さらりと振るう、白色の風景:お題『さらさら』
厚手のミトンを装備してオーブンレンジのドアを開ければ、もわりとした熱気が出迎えてくれた。天板を取り出すと甘いチョコレートの匂いが広がる。等間隔に並んだカップケーキのひとつに竹串を刺して中まで焼けたことを確認する。
ふと思い至って作ったガトーショコラは、ホールの型ではなくマフィンの型で焼いた。小さいサイズの方が食べ切れない分をお裾分けするのに便利だからだ。
男なのにお菓子作りなんて、と引く知人もいたが、幼稚園からの付き合いである幼馴染みたちのおかげで今でも趣味として続けてこれた。
きっと今回も喜んでくれるだろう。幼馴染みたちの嬉しそうな顔を想像しながら、ガトーショコラにさらさらと粉砂糖をかけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます