第ⅩⅩⅥ章LASTBORENSMURASHUGAMING

 2060年・MURASHUGAMING

 ここはMURASHUGAMING本拠点から15分の場所。

 迫りくるB.E.S.P.O.との一大決戦。ジェラフバルト卿が創設した事務所。

 ジェラフバルト卿の悪魔を上回る12人の構成。ゲヘナ同盟壊滅後も危機感がこの世界に蔓延していた。

 動き出すジェラフバルト卿が現皇帝であるB.E.S.P.O.天澄セナの夫である杉田柳橋三樹卯兵衛の照らし出すのにデータ参照に時間が係ったが本当の構成12人が判明して薮田死刑囚のべにとRIONがスパイとして12人のリストが膨大な量のUSBとして4TBのデータ抽出に天澄セナも手を焼いていた。

「こりゃぁ、時間かかるのも納得するさかいに」

「命懸けな。薮田死刑囚の命懸けだ。対策はいくらでもできる」

「ただし、今回はジェラフバルトは姿を見せない」

 MURASHUGAMINGから15分行った場所に立石恭一郎がアイコスを咥えながらSUMOMO-XXの最終調整と装甲確認をしていた。

「欧州も全滅と聞く。日本に攻められてもしろ。俺達だけだ。12それが俺達、MURASHUGAMINGの真の目的だ。VOLTROOMESから事業継承してⅢ代目オーナー兼創業者土井純一の魂は俺にも宿ってる」

 アイコスを吸いながら4TBの資料に目を通す。杉田柳橋三樹卯兵衛は青い兎の特注の着ぐるみを着て近くのベンチに腰を下ろしていた。

 B.E.S.P.O.

 序列1位「八雲べに」

 薮田べにと同じ生を持つB.E.S.P.O.最強の1人。神と同格の実力を持つ素性は不明。全身黒コートを羽織って長剣と大剣を駆使する。翡翠の勾玉と金の十字架をぶら下げて鎧に身を包み誰1人と素性は疎か姿を見た者はいない。

 序列2位「一ノ瀬うるは」

 医者にして錬金術師。命あるものを根源に錬金してジェラフバルト卿と同じ魔法の頂に達しようと他国を渡り歩きサンプル収集と自身の研究の為なら命は欲しない。右手が鮫肌の手で手袋をしてその魂の錬金として無から有を造り出そうとしている。戦闘能力は未知数だが序列2位は神とほぼ互角であり、神を単騎で穿てる実力は伴ってる。

 序列3位「橘ひなの」

 その美しい歌声と平成に取り残されたサブカルチャーの少女。黒とピンクのメッシュの長髪の髪の毛でサングラスをかけてバイクに跨って序列3位の実力で誰も相手をしたがらない。その歌声は感覚と意識の共鳴をこえる。歌声で魅了する以外詳細は不明。

 序列4位「空澄セナ」

 天澄セナのモデルになった人物で12人いるB.E.S.P.O.の中では孤児院や暗殺を専門として他からは「お父様」と呼ばれている。天澄セナとは別人だが、名前を簒奪したのは本人は珍しく慈愛事業と各地の諜報活動と交渉に長けてる。主な武器は蜻蛉槍を武器に2本の長槍を手に槍形態から鎌形態、斧形態に変形できる武器で戦う。天澄セナとは別人だが現在はⅢ代目の「お父様」である。先代である「お母さま」との5日間における殺し合いの末、生き残りその際に自身に流れる血が覚醒してジェラフバルト卿に惚れこまれてB.E.S.P.O.の一員となる。

 序列5位「猫汰つな」

 元韓国LOLプロゲーマーであったが理由は不明だがB.E.S.P.O.の一員となる。韓国語・日本語・英語・フランス語・スペイン語を使いこなせるバウリンガルで帰国子女。序列5位なのは本人自体が戦闘に興味がなく、B.E.S.P.O.にも興味がないため。MURASHUGAMINGに興味が湧いて、アイコスを吸いながらニッカウィスキーメガサイズのジョッキーを呑みながらパチスロを打ちながらイヤフォンで音楽を聴いてる。

