こんな私でも

文月。 9歳になった朗らかな少女美里は何時ものように友達を誘い、休み時間に外で遊んでいる。

そして教室には彼女と対照的な少女が自分の席で本を読んでいた。

たまに窓から外の様子を眺めてたりもする。

それを見た美里はずっと少女が気になっていたようです．．．。

「あの子はみんなと遊びたくないのかな？でも何か誘ってもらいたいって思ってるような...」

そして3時間目。

先生が4~5人グループを組んでほしいと呼び掛け、美里はあの少女が気になりつつも、すぐグループを組んだ。

そうなればやはり、内気な少女は1人ぽつんと余ってしまった。

「まだ4人だから一人入れれるけど、声を掛けるのは勇気がいる…」

結局美里は誘えず、3人組だった悪戯な男子のグループに強制的に入れられてしまった。

彼女の表情から不安が漂い、美里は「誘えばよかった」と後悔をした。