常に自分を変えながら ~ 世の中は不公平で不条理だ

@YasuhiroABE

序章 (プロローグ)

 これは始めて"カクヨム"に書き込んだ文章です。


 中学の頃に大好きだった松枝蔵人先生の続編を読んだことが、ここを知ったきっかけでした。あれから30年以上が経過したのに、続編を読み出すと、中学時代の忘れていた光景の断片を思い出します。かなりの時間があっという間に経過したこと、そして決して思い出すことができない記憶があることに気がつかされます。


 心理学者曰く、中年期を迎えた人間は、それまでの人生を内省し、若者に向かって人生論や道徳律を説きたくなる面倒な生き物らしい。僕の人生は順調なものでも、困難に抗った歴史でもなく、自慢できるような華々しい成果もない。そして、多分この人生はこのままいくらか続くだろう。それでも人生において少なくとも自分の選択に後悔したことはないといえる人生だと思う。ことさら自慢できることはないけれど、きっと幸せなのでしょう。


 世の中の出来事について感じることがいろいろとあります。僕の人生で苦しくなくとも難しい時期だった16歳後半からの数年間が、いまの高校生・大学生の年代の人たちに重なります。客観的には順調とはいえない人生もそんなに悪いものではないと書き残すことで、困難な時代を過ごす若者に見通しや勇気を与えられるかもしれない、そんな風に考えています。


 どんな結果になるか分からないけれど、これまでの人生を整理する作業を始めるために、いくつかの文章を残そうと思います。


 2023年1月2日 自宅のリビングにて

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