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クロユリの花

クロユリの花

橘 静樹

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 羽間慧
    3779件の
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    ★★★ Excellent!!!

    あでやかに咲く一輪の花。その恋の花が残したものは

    人の住処に巣を作り、子育てをするツバメ。「ツバメが巣をかける家は栄える」として昔から大切にされてきました。天敵は蛇、カラス、スズメなど。本作でヒナを襲ったのは、野良猫であろうと語られています。その出来事は泥棒猫を示していて、「私」の過去が明らかにされるのでした。

    身を焦がすような、狂おしい恋。

    2000字以内と思えないほど、読後の余韻が深いです。クロユリの花言葉と元になった物語を知っていれば、この作品をより楽しめるのではないかと思います。読み直す度、世界観の考察が深まるはずです。

    • 2022年5月21日 12:57