでいく物語ですが、読ませる力があり最後までサクサク読むことができます。
最初はサスペンスやホラーのような雰囲気で、緊迫感が続いていきますが、中盤以降は……。

異文化交流の難しさや少数派への理解をしようとしても忌避してしまう苦しみに主人公とともに考えさせられ、そして最後の締めくくり。
ひとつの短編として完璧で面白く、最高の読書体験ができます。

短編なのでぜひ一度読んでみてください。

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