編集済
ダブレイのシーン、初読の際ガチ泣きしました。
『〜クエスト』ではエルス一行がフォーカスされているけど、ミストリアスの住人には皆個別の名前があり、それぞれに人生がある、というのを感じて印象に残っています。
あと、それを尊重するエルスの姿勢も。
再読でも胸に込み上げるものがありますね。いつかお伝えしようと思いつつ、機会を逸していたので、今回お伝えできて良かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
とても嬉しい御言葉を頂戴でき、書き手として非常に光栄でございます。
本作は名前が重要な要素であることも相まって、台詞を話した人物には(実際に呼ばれるかどうかは別として)もれなく名前を付けております。まさに仰ってくださったとおり、それぞれに人生があるという、誰もが主人公になり得る世界ですね。
そして第1章の頃のエルスも少し選択を間違えていれば、ダブレイと同じような道を辿っていたかもしれません。それも相まって、彼にはダブレイの気持ちが理解できたのでしょうね。
エルスの場合はアリサやニセル、ロイマンやカダンらに助けられたこともあり、どうにか一線を越えることはありませんでしたからね。それ故にエルスは、ことある毎に「今の自分があるのは仲間のおかげ」だと言い張っているのでしょう。私もその通りだと思っております。
この辺りは改稿が間に合っておらず、非常に読みづらかったかと思います。それにもかかわらず再読していただき、本当にありがとうございます。
エルスが、消えゆく男の名前まで尋ねてくれたことで、やっと闇に侵食された男が冒険者に戻ることができた気がします。
それにしてもナディアの手に目玉が出た時は怖かったです・・・。デストミスト習得してて良かった。
作者からの返信
ダブレイの場面は好感をいだいてくださる方が多く、書き手としても嬉しい限りですね。この世界には無い概念なので誰も口にはしませんが、エルスの行為は葬送や鎮魂といった類のものなのでしょう。
元々は目玉のボツボツ具合を詳しく描いていたのですが、かゆくなってしまったので簡略化してしまいました。そして、エルスの闇魔法もしっかりと役に立っておりますね。
この章ではルゥランは登場しないのですが、彼の笑い声が聞こえてきそうです。すべてお見通しのうえであるだけに、少々腹が立ちますね。あのトリックスターめ、といった感じです。