治安崩壊した未来都市の空気感がかなり強烈で、冒頭の語りから一気に世界へ引き込まれました。ゼファーの「普通の少年」が壊れていく流れと、ゼオの無邪気さと狂気が同居したキャラ性が特に魅力的です。不死身だからこその痛みや暴力描写にも勢いがあり、スプラッタなのに妙な爽快感があります。荒々しい文体も世界観と噛み合っていて、かなり“尖った作品”になっています。