なろう系とかを読んでいて登場人物がなんとなーく薄っぺらく感じるのはなぜだろう?
この作品を読んでその答えがわかりました、薄っぺらいキャラっていうのは、生きてない、そして思考回路や価値観が単一すぎる
この作品の一番の魅力はキャラクターが"生きている"ことです。
作者さんには子育ての経験があるのかもしれません、子育てでのあるあるやリアルな悩み、子どもと行くご飯や旅の喜びが丁寧に描写されていて、主人公たちの至らぬところを諌めてくれる大人たちもいて………そんな大人たちだって完璧じゃなく意見が対立することもあれば上司部下で叱られることもある
これが登場人物たちが実際に生きているような、ということかと唸らされます。
権力者達に虐げられた異世界の聖女が神の慈悲により現代日本に転生して幼女となり転生先で強力な保護者に守られながら幸せに生活していく…という割と探したらよくあるような展開の作品なのですが読んでみると非常に面白い。理由は様々ありますが主に4つ。①『言葉が通じない』、②『保護者がティーンエイジャー』、③『自分視点と他視点の交互のつくり』、④『自身と保護者の謎』です。これらを少しずつ読ませる展開で進行していくので刺さる人には非常に刺さります。私にはひっじょ〜〜〜に刺さりました!!
こまやかな心理描写を冗長に感じてしまう人、少しずつ謎が解明していく展開にドキドキワクワクよりもイライラしてしまう人には向かない作品だと思います。