ネット小説には一種の夢があります。
あわよくば出版社の編集担当からお声がかかり、書籍として出版、そこから印税ウハウハ……なんていう妄想は誰もがしたことがあるはず。
でもね、現実はそう簡単じゃないんです。
まずそもそもの問題として、編集側からアプローチしてくれるのを待つなんて言うのが非現実的なんです。
じゃあどうするべきか。
小説の賞に実際に応募するのです。
そうすることで見えてくる世界があるわけです。
本エッセイでは、最初はやむを得ずといった理由で選択した賞に応募したことで、色々なものが見えてきたという記録、そして時代が進んだことでWEB媒体での作品作りへと活動の場の変化への対応、そして自分の書きたいもの・書けるものなどへの葛藤がありのままに記されています。
そう、まずは賞への応募という第一歩があっての今現在です。
実際に行動を起こすというのは、エネルギーが必要な行動です。
それを行えたというだけで、夢を待ち続けるだけでそれに向けての行動を起こさない人とは大違いです。
まずは、第一歩。
その一歩を踏み出すためにも、本作にお目を通してみてはいかがでしょうか。