転生者が崇められる華やかな異世界の裏に、これほど残酷な真実が隠されているとは驚きました。命を慈しむエイルが理不尽にすべてを奪われていく展開は胸が締めつけられます。そんな絶望の中、誰よりも人間らしい優しさを見せるのが、忌み嫌われるトロルたちという対比が鮮烈です。善悪の境界を問いかける重厚な物語に引き込まれました。エイルとヨトゥン=ハイが紡ぐ未来が気になります。
癌でなくなった主人公である少女「エイル」が転生したのは、転生者を高位の者として扱う異世界「アースミガルト」であった。 十八歳になったエイルは生まれた村を出て、冒険者となるが―― 人間の妬みや嫉みが交錯する異世界で、エイルが目にする光景とは。 独特な世界観に魅せられる作品です。