SR91 オーロラ

 西側は東側への偵察活動を行っておりU2およびSR71が担っていた。

 しかし、両機とも東側の攻撃により撃墜あるいは損傷し、戦略偵察は危険――パイロットは勿論、撃墜されれば国際問題となり外交的不利を背負い込む事態となった。

 そのため更なる高性能機、絶対に撃墜されず偵察を成功させる機体が求められた。

 依頼を受けたスカンクワークス、秘密設計部が送り出したのがSR91オーロラである。

 最高速度マッハ六を越える機体を求められ、それ以外の機能をほぼ全て排除して作られた。

 試作機が完成したが、直後冷戦終結。

 開発は中止となりかけた。

 だが共同開発に参加していた日本は仮想敵国である北日本が存在していた事から戦略偵察の継続とその後継機の開発を要望。

 資金及び技術を提供した結果、開発は継続。

 生み出されたのが、このSR91オーロラ、日本名、極光である。

 SR91は期待通りの性能を発揮し最高速度マッハ六を出す実用最速機となった。

 あらゆる旧ソ連製の兵器からの攻撃を振り切るとされている。

 事実、ソ連崩壊による兵器開発の混乱もあり、オーロラ、極光による偵察活動は妨害されることなく、攻撃されても振り切って帰還することが出来た。

しかし、オーロラにしてやられた北日本は、防空ミサイルの独自改良を行い撃墜しうるミサイルの開発に成功。

 アッツ島にて損害を与える事に成功した。


諸元

乗員: 1名(パイロット1名)自動化により偵察システム操作員は不要となっている。

全長: 35 m

全幅: 20 m

全高: 6 m

翼面積: 300 m²

空虚重量: 29,480 kg

最大離陸重量: 71,215 kg

推力装置:

低速飛行時: 4× アフターバーナー ターボファンエンジン

高速飛行時: 4× ラムジェット、スクラムジェットエンジン(各エンジンが267kN)

最大速度: マッハ6

航続距離: 15,000 km (8,000 nm)


 マッハ六で飛行中は、ほぼ直線飛行しか出来ない。

 旋回してもほんの数度しか無理。

 それ以上の旋回を行うと遠心力が生まれ、機体がバラバラになるとされている。


本編に戻る

https://kakuyomu.jp/works/16818622170814457974/episodes/16818622171438182329

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

旭日旗の元に コラム 葉山 宗次郎 @hayamasoujirou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