日常に駆ける、青春色の風景:お題『錆び』
久しぶりに走りたい、ふとそう思った。
その感情に背中を押されるままクロスバイクを引っ張り出す。桃色のフレームに一目惚れして買ったその自転車は、学生の頃は毎日でも乗っていたほどお気に入りだった。当時はよくサイクリングにも出掛けていたのに、社会人になってからは電車通勤なこともあってめっきり乗らなくなってしまった。
乗る前に念入りにブレーキとチェーンの状態を確認する。
ペダルを回したら少し錆びついているらしく時折耳につく音が鳴るものの、走行には問題ないようだ。帰ったら錆を落として念入りに手入れをしよう。
「さあ、行こう」
自転車に跨って、地面を蹴る。
ペダルを回せばスピードに乗った車体が風を切って走り出した。
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