 序列6位「白波ラムネ」

 淡い長い青色の髪をした女性で実力は不明。

 序列7位「藍沢エマ」

 神殺し《ゴッドスレイヤー》の名で有名な神を殺す魔導士にして淑女。生前は貴族の娘で今から500年前の人物。とある漢のチャンネル騎士との恋愛関係であったが騎士が戦死後にショックを受けて祖国が燃え上がりその憎悪と恩讐の焔が彼女を変えさせて大魔女と成り果てた。

 序列8位「千燈ゆうひ」

 会津藩で暮らす福島の方言や東北の訛りが抜け切れてもいない40代の主婦。かつては夫と3人の子供を育てていたのだが子育てよりもLOLやVALORANTにハマ理過ぎて1日20時間以上もオンラインゲームをしていてアイコスを吸い、ビールは1日6感以上呑みながら食事も自分でしたことがなく、夫が家事の全てを担当していたのだが3人子供が20歳を迎えて離婚。現在40代のバツイチの千燈ゆうひは5畳半の狭い防犯室に引き籠ってゲームはしている。

 序列9位「天知ルーシィ」

 放浪者。笠を被り口数は少ないが性格は残忍。冷酷な血で序列は低いが移動や探索においては最強。

 序列10位「花芽かすみ&すみれ」

 ????????

 序列11位「宮助」

 不明

 序列12位「黒鴉くろむ」

 不明

 B.E.S.P.O.のメンツのリストを立石恭一郎が西新宿レジディアのマンションの4Fの旧星川サラ邸宅にてモニターを移しながらPCで操作していた。

「おい、マジで言うてるのか?このメンツが日本の新宿に攻め込んできうる?相手は欧州を壊滅させた」

「ヤバイ、ヤバい、ヤバい・・・・星川?」

「ん?ネックレス5人集まったのかい?」

 立石恭一郎はアイコスを吸いながら齢80を超えるが見た目が20代~30代である。巨大魚ピラルクのから揚げを喰いながら星川サラは杖をつきながらレジディア西新宿の玄関前の自動扉前に5人がバッグを手に持って集まっていた。

「300年振りだなぁ、こうして全員と背を合わせて戦うなんてぉ」

「まぁまぁ、かつて戦ったのは規模が違う。」

 かつて釈迦はB.E.S.P.O.を追い詰めた経験があるのは今から約300年前。釈迦は日南を自身の銃口で撃ち覚醒の神化の始まりに過ぎない。

「俺は今回。まふまふを信じる」

「全く2020年から変わっちゃいねぇが。蛇鳥布団会の蛇で恐れられた俺だぞ。まぁ、あれから40年経って真の敵が姿を見せた」

 まふまふは長い白髪にアイコスを吸いながら背中の蛇鳥布団の彫りが消えていた。鍛え抜かれたかつての肉体と力は失われていたが、今回の作戦できたのは人生最期の戦いだ。

「くるるは?」

「未だに戻ってこないのか?聖剣の選定は終えたんだろ?理由としては聖剣が未完成になってるか、本人にやはり荷が重すぎたかだ」

 湊天凛月はネックレスの継承者で一番の最高齢だ。釈迦を導いたのも彼だ。

 その頃八雲べにたち12人が円卓に腰を下ろしていた。べには漆黒の甲冑姿とコートを羽織り、金のイエス・キリストの十字架をぶら下げて勾玉・管玉を首からぶら下げて指には指輪をはめていた。その正体が未だに分かっていないが、その実力は神を超える或いは真の神殺しと噂がある。

「陛下は不在だが言伝を預かっている。『僕が帰るまでに白魔導士の首を差し出すこと、土井純一の孫娘くるるの血を現世に断つ。』言伝は以上だ。私も支度を済ませてすぐに戦争開始だ」

 八雲べに。想像以上に力を感じる相手だ。円卓に座る12名。創設者が1人Sparkingなドッカンな限界サバイバーなジェラフバルト卿は不在だ。

「陛下は相変わらず不在ですか。しかし、MURASUの魂にVOLTROOMやZZDIVISIONの遺志が受け継がれてる。能天気ではいられん、ヤムチャに頭が爆発する痛みだ」

