第10話 崩れ落ちる

なんだよ その面

信じられないって

顔しやがって


馬鹿


一瞬背けた俺の視線を

お前はいとも簡単に

自分に引きつけやがって


本当は傍に行きたかった


お前の視線に

心を弄られて

体が火照りを欲しがる


お前の視線は

俺のすべてを 

剥ぎ取り舐めまわす


俺は…俺は

立っていることさえ侭ならなった


俺は…俺は…

おまえだけの俺になりたいんだ


何でも言え

何でも聞く


今の俺は

激しく貪られ

お前に犯されたいと望む

ただの男














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