学校
学校制度
剣『そろそろ生活に根差した設定を話そうかと思いますので、学校について説明しようと思います』
チ「学校の設定なんて考える必要があるのかにゃ?」
剣『当たり前だろう。日本とアメリカでも大きく違うし、他の国も何だかんだで色々と制度が違う。その国の事情も関係してくるから一番重要な項目だよ』
チ「そんなに大事かにゃぁ?」
剣『わかりやすい例で行くと日本とドイツのみ、愛国心を育てる授業は無いが、他の国では当たり前にある。理由はイチイチ言わんでもわかるよね?』
チ「百年前の話を蒸し返しすぎだにゃあ」
剣『それはともかくとして、最初は他の国を模倣した学校制度だけど、色んなお国事情で独自に発展するのが学校でもあるんだ。その辺を詳しく説明しよう』
チ「わかったにゃ!」
剣『とは言え、全部の国のお話を書いているとこれまた凄い分量になるので、今回はニューガン皇国の学校制度について説明しよう』
チ「楽しみだにゃあ」
剣『まずはこれは宇宙の国全体で言えることですが、カタン人とツリマ人で区別されます』
チ「いきなり分離されたんだにゃあ!」
剣『と言ってもこれは仕方が無い。さすがに身体が全く違うので体育関係の授業は完全に違うことが一つ』
チ「確かに比べようが無いんだにゃあ! それに同じことが出来ないことも多いんだにゃあ!」
剣『次にトイレと食事。これも分けないと大変です』
チ「確かにキツイんだにゃあ!」
剣『その時点で学校を変えるか、同じ学校でも教室が分かれます』
チ「まあ、仕方が無いんだにゃあ」
剣『次に科学と魔法で分かれます』
チ「そう言えばこれも分かれてしまうんだにゃあ」
剣『理数系の覚えることが全く違うのでここも二つに分ける必要が出てきます。ですので、4つの分類が生まれます』
科学科カタン人寮
科学科ツリマ人寮
魔法科カタン人寮
魔法科ツリマ人寮
チ「この寮というのは何だにゃ?」
剣『区分ですね。これは元々寮という形で学校を運営していたので、その名残です。実際には寮住まいではなく、棟が分かれてるだけですね』
チ「特に大きな差は無いのかにゃ?」
剣『ニューガン皇国の場合は科学派と言うこともあり、科学科は就職に有利ですが、魔法科は魔法科で少ない分、需要に追い付いていないので行先自体は限定されますが、食いっぱぐれはありません』
チ「それなりに意味があるんだにゃあ」
剣『それから、小等部6年、高等部6年の計12年制の義務教育でここも日本と違いますが、これはどちらかと言えば作者の都合が原因です』
チ「どうしてかにゃ?」
剣『中学生と高校生をひとまとめにした方が話を作りやすいからです。ただでさえ日本の学校と違って精度がわかりにくいのに、ここを二つに分けると高校で設定一つ、中学で設定一つ作らないといけないからです』
チ「ただの手抜きだにゃあ!」
剣『いやいや、ここでさらに学校を二つに分けたらもっとわかりにくいぞ? ただでさえもっと気になる謎の単語がどんどんでてくるのに、省けるところは省かんとわかりにくくなるぞ?』
チ「にゃあ……」
剣『そして、高等部ですが、基本は5年間が勉強時間で、最後の1年間は順番に卒業することになります』
チ「にゃあ!? 順番に卒業とはどういう意味かにゃ!?」
剣『そのまんまです。生徒は時期が来てから順番に卒業するんです』
チ「卒業式が消えるんだにゃあ!」
剣『これにも大きな事情があるんです。最大の理由は『時間』です』
チ「にゃあ?」
剣『この国には『リガルティア標準時』『ニューガン皇国標準時』『地方国家標準時』の三つがあるからです』
チ「にゃあ……意味がわからないんだにゃあ……」
剣『これは惑星ごとに公転周期と自転周期が違うからです。そうなると一年が365日とは限らず、一日が24時間とは限らないでしょ?』
チ「い、言われてみれば全部違うんだにゃあ!」
剣『就職先や進学先によって受け入れる時期が変わるからです。そうなると進路が限定されてしまいますので、順番に卒業することになるでしょう?』
チ「にゃあ……進路が惑星外に飛ぶことも考慮しないといけないなんて大変だにゃあ……」
剣『同じ地域の会社であっても繁忙期が違うんから、忙しい時期よりも暇な時期に来て欲しいしね。その関係で順番に卒業することになっています』
チ「味気ない卒業式だにゃあ」
剣『こればっかりは仕方が無い。人生はここで終わるんじゃなくてここからが始まりなんだから』
チ「色々考えられてるんだにゃあ」
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