 序列3位の橘ひなのだ。この円卓の石窟の扉が開いてあの3人が帰還してきた。

 葉加瀬ハヤト、加賀美れな、夜見冬雪が円卓の間に入ってきた。手負いの傷を癒やしていた。

「k4senだ」

「k4sen?あの聖ヴァレンティヌスかい?」

「そうだな。俺は心臓を穿たれた。幸い真の心臓だけが急所をズラされて生きてる」

「タラチオ、ゴキブリ並みの生命力してるな。まぁイザとなったら私が保証しよう。」

 序列2位の一ノ瀬うるは。医者にして錬金術師。出身地は明かされていないが、歴史の本流の源泉に生きていた点身体が黒く染まっている限界サバイバーにドッカンバトルを送っていた過去にしろ頭と心がSparkingしてる闇医者兼賢者の石を錬成させた錬金術師。

「葉加瀬ハヤト?動けぬ傷を負って応急処置で済ませたことに感謝しろ」

「k4senはお前の復讐相手なら、混ぜてやってもかまわん」

 それぞれが交差し始める決戦前夜。

 くるるは土井純一・桜の墓の前にいた。

 聖剣を完成させた勢州薄子藤原朝臣力也の娘勢州源朝臣小舟力也が先の選定の岩場で抜いた剣を打ち治して鍛錬と収斂を重ねた渾身の一振りをくるるに渡した。

 千子村正をはじめ千子派の同じく伊勢国桑名・北勢地域に拠点をかまえた伝説の刀匠・刀工の銘である名前が勢州薄子藤原朝臣力也である。

「サイヤ人でもあるまいし」

「HAPPYMATERIALな気分じゃないがね。くるる?マーリンからなにか伝言はないか?」

「ないっすよ。おえちゃん」

「そうか、八雲べにが侵攻してきたら誰から構わずに大なり小なり犠牲者が出る。血肉の涙さえ乗り越えなきゃイケねぇよ」

「いよいよ、本土を護る戦争がはじまる。私は25歳だけどさぁ、全員ジジィやババァが多いじゃん、やってやっんよ」

「おえちゃんは?」

「俺は68歳だ。まだまだ若い。といってもな、くるる?聖剣はまだその時じゃないやろ?」

 くるるはレジディア西新宿のタワーマンション前にもう来ていた。

 最後の決戦前に。おおえのたかゆきは第4次指輪戦争エンゲージリングに参加していたその腕前は確かなものだ。ガリガリで痩せ細ってアイコスを吸いながらトレンチコートを着てB.E.S.P.O.決戦前に各陣営には12人の詳細が送られた。

「聖剣が使えない今、頼りになるのはお前だ。くるる」

「遅れて済まない。ついてこい、こっちだ」

 くるる陣営のここレジディア西新宿タワーマンションの6Fに星川サラが連れてきたのはバトラが欧州の最前線から生き延びてここまで来たのだ。

 バトラは最近までカイアイムの極秘に包まれたパプアニューギニアの秘匿の恐竜島に身を置いていたが先の欧州の責任を取っての島流しだったが処分が免除されるかわりに戦地での戦死が相当と判断された。バトラはくるるより5歳はなれてるが父親が7歳の時にDVが原因で家を出ていき、残された母親と妹と12歳年が離れた兄は欧州に渡ってヴァチカンで修行していた。

 星川サラ自身初代ENYCOLLARのマスターとしてここ6Fの別邸の邸宅を拠点にして迫りくるB.E.S.P.O.と葉加瀬ハヤトを迎え撃つ。

「紅音紅莉威鵡!?」

 第Ⅴ魔法の使い手にして現八咫烏兼イルミナティ―13血統を継いでる紅音家の親元がラフな格好と革鞄をぶら下げてやってきたのだ。

 その人物の来訪。紅音紅莉威鵡は星川サラ・バトラ・ボドカの陣営に与して各地からの帰還が目立った。

 YUYUUTA・MASAYOSHIOOISHIもニューヨークから横浜港に辿り着いて東京に帰還。MASAYOSHIOOISHIは車いす姿でフードを被っていた。

「純ちゃんさぁ・・・ゴホッゴホッホゴホッ」

「オーイシさん、無茶しないでくださいよ。傷口が開きますよ」

「YUYUTA君・・・音楽は君に任せルッ!?僕はもう長くは持ち堪えそうにない」

「オーイシ、治してやる・・・・私はブリテン人。偉大なるグレート・ブリテン島の純粋なブリテン島人だ。まぁ、ジェラフバルトの代償を払い私自身こんな見た目になっちまったがぁよぉ・・・・私は499年生まれで今は?2060年か。子の中よりも長い気だよ、まぁ2000歳のBBAなんぞに期待はするなぁ」

