それが景品!?

 そう言って始まったプレゼントゲームは笑いあり、黄昏あり、笑顔ありだった。


「56!56番の方、おめでとうございます景品の番号は━━12番、ゲームソフトです!」

『有難うございます!子供達と一緒に遊びます!』


 いい物を引いて、子供達と遊べる事に喜ぶ人。


『76番キタ━(゚∀゚)━!残念だったなお前ら!』

「景品は━━85番、カップ麺1箱です!」

『え?( ˙-˙ )』


 仲間を煽ってしまった為か、景品が外れで笑われていたり、


「12!12番の方、おめでとうございます!」

『私です……部屋の中散らかってるから小さい物でお願い「景品は空気清浄機です!」━━かたずけしろということですね。ハイ。』「?」


 当たった景品が置けず、1人げんなりしてる社員もいた。南先生はお酒1箱が当たって喜んでた。彼女は1度禁酒した方がいいのではないかと考えるのはきっと僕だけではないだろう。そして……


「……当たりません。」

「結局は運だからね、一応全員分あるから…」


 詩音さんは未だ呼ばれていなかった。呼ばれていない残り人数が半分を切ってしまってるので、ここからは最早残り物に近いだろう。詩音さん、運がない


「今、心の中で馬鹿にしてませんでした?」

「そんな事考えてないよ!?ほ、ほら!詩音さん呼ばれてるよ。」

 詩音さんは疑うようにコチラを見てくるが、ステージで七海に呼ばれてる為不服そうにしていたがステージに歩いてった。……心を読むのは辞めて欲しい


 それにしても、1番いい景品とは一体何なんだろう?景品の内容は全て七海に任せていた為、何も知らないのだ。そうして、詩音さんが引いたのは━━星型のマークが付いた1番の数字。


「おめでとう、1番の景品『社長にお願い聞いてもらう券』だよ!」

「………え?」

「…………は?」




勘違いじゃなければステージ上の詩音さんと同じ反応だったと思う。







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