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異郷にて、スープを煮る

異郷にて、スープを煮る

五色ひいらぎ

おすすめレビュー

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★★★
★50
18人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 高峠美那
    378件の
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    ★★★ Excellent!!!

    本も料理も…人を楽しませ涙させる。そこに作者の極上なソースがあるから…

    シリーズ8作全てを拝読! 
    そしてこのお話は、メインとなるデリツィオーゾが侵略者の手に落ちたその後のストーリーになります。

    そこに描かれていない二人(天才料理人と天才毒見)に思いを馳せるな…と言う方が無理でした。


    このお話の主人公マウロさんも料理人。
    彼が作ったそれは、細く切ったベーコンと青菜、金色の溶いた鶏卵のスープ。

    まだ、喧騒と美食に満ちた街路だった思い出のスープ…。

    最後、作者様がこのお話を通して何を訴えたかったのかわかります。
     
    優れた文章は、登場人物の性格まで手に取るように伝わり、目の前で湯気が立ち上がるような細かな料理説明は、温かい椀を手の平に抱えているようでした。

    まだシリーズを通してご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ。 

    メインの『笑顔のベリーソース』の拝読と一緒におすすめします♡

    • 2023年2月13日 01:17