注がれる愛への応援コメント
いっとき流行りましたよね。植物にポジティブな言葉をかけるとよく育ち、罵倒すると枯れてしまう、みたいな話。
どこまでが本当かわかりませんが、ひねくれものはどこにでもいると思うので、逆切れ枯死パターン、好きです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
本作を着想したのは二十年近く前なんですけど、その頃から着想力が貧困だった私は、なんでもかんでも生活の中の一コマを「これは昆虫の視点だとどうか? パソコンが意志を持つ設定だったら?」と擬人化路線に持ち込んでネタを作る悪癖が昂じ 笑、その中でも、ややマシかな、と作品化まで行き着いたのが本作でした。
ちょうど野菜とか酒にモーツァルト聞かせれば味がよくなるとかいってた頃だったかな? 植物を誉める実験も昔からありますよねー。でも、それぐらい感情を解することができるんなら、過剰な世話焼きで発狂するとかもアリだよね、と思います。
まあ他人の子育てとか教育とかにうっすら関わる立場だったりすると、この話もぜんぜんシャレにならないんですけどね。っていうか、そういうことにリアルでうんざりした経験が、知らんうちににじみ出た作品だったかもです。
ひねたブラックさをお楽しみいただけたのなら幸いです。
注がれる愛への応援コメント
面白かったです。
ショートショート、好きです。
私の奥さんは薬剤師なのですが…
学生時代、ラットに名前をつけてかわいがっていたそうで…
それはね…だめですよね…
その時がきたときには号泣したそうです。
娘も今薬科大に通っていますが…
ラットを磔にできず…
泣いてたそうです…
「ラットのいない研究室」が娘の一番の希望で
なんとかそれはかないました。
菌に名前を付けたら…
きっと…
失敗したときにめげるでしょうね。
作者からの返信
コメントならびにレビュー、ありがとうございます!
仮に実験用微生物にも「過剰な愛」をうっとうしがる感受性があるならば、という設定で書いた作品です。現実には、過剰どころかミクロン単位の愛もないのがこの種の現場のシビアな現実なんですが、ただの中学生の投げやりな夏の自由研究のために薬漬けになったりする虫とかミジンコはたまったものじゃないと思いますね w
>ラットを磔にできず…
>泣いてたそうです…
「動物のお医者さん」を思い出しました。あちらはネズミ嫌いで実験が出来ないキャラの話でしたが……。
こういう創作の場でだけ、小さな命に思いをいたすというのも偽善っぽいなあと思いつつ、本作は割りとうまくオトせた例だとひそかに自賛しています 笑。読んでいただき、ありがとうございました。
編集済
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似ているという訳でもないのですが、僕も「細胞」繋がりでショートショートを書いているので、何となくダブらせながらですが、拝読させて頂きました。
先ず、擬人化がお好きですよね(笑)人の細胞だと半擬人化でしょうか。
擬人化は何でもありだけど何でもありだと面白くないという難しさ。短めが正解だと思いますね。
作者からの返信
コメントならびにレビュー、ありがとうございます。
芸域が狭いせいだと思うんですが、ふと小さい虫とか無機物とか見ると、「自分があれだったらどう感じるんだろう?」みたいなことばかり考えてしまいますね。個人的には「共感力が高い」と言ってほしいんですけれど w。
さすがにマンネリ化してきてるんで、ショートショートの新作が出せないのは一つにはそれが理由かもです。
この際、開き直って徹底的にこのパターンで「擬人化ショートショート集」にでも挑戦しようかと思ったりしますが……うーん、面白くなさそうですね 笑。このジャンルの新機軸はいずれ改めて。そうざさんの作品からも、おいおい学ばせていただきます。
注がれる愛への応援コメント
拝読しました。
ちょっと後半が冗長に思います。この半分くらいの方がキレが出て、個人的には好みです。
締めくくりの台詞がふるっていて、気に入りました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
後半が冗長なのは、そうですね、半分は癖みたいなもので、
キャラクターにちゃんと喋らせようとすると、毎回こんな風になってしまいます。
ショートショートでそういうのはいい、というのは分かってるんですが。
昔はもっとひどかったんで、我ながら進歩したと自画自賛してた次第。
ご指摘を受け、反省しなおしたいと思います 汗。
他人様の視点はほんとうに貴重ですね。ぬるま湯で溺れるところでした。
締めを評価していただいたのは率直にうれしいです。
少し置いてから改稿を考えます。
的確なご指摘に感謝です。
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4月25日追記
後半の一部に手を入れました。
冗長という意識は元からあったんで、
せめて行単位で削ろうと思ったんですが、
冗長なりに色々ときわどいバランスを保っていたようで、
ここを削るとそっちがおかしい、ということの連鎖に。
結果、文節単位で何ヶ所かスリムにするのが限界でした。
分量バランスのあんばいはごく最初の段階で見極めないと
ダメですね。今後の制作の参考にします。
改めてありがとうございました。
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2度読むとガラッと印象が変わりますね。
1度目に読んだ印象は、前半部分からシリアスな雰囲気を感じ読み進めたのですが、意味がわかってから2度目を読むと、前半の、あまりの悲痛さ、叫びに、、、すみません、爆笑してしまいました。
2度読むとより面白さが増して、暫く思い出して笑っておりました。実際は笑ってる場合ではないのですが。
SFは身構えてしまうタイプなのですけれど、さらりとSFの世界に誘導して楽しませてくれる、文の運び方、言葉の使い方、世界観など、分かりやすくて、作者さんの技術、手腕のなせる技、と思います。
特に後半の「君は〜どう〜」のセリフがっ! 本人的には愛なんだろうけれど、愛が重すぎる!(笑)
ほっといてやれよ! 静かに見守ってやってくれ、と(笑)
擬人化、わたしも時々思うことがあり、物にぶつかると、ごめん! などと謝ったりして、まわりに気味悪がられます。
ちょっと違いますね。
では、失礼いたしました。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
言われて何となく思い出したのですが、本作は当初もっと軽い感じで仕上げるつもりで書き始めたような記憶があります。「何だよ、細胞かよ」と軽く笑ってもらって終わり、みたいな構想だったのですけれど、懲りない西尾君にもう一度例のセリフを口にしてもらう流れにしたせいで、必要以上に彼のイメージが粘着質になったようで、多分それに合わせて前半もやたらシリアスに微修正されていった……ということだったかも知れません。
文章としての完成度をあげたつもりだったんですけど、んー、あるいは少し角度を変えて見ると、めちゃくちゃ笑えるコテコテな仕上がりになってたのかな? こういう読まれ方もあるんだ、とこれはこれで面白く感じました。実際、シリアスとお笑いは紙一重ですからね。私自身、多分笑っちゃいけない他人様の書いたシリアスなシーンで、結構罰当たりなツッコミ入れて笑ってますから、世の中そういう風にできているんではないかと w
>擬人化、わたしも時々思うことがあり、物にぶつかると、ごめん! などと謝ったりして、
生物として生命活動をしているというのと、意志を持つということは、全然関係ないんじゃないかと思うことが時々ありまして、まあそれを言い出すと世の中付喪神だらけになるんですが 笑、擬人化は私の中でも単に小説のネタにとどまらない部分がありますね。また別の角度で作品にしたいです。
楽しいコメントをありがとうございました!