※このレビューのタイトル、そして以下の文章には私独自の解釈が含まれます。
この作品の「メッセージボトル」は、実際にその災害等にあっていないどこかしらの人達による無責任な応援と、解釈しました。無責任な応援、私達の日常で特に該当するのは、災害時に送る千羽鶴などでしょうか。私は、あれがその塊。赤い海を覆うメッセージボトルの一種と考えています。3/11の例の震災、宮城にいたとある人の「鶴よりも物資が欲しい」という声を私は知っています。それに似た物を感じました。今どんな状態か、具体的に知りもしないでよくそんなことが言えるな。でも送ってくれるのは励みになるかもね。主人公もそう思ったでしょう。しかしそんなメッセージボトルもすぐに忘れます。なんの、解決にもならないからでしょうか。
以上、私の解釈しか詰まっていない感想でした。何か現実と重なるようなものがあり、現代社会を皮肉ったような作品でした。非常に、興味深い。この作品を読んだことは忘れないでしょう。