第118話 その頃神界では
Side 神
2年前にベティーナによって神界へ強制連行されてしまった親子神、実は未だ拘束されたまま。
【息子よ、ワシ等はいつまでこうしておればいいのだ?】
厄災の元凶、その片割れである親子神の父の方である。
【いやあ参りましたな父上!こうまで放置されるとは思ってもみませんでしたからなあ!】
相手は息子。
2人は元居た場所へ強制的に連れ戻され、そのまま放置されていたのだ、2年も。
【くそうあの坊主!覚えてやがれ!しかしいい加減飽きたぞ。】
ベティーナをずっと男の子と勘違いしている2柱の親子神。
【そろそろ限界ですなあ、それにあいつの相手をするのも難儀ですしなあ。】
あいつとはもう1柱の名もなき神。
この神もこの2年ずっと機嫌が悪い。
【くそ!どうしてもだめだ!やはり珠が地上で破損したのが大きい!なんてタイミングでやってくれたんだ!!】
賭けに負けた対価として、かの神は自身の管理する世界の美醜を逆転させていたのだが、一時的に解除し、本来の美醜の状態にしたのだ。
賭けの期限を迎え、今まで通りにしようとしたが何故かできず、あらゆる手を尽くしたが駄目。
調べるとあの愚かな2柱が、よりにもよって地上へ降臨した時に珠を破損させてしまったようだ、しかもこのタイミングで。
このせいで神力を使おうにもまともに使えず、結果として美醜が元の状態となってしまったのだ。
その影響は計り知れず、かの世界でこの神の像が多数設置してあったのだが、美醜が逆転してしまったせいで今では殆どが撤去されてしまい、見る影もない。
しかも地上にはいまだ珠の欠片が散乱しており、下手に地上へ降臨してしまうとどのような影響があるのかわからず、下手に地上に向かえばどうなるかなので向かう事が出来ない。
そんなかの神の唯一の慰めが、目の前の2柱の哀れな姿を見る事だったりする。
【おう、いい所に来たじゃないか!ここから出すのを手伝ってくれぬか?】
何で俺が手伝う必要があるんだ。
そう思ったので無視をしている。
【また賭けをしないか?】
馬鹿な奴だと思ったが、賭けか。魅力的な提案だ。
だが待て、こいつらのせいで俺は自身の管理する世界への干渉すらままならないと言うのに、何でこいつらの提案に俺が乗らないと駄目なんだ?
だがここで親子神から更なる提案がなされた。
【ここから出してくれたらほら、これをあげようではないか。】
珠である。
目の前に求めている珠がある。
神の力を凝縮している神秘の珠。
【それをくれるのであれば出そうじゃないか。】
【待ってくれ、渡そうにもここから出ないと渡す事すらできないんだ。】
名もなき神は2柱に近づき、拘束している力に触れる。
【待っていろ!】
こうして再び繰り返す。
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