16
side.Subaru
恋人の愛情たっぷりなご奉仕に、
射精後の余韻を堪能しながら、労うよう優しく頭を撫でる。
すると円サンは心地良さそうに目を細めて。
甘えるようその手へと擦り寄ってきた。
「昴クン…オレも、欲しい…な…?」
遠慮がちに、けれど大胆に。
熱を含んだ瞳で見上げ、求められたなら…
「良いですよ…貴方が望むなら…」
いくらでも。尽くして尽くして、甘やかしてあげたい…
そう囁いてから、
俺は円サンの唇を荒々しく奪った。
「ねッ……昴クン…も、う……」
お返しに俺も、まずは口でご奉仕しようかと思っていたのだけど…
当の本人はモジモジしながら、
俺の手を取り、こう告げてくる。
「その…今すぐ、シて…?」
要はいきなり、ひとつに繋がりたいのだと…
円サンは言うのだが。
「けど、馴らさないと…」
いくらなんでも前戯なしに挿入なんてしたら、円サン自身に負担が掛かってしまう。
俺的に、そういうのは避けたかったから。
なんとか説得を試みたけれど…。
円サンは不満げに俯いてしまい。
トスンと額を俺の胸元へと落としてきた。
暫く無言でグリグリと、頭を埋めてきたかと思うと…
「言ったでしょ…待てないって…」
本日何度目かの殺し文句で以て、
自ら唇を寄せてくるのだ。
「……解りました、でも────」
少しだけでも馴らしましょうと、
諭すように伝えれば。
円サンも悩みながらも、ウンと快く頷いてくれた。
「んっ…あ……はぁッ…」
ソファへと座る俺の太股を、跨ぐ形で膝立ちする円サン。
肩へと縋り付く手にギュッギュッと力が籠もる度、
椅子がギシリと音を立て、軋んだ。
下半身を露わにした円サンの腰に手を添え、
もう片方の手を後ろにある蕾へと突き立てる。
まだ1本を軽く飲み込んだだけ。
待ちきれないと急かしてくる円サンに、道具を使用するゆとりはなく…唾液のみで挿し入れたソコはまだ潤いもそこそこにキツく硬い。
それでも日頃から使い慣らした秘部は、
恋人である俺の指を抵抗なく迎え入れて…。
円サンの心情を代弁するかのようにグチグチと、
指を飲み込むほどの勢いを俺に見せつけた。
そして漸く1本、
緩く抜き挿し出来るほどまでに解され、
前置きもこれから本番といった具合だったのだが…
「昴くっ…も、い…よ…」
ゆらりと誘うように、腰をくねらせる円サン。
目線の先には物欲しそうに唇を甘噛みする、
濡れた円サンの瞳が写って…
先刻イッたばかりの俺の下半身も、応えるよう脈を放ち…硬度をとった。
いくらなんでも早すぎる。
…そう、俺が口を開くより早く。
円サンが俺の指を抜くよう腰を浮かせ、
勃起したソコにピタリと秘部を押し付けてきたものだから…
しょうがないなと苦笑いしつつも、
俺は支えるようにして円サンの腰に手を添えた。
「ゆっくり、降りてきて下さいね…」
ん…と短く頷き、ふうーと息を長めに吐いて。
円サンは自分の手で俺の性器をあてがい、ゆっくりと身を沈めていく。
「…んんッ…ハァ───…ッ…!」
まだ充分に馴らされていない入口は、
ギチギチと嫌な音をたて、苦しそうに顔を歪めてしまった円サンだったけれど…
その動きは止まる事なく、性急に進められる。
狭き門に苦戦しながらも、
徐々に飲み込まれていく肉の棒。
俺は円サンの尻に手を回し、抱えるようにして。
少しずつ、確実に…
互いの身を奥へと繋げていった。
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