閑話:監察者オフィス会話ログNo.1225-A
登録時空:銀河辺境第E-3群
記録開始:惑星地球、観測フレーム再起動時
登場個体:監察主任アグリ=Z(上司)/試験運用員ベルゥ=7(部下)
アグリ=Z「おいベルゥ。調子はどうだ?」
ベルゥ=7「はい、原住民の脳みその小ささに悩んでおります」
アグリ=Z「はぁ?」
ベルゥ=7「審判の日以降、原住民?知的生物の減少が著しく私も「はぁ?」ってなっております!」
アグリ=Z「はぁ?減少が著しいって八十億くらい居たでしょ、どれくらい減少してるの」
ベルゥ=7「今の段階で七十四億ほど、経った数日で六億人ほど結晶化しましたよ?」
アグリ=Z「予想以上の減り方だな、まっその程度の知能だったんだろ」
ベルゥ=7「まだ準備段階ですが、既に試験構造体に入り死亡例もあるっす。若年層に多い傾向っすね」
アグリ=Z「うん、たぶんこれで出生率があがるな。もう少し減らしてから人口コントロールに移行して四十億程度にしてな」
ベルゥ=7「はい、了解っす。あと大陸ごとに減少率が違いますね、この小さい文化圏は政を司っていた人物のほとんどが結晶化しましたが、減少率は低いですね」
アグリ=Z「あぁ、お前に内緒にしてたけど、ここ私がちょっと手を掛けた。お前と私の実力を後々知らしめようとしてな」
ベルゥ=7「初耳なんっすが!」
アグリ=Z「しっかしなぁ、私もこの文化圏の上に立つものが、こんなにも腐っていたとは思ってもいなかった」
ベルゥ=7「たぶんヴァカ先輩のアイデアを入れちゃったせいだと思います。一部の人間たちに権力を与えて統一プログラムを......」
アグリ=Z「あの宗教発生イベントや、産業革命後のマネーゲームか!ちょっとこれは由々しきプログラムだな」
ベルゥ=7「マジっすか?」
アグリ=Z「アイツか、もしかしてディベールかもな」
ベルゥ=7「ディベールって存在するんすか?あれっすよね宇宙の終焉に全振りしてる組織」
アグリ=Z「ちがうから、星売りをしてる組織だよ。この星は資源は少ないが美しい星だからな」
ベルゥ=7「でもそれって別に禁止事項じゃないっすよね?」
アグリ=Z「だから厄介なの。私たちがアヌンナキから引き受けた時の条約を破ることになるからな、首飛ぶだけじゃすまないぞ。まぁ、いつの間にかレプティリアンとかトールホワイト居るけど...」
ベルゥ=7「??」
(沈黙)
アグリ=Z「お前認識してなかったの?条約破棄になったら処分されるのはお前と私だけじゃないからな、このチームの全員が処罰対象になる」
ベルゥ=7「えーやだな、どうすればいいです?」
アグリ=Z「試験構造体を顕現させた時点で回避できるだろう。ただこのインシデントは報告案件だからな、たぶんお前は長時間の取り調べになると思うぞ」
ベルゥ=7「ちょっと、笑うところじゃないでしょ!」
【ログ終了】
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