第2章 外道の粛清に参加
第11話 外道を殺したい
今日は誰にしようかな〜。俺は暇と時間を持て余してる人間だ。正直相手を痛めつけても自分が痛くなければ、それで良いと考えている。
だってそうだろ?相手を殴ったところで俺が痛いわけじゃないし、また痛がる相手を見るのって結構面白いよな?
なんてことを考えている。今日はなんだか弱そうな奴を痛めつけようかなと考えている。
そして弱そうな相手が1人で歩いてるので俺は声をかけた。
「ねぇ、お金持ってない?」
「なんですか突然」
「いや、金ないかなって思って、俺今は金欠でさ、金さえ差し出せば悪いようにはしないからさ。いいだろ?」
「あっ、ええとお金って」
「くどくどめんどくせぇ奴だなさっさとしろよ」
俺はその男の肋に拳を固め殴った。
「うっ!」
弱ったところをその男が抱えてるバックを取り上げ財布を取り上げた。
「お?5万円かぁまぁいいやありがとう。んじゃ!」
「うぅ〜。返せ!返せ!」
必死になって俺に攻撃するも俺はあいにくそこそこ強いんで、そいつの頭と顔面を確実に捉えたあと吹っ飛び、何か固いものが頭に当たり血を流し、動かなくなってしまった。
「おーい寝てんのかぁ?」
と、顔を軽く平手打ちするとそいつは動かないままだった。
なんか逃げたほうが良さそうだな。そう思い、俺は走って去っていった。
◆◆◆
家に帰り、次の日になりテレビをつけるとニュースがやっていた。その内容は死亡したというニュースだった。警察は現在捜査中との報道がされた。
げっ!まずいなこりゃ。死んだのかよアイツ。このままじゃ俺逮捕されちまうじゃねーか。
まずいな。そう思い、いつ捕まるか解ったもんじゃない。とりあえず逃げたほうが良さそうだ。
そう思い、1週間程度経ったある日ついに警察が来たのかと思い、呼び鈴が鳴った。
ところが見たことも無いような男がそこにいる。すると男がこう言う。
「すみません、荷物を預かっているので、お届けにあがったのですが?」
と言われた。荷物?なんだろう間違えて宅配されたものが来たのかな?と思い、扉を開けると。
突然男は俺の口と鼻を覆うように布のようなものを当てた。その匂いを嗅ぐと意識が遠のきどこかに連れて行かれた。
◆◆◆
ここはどこだ?地下室か?
「おはよう」
「何だお前は?」
「さてな」
―――彼の名は地獄の落し蓋、
「答えろ!」
俺は大声でそう言った。
神楽坂「・・・それより貴様この男を知ってるな?」
すると写真を見せられる。それは俺が殺したアイツだった。
「はん? 何を言うかと思えばあいつの事か」
神楽坂「で?貴様は罪の意識は感じないのか?」
「罪の意識?ないよだってさ俺は吹っ飛ばしただけだぜ。それでそいつが勝手に頭打って打ちどころが悪くて死んだんだよ俺ぁ運が悪いぜ」
神楽坂「何だと?」
「だってそうだろう?頭さえ変なところ打たなかったら死んでいなかったんだよ変なところ打つから死んだ。つくづくツイてねぇぜ」
神楽坂「耳が腐る回答なんだよ!」
そう言うと蹴りが俺の口元にモロに当たってしまった。ものすごく重い蹴りだ!
神楽坂「そうそう言い忘れた私の靴には鉄板が仕込んであってな少々痛いかもな」
何だそれは?馬鹿じゃねぇかコイツは!
神楽坂「大丈夫!私は別に痛くないし、相手が痛くても自分さえ痛くなければそれで問題ないだろ?」
コイツ!普段俺が思ってる事を見抜いてる何者だ!
神楽坂「そうそう、いつもなら私が葬っているんだが、今日は本人の強い希望があってな私もそれ応える事にしたんだよ」
「何を言ってるんだお前は!」
神楽坂「ジェイク」
アイツがそういうと、黒人風のガタイの良い男が後ろに下がり、誰かを呼ぼうとしている。
「貴様〜」
それは目がとても血走った男が金属バットを持ってこちらに来た!
神楽坂「紹介する。こちらの方は貴様に殺された人のお父様だ。お父様は強い怒りになられている。それに貴様が耐えられたら開放しよう」
「おい、冗談だろ?」
神楽坂「冗談かどうかはお父様の目を見て判断するんだな外道」
「貴様〜良くも俺の息子を!!!」
そう言い俺の肋めがけて金属バットで殴りかかってきた。
「ぐぁぉァァ!!!」
次に俺の肩を同じ様にやり、次は膝、腰、手首、脛ととにかく金属バットで殴りかかってきた。相当強い恨みによる攻撃のもの。でもどういう訳か頭を狙ってこない。
神楽坂「そうそうお父様に1つ助言しといてな頭は最後にするように伝えてある」
そうか!俺が苦しみ抜くために。
神楽坂「察しはついたかね外道」
「息子の仇!!!」
「ぐがぁぁぁぁぁぁあ!」
ついに頭を狙いに来やがった!ちくしょー殺される!
「なぁオヤジさんよ、もう勘弁してくれよ。俺ぁ今回の件で心を入れ替えた。
司法の裁きだって受ける。だから殺さないでくれよ」
「そう言ってお前は許したことあるのか!」
「あるさ、もちろん!だからもうやめてください」
俺は目一杯芝居した。こんなことで殺されてたまるか!オヤジの動きは止まった。助かる可能性があるかもしれんあと一歩だ。
神楽坂「こんなこともあろうかと思ってなコレを用意したのだ」
「何だよ何を用意したんだよ」
俺がそういうとなんだか銀色のラジカセのようなものを持ってきた。
「まぁ慌てるな。今からコイツを再生してやる驚くぞ」
「何だよ何が聞こえるんだよ」
再生ボタンが押される。
『ちくしょー殺される!こんな事で殺されてたまるか!助かる可能性があるかもしれんあと一歩だ!』
これは全部俺の声だった。
「何なんだこのラジカセは!!!!」
そういうと先程怒りが静まっていた父親が俺の頭めがけてフルスイングをしてきた。
「貴様〜〜〜〜!!!!!」
そして俺は頭蓋骨が砕けるような音が鳴った。いったい何なんだよどうなってんだよ!
こうして俺は絶命した。
ー続くー
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