神殺しのスロー転生者〜女神に鍛えられた俺は神殺しの力でぶった斬る〜
速水すい
序章終焉世界
プロローグ
「またかよ!!」
そう思わずに叫んだ、目を覚ますと教室でクラスメイトの視線が痛い。
またあの謎の声である。最近寝せられない。
先生は呆れた顔をしながら「授業中に居眠りするからうなされるんだ」っと言われた。
頭を書きながらゆっくり席に座ると、後ろの席からクスクスと笑い声。
「龍騎ー、何寝てんだよぉ」
「これだから弱者は気楽でいいなぁ」
いかにも俺を見下した様な言葉、そうこいつらが俺を弱者と呼びいじめ主である。
この二人は我は神と語るが、それをおかしく思わないのが不自然である。
まぁいい特殊な武装学園である為に、序列制度は存在している…俺は除外最低ラインにも満たない。
何故なら、鎖しか操れない。精度が高く威力は高い訳でもない……拘束するだけの道具である。
彼らは学園内では、一位、二位を保持する。
加えてこのクラスは上位クラスと呼ばれてる。補欠な俺が何故居るかは、簡単で雑用やパシリ……先生は見て見ぬふり。
歯向かえば容赦なく人すら殺める、それが正しいと言うなら狂気の沙汰である。
なので本日も反発して校舎裏に呼び出されていた。
「ぐはっ!!」
「はっ、弱いなぁ。そんなんだからずっと弱者なんだよ」
俺は踏みつけられた顔で抗う眼差しだけ、いじめる男子に強く向ける。
イラッときて、腹に蹴りなどボコボコにされて気が付けば意識を失っていた。
神はいつも俺を見放すんだ……クソ……!
心で神に対する殺意が芽生るのと同時に、意識が戻り始めると焦げた匂いが鼻腔を貫いた。
目をゆっくりと開いた、辺り一面が火の海化。校舎から悲鳴と戦闘音が鳴り響いていた。
ふらつきながら立ち上がり、正門の方に歩くと俺は目を疑った。
生徒はバタバタと倒れていた、半透明で透き通った狼が襲っていた。
「な、なんだよ……これ……?」
呆然とする俺は状況を理解できない。
そして必死に逃げる上位二名の姿が見えた、俺を虐めていた彼らは抗う訳でもなく目の前にして捕食された。
生唾を飲み込む、俺は死を悟る。
世界崩壊を引き起こしたとしたら神の仕業か? いやあるのかそんなこと。っと疑念を微かに抱く傍らで判断力が失われていた。
だが、過ぎるのは後輩と約束した場所。
急いで目的地に辿り着けたけた。しかし、辺りは焼け野原の様に火が燃え広がっている。
この場所に俺の後輩が居るはずだが……?
「見当たんないか」
っと空を見上げた少年の視界に飛び込んだのは月影に写るように空を飛ぶ少女だ。
―――え?
ファンタジー類を思わせる服装の小柄な少女が一人空地中にいるが、天使にしては羽が白くない。ゆっくりと地に降り立ち、少女の赤い眼差しだ。
「終末崩壊を引き起こした
「な、なんのことだ……?」
「君が私を呼んだ」
俺ははお迎えに来たと認識した。竜ヶ崎龍騎は俺の名前であり何故知ってるのは疑問しかない。全知全能の天使様なら朝飯前か。
「誰が全知全能じゃ!!」
罵声を上げた天使なる少女、気持ちは分かるが初見で名を知ってるのはキモイ。
「キモくない! 私は終末のラグナロク! キモイのはお主じゃ!」
「…で、なぜ俺が引き起こしたと?」
「普通反論するじゃろ。まぁ良い、貴様も同罪それ以外理由はいらぬ」
「意味わかんねぇよ、ただの弱者だぜ? 弱くてなんも出来ない奴が世界崩壊引き起こした? 尚更意味わかんないぞ」
「聞こえていたはずじゃ、神々の声が―――」
「は? いやわかんない」
少女は静かに指を鳴らした。目の前に現れたのは、少年が探していた少女
「探し物は手に入ったのじゃ」
「どうゆう意味だ?」
「なぁに、これからの意味での保護じゃ」
「人質とか神も堕ちたもんだな」
「世界崩壊と終末奏でようではないか!!」
ラグナロクは右手から無数の剣を放つ、俺は鎖だけで弾き回転させて投げ飛ばした。
バキン!!
ラグナロクは鎖を手で弾き別方向へ飛ばされてしまう。
「やるの、じゃがやはり弱者。神と同等な戦いは無理があるかの?」
弾いた剣は俺の膝や脚に突き刺さっていた、原理はよく分からないが……強い。
「ぐっ!!」
「な、なんじゃ!?」
青い炎が俺全身を纏う、握る鎖に火が走る。
鎖を手繰り寄せて、再び回転させる。
「――――この力は浄化の火!? ば、馬鹿な!? 人間がなぜ!?」
刺された剣は弾けて消える、血溜まりが出来る最中で再び投げ飛ばした。
ラグナロクに絡みつき、そのまま地面に叩き落とした。
「い、今のは―――?」
一瞬の出来事、自分の掌を眺める。
地面に光が眠るように横たわる姿が飛び込み、足を引きづりなも近寄る。あと数歩先に手が伸びた瞬間、背後からの殺気。
「
俺は背中に波動を喰らい地面に強く転がった。全身に痛みが走り、動くことは出来ない。息を吸うのさえ苦しい。
ラグナロクは無表情、少しばかり微かな声で呟いた。
「助けて……世界を……守って……」
首が切断される瞬間まで、理解はできなかった。
「神の力を宿し最弱転生者……いや、遅咲きになるでしょうね。私の元へスロー転生者」
そう声が聞こえた女神の声だろうか―――。
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