晴天に射す、陽光色の風景:お題『キラキラ』
踏み出した足元で水が跳ねる。
先程の雨が残した水溜りに視線を向ければ、無機質な灰色の中に鮮やかな青色が映し出されていて。ふと見上げた先には晴天が広がっていた。澄み切った空の雲間から射し込む光が眩しい。
隣にいた君は、水が跳ねるのも気にせず、弾けるように青空の下へ飛び出す。
その背中を目で追えば、植えられた低木が、誰かの自転車が、――そこらじゅうが光り輝いているのに気付いた。太陽の光を水滴が反射させることで見られるこの街並みは雨上がり特有の光景だろう。
こちらを振り返った君が両手を広げると、その手にある傘が水滴を辺りに散らす。
「晴れたね!」
そう言って笑う君もまた、陽光を浴びて、キラキラと輝いて見えた。
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