自分はどんな作風?

 自主企画「自分はどんな作風? https://kakuyomu.jp/user_events/16818792439241602005 」へ回答してみました。

 現在、取り扱いジャンルを「女性向けライト文芸」→「ホラー・ミステリー」へ大変更しようとしているので、現状の考えの整理と記録を兼ねています。


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 ①あなたが特に大切に書いているのはどの部分?(心情か構成、アイデア? その他)

 →今は「全体の統合」です。

 心情や描写が全体の構成に寄与しているか、全体の構成は核のアイデアがきちんと活きるものになっているか、などなど。そういった噛み合わせです。

 部分と全体がきっちり噛み合っていることが、良作の必須条件だと思っています。


 ②普段、好んで読んでいるジャンルは?

 →現在はなにも読んでいません。

 目下ホラー・ミステリーを勉強中ですが、数を絞った名作傑作(Geminiに選んでもらった)を精読する形です。好みで読んではいないですね。


 ③主人公の心の成長は、書く時に計算していますか? 物語の展開重視しますか?

 →大枠はプロット段階で設計しつつ、細部は書きながらその場で調整します。


 ④リアルでは口にするより、書く方が楽ですか?

 →文章の方がずっと楽です(口頭で喋るのは苦手です)


 ⑤キャラと物語の行方について二者面談することはよくある?

 →しません。

 登場人物は、自分がどのような物語の中で生きているかなど知らないので。


 ⑥キャラが勝手に動く時はできるだけ動かす?またはやりたくないって言われたら無理にやらせない?

 →プロットに問題があるということなので、プロットに戻って再検討します。


 ⑦整合性や矛盾は気にしてしまう?矛盾がないようにしたい派? 誤魔化す?伏線作るのが好き? 気づいたら伏線になってる?

 →これから書こうとしているのはミステリージャンルなので、矛盾や整合性エラーは致命的です。もし発生したら全力で潰します。

 伏線と呼ばれる概念はあまり好きでないです。「必要な情報を事前に提示しておく」と考える方が好きですね。事前の情報提示方法を考えるのは好きですし、以前何の気なしに書いた情報があとで活きると気持ちいいですね(よくあります)。


 ⑧ヨムときは、キャラに憑依しながら読みますか?没入しやすいですか?

 →まったく没入しない……はずです。たぶん。


 ⑨カク時は、キャラが憑依しますか? 監督型で書きますか?

 →こちらもまったく憑依しませんが、そのためか文章に「身体性や感情が薄い」と言われることがあるので、もう少し登場人物に近づきたいとは思っています。


 ⑩エッセイと小説は違いますか?

 同じだと感じたことはありますか?

 →違うものですが、「気がついたら小説的な構成や技法を使っている」ことはままあります。

 以前書いたエッセイについて、ミステリージャンル転向後に読み直してみたら「これ、エッセイなのに叙述トリック使ってるな!?」と気付いて大笑いしたことがあります。

 (参考: 「ある同人作家の墓標 ~10年書き続け11年目に筆を折った二次創作同人作家の崩壊記録~ https://kakuyomu.jp/works/16817330652026401936 」)


 ⑪書きたいのは、物語の複雑性? 人間関係? 内省?

 →Geminiによると、私がやろうとしているのは「思考実験」だそうです。人間をある条件下においた時、どう振る舞うかの実証実験。それが私の小説であると。

 おそらく合っている気がします。


 ⑫あなたの書きたいメインジャンルは自分で分かっていると思いますが、サブジャンルはなんですか?

 →ジャンルのくくりで考えたくない、というのが現在の心境です。

 現在目指しているメインジャンルはホラー・ミステリーですが、ホラーは「怖ければあとは何でもいい」、ミステリーは「謎さえ綺麗に解ければあとは何でもいい」ジャンルという認識です。その自由さに惹かれて、ここを目指しているので。


 ⑬ 書くときに一番大事にしているのは“読者の気持ち”ですか? それとも“自分の気持ち”ですか?


 →「物語のあるべき姿」です。

 読者と私の双方にモヤモヤが残ったとしても、それが「あるべき姿」であれば致し方ない、というスタンスです。


 ⑭ あなたはハッピーエンドすき? バッドエンド? 伏線回収や落とし所は考えている?


 →結末は必ず最初に考えます。

 前項目で書いたように、重要なのは「物語のあるべき姿」だと考えているので、ハッピーエンドとかバッドエンドとかのくくりで考えたくはないですね。ただ、ハッピーエンドは往々にして「予定調和」に堕す場合があるので、そこは避けたいところです。


 ⑮ 書きたい衝動は、どんな時に一番強く湧きますか?


 →アイデアを思いついた時ですかね。


 ⑯ 物語のアイデアは、現実から拾うことが多いですか? それとも空想から?


 →常に現実ベースです。

 現実ほど、複雑で豊かで面白いものは他にないので。


 ⑰ キャラクターの“外見”と“内面”、どちらから先に浮かびますか?


 →外見はほぼ考えないです。短編だと最後まで外見がわからないこともよくあります。


 ⑱筆は遅い?早い?

 →たぶん早い気がします。

 時間あたり文字数は、1時間あたり800〜1200字くらいなのでさほどでもないですが、途中で詰まることがあまりないので安定したペースが出せます。


 ⑲あなたにとって小説とは?(書く燃料になるものなど)

 エンタメ?非現実的な世界への旅を味わうこと? 心の消化(昇華)?

 →以前の項目で書いたように、私にとって私の小説は「思考実験」であるようです。なので、思考を思いきり遊ばせるための実験場ですね。


 ⑳読まれるため(公募のため)に、人気ジャンルを自分の中で落とし込み書きますか?それとも我が道を歩みますか? 間を取りますか?

 →自分の強みを認識したうえで、その力を最大限に発揮できる場へ持っていきます。

 最近とみに思うのですが「流行に寄せて書いた」話って、Web評価はともかく、公募じゃまず勝てないですね。「寄せる」時点で、少なからずパワーが減衰するので。

 公募で勝つのは「そこで求められるものを、100%減衰なしのパワーで叩きつけられる」人だと思っています。つまり、寄せなくても全力でそのジャンルど真ん中を書ける(あるいは、多少寄せたとしても減衰が発生しない)人ですね。

 私はホラーやミステリーが、100%減衰なしの力で戦えるジャンルであるようなのですが、これらジャンルのネタを練っていると、従来女性向けライト文芸で流行に寄せながら書いていた時と比べ、明らかに出力のパワーが違うんですよね……何も遮るものがなくて、自分のエネルギーがそのまま形になる感覚があります。正直、もう他ジャンルには戻れない気がしています。

 なので、私としては「『落とし込む』ことを考える時点で既に負けている」と考えています。公募に関しては。

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 以上

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