『学校うさぎの恋』は、学校の飼育小屋というささやかな場所を舞台に、“出会い・恋心・成長・別れ”までをぎゅっと詰め込んだ、やさしくてちょっと切ない物語です🌸🐇
学校うさぎの「うさえもん」、飼育委員の少女・愛(まな)、そして一学年下の少年・希(のぞみ)🐾💚
たった三人(二人+一羽)の関係だけで進んでいくのに、時間の流れは小学校から中学、高校へと静かに進んでいき、景色も気持ちも、少しずつ変わっていきます🏫💭
大げさなドラマはないのに、気づけば胸の奥がしっかり動かされている、そんな静かな力を持った作品です🌱🌙
「人間と比べたなら、自分は十倍くらいは早く歳を取るのだろうな。だってこの子ったら、俺が二歳前の頃と同じくらいは元気なんだもの。
連れも旅立って、あぁ、俺もそう遠くはないなぁ。膝も腰も最近じゃどうにも良くなくてさ。でもま、悪くない人生……いや、兎生だったよ。
ただ一つ心残りがあるってぇなら、この子、なかなか素直になれねぇんだ。
あぁあぁ焦ったい、焦ったいなぁ。もう! こっちのことなんて気にしてないで、さっさと行けってんだよ!」
ぴょおん!
とでもいうかのような、達観していて、心優しい兎と少女の青春を描く、そんな心温まる物語りに思います。
人間が子供から大人へと変化する間、果たして動物たちはどんな目で我々を見て、どんな風に感じているのだろう。そんな切なくも、優しい気持ちになれるお話でした。