ハードボイルドさとユーモアがかけ合わさった、ちゃんと主人公たちは報われていく話。
一部切ないというか、それがいい味出してますけど。
主人公夫婦のハードボイルドな世界でビジネスパートナーでもあり、生涯共にする程よいバカップルぶり。
これにより読みやすさがすごいし、序盤の入りやすさもここからだなぁと思いました。
いいところしかないです
職人魂のこもったキャラの刀への変態性、刀への愛、刀を中心とした世界観
魅力的すぎる漢たち、中身が漢な乙女たち
下ネタすら絡める刀への執着っぷりが湧きあふれているネタ成分。
文学的なオシャレな文章、それでいてユーモアを混ぜる、渋くて、面白い文章。
ヘミングウェイのハードボイルドさ、村上春樹のオシャレさを掛け合わせて、ラノベのユーモアさを入れた現代文的なあまりに優れた文章力。
程よいテンポで提示される情報のちょうど良さ。混乱しませんのでどんどん読めます。
主人公の刀ツェーという俺ツェー感。
刀をめぐる設定の絶妙さ。
ルッツの刀にハマっていくクラウディアはもちろん、その他ゲルハルトを中心とする刀愛に溺れていく変態集団の個性の強烈さ。
無骨すぎるくせに下ネタを平然と吐きまくる職人たちの漢ぶりが素晴らしいんだよなぁ、コマンドーを彷彿させます。
個人的にずば抜けてると思うのはストーリーの引き。
読むのがまじで止まりません。
自分なりに面白さを言語化しましたが、この程度が限界です、まじで本当なんで面白いか分からないかぐらい面白いです。
毎日執筆ありがとうございます、そして、お疲れ様です、私の毎日のルーティンにこの話を読むという幸せが増えました。
本当ありがとうございます。
個人的にゲルハルト、パトリックさん、リスティル王女が好きです。もちろんルッツとクラウディアもです。
「え、これ商業のトッププロも越えてね?なんだこの筆力」
初見でしばらく読み進んだあとに思ったのはこれである。
私は、作品のヒットには「筆力×ネタ力×運」が必要だと常に思っている。
だが、この作品については当てはまらないかもしれない。
タイトルからは想像もできないほどの奥深さ。
異世界、刀匠。男が好きなワードが色々てんこもりで、男が好きな世界がそこには無限に広がっていた。
この作品に運はいらない。なぜなら、明らかにずば抜けているからだ。
埋もれるなんて、ありえない。
シリアスとユーモアの最高レベルの融合。片方だけなら書ける人はそこそこいる。
だが両方を往復するとなると、非凡な能力と言わざるを得ない。
重くも軽く。男臭くあっても押し付けがましくなく。古さと新しさの融合。
読者の感情をどこまで見切っているのか。恐ろしいバランス感覚。
本格派とはこういうことだ。
なんなんだこの作品、作者は。
だがあの伝説のやる夫スレ、キッチンやらないーOの作者と聞いて膝をうった。
知らない人にいうなら、昔の創作文化の最高傑作の1つといっておこう。
思わずレビューしてしまった。
この作品は、世界に羽ばたくべきだと思う。