 星川サラは椅子に座ってアイコスを充電して杖を机に置いてMASAYOSHIOOISHIの傷を癒した。

「エーテル・キュア」

「感謝します」

 超多忙でこれまで休む暇もなかったがMASAYOSHIOOISHIはここで一旦休暇に入る。B.E.S.P.O.との決戦に備えてネックレス継承者5人も江戸城に集まっていた。

 ―――――B.E.S.P.O.――――

 序列1位の八雲べには薮田べにとは別人であり、その実力は神を殺す。

 先に出陣を切ったのは八雲隊だ。勝鬨橋・日本橋に黒コートが風を靡く。

「MURASHUGAMINGの残党が吼えるなぁ」

 この甲冑の奥に眠る瞳の焔は消えていない。

「なんせ、私はこの剣で生きてきた。剣で生きてきた私だ」

「報告申し上げます。べに様・・・葉加瀬ハヤト含め3人はもう出向いたと」

「ほっておけ」

 この件の4時間前だ。くるるは2振りの聖剣を来る日に選定でその資格は越えてる。聖剣から声が聞こえる。

 <勢以州伊勢国千子派の刀工薄子力也だ。齢46歳で逝去したが娘も齢20で甲州フルーツパークで飛び降りて自刃した。その父親だ。くるる?剣の鼓動は聞こえるか?俺は・・・糖尿病で満足に行く生きた気がしないが俺の子供は意志を紡いで40人いる。桑名の刀工舐めるなよ、その聖剣はくるる専用だ。失礼、土井純一の孫娘土井佳葉子・・・くるる?俺の魂は燃えてる>

 <勢以州伊勢国千子派のⅡ代目薄子力也の娘である小舟力也よ。まぁ源の姓を持って源氏の血統に間違いはないが小舟は生きてる。自刃したけど・・・甲州から密かに熱海の方に。港からアメリカに。今はドナルド・トランプ氏が3度目のアメリカ大統領統治の下で精魂尽くして刀を打ち続けてるわ。くるる?その聖剣は正規でスキルも作用する?なら、問題はない。>

「聖剣の声・・・・」

 2振りの聖剣の声を聴いて自陣の部屋に入っていく。

『水』のネックレス初代は原初の水を内包する水という元素が齎す生命が誕生する水の塊であるヌン。ヌンの遺志を紡いできている釈迦は魔銃を磨いていた。

日南ノエル調子はどうだ?」

〈本末転倒に過ぎないな。まぁ貞方怜那の遺志に基づいてコイツを動かしてる。私は貞方怜那という人間であり日南というキャラクターであり白銀ノエルは造られた偶像だ。クカなにょ、釈迦?この弾丸もそうは限られてる。正規も非正規も、ミクロもマクロも一部はフェアーに感じてる。私はこの魔銃で最低限度の弾丸に合わせて形態にも変われる。剣にしろ、槍にしろ、斧にしろ、どうせ、コレコレにリークされるんだ、なら、私は私という生き方を尊重してくれや〉

「紅音紅莉威鵡から魔法を伝授されてもう100年が経つ。随分と長いなぁ、貞方博士は自らをプロトコールしてプログラムで動かしてる。大正8年(1919)であの世に逝ってるけどなぁ、俺もこれで心置きなく戦えるよ」

 <ソイツはクカで梨なんよぁ!?イイぜ、派手にドッカンバトルかまそうじゃねぇか!?水の生命は原初の星は水で造られた。それがヌンだ。私はヌンの遺志でこの魔銃でお前と共にする>

 釈迦が魔銃を調整してるところ湊天凜月の名で活動してるが川村大介は死と復活の象徴でもある。川村大介もギターを担いで演奏していた。

『火』のネックレスは加藤ひなた。あの加藤純一の姉の末裔である。土井純一の父親である土井石舟斎湊純の実母だ。『火』はプロメテウスであり、スルトであり、アグニである。燃える焔は人類に火を授ける。

『土』のネックレスはかつて夜天メルとして活動していた利香の末裔である蓮実ヶ先の宗家の娘心鶴は幼少時に祠を壊して祠にいる吸血鬼・Vtuber・V豚を30日間一人で斃し続けてその血を啜って生きてたのを松本匡生。神の仔として千葉県館山市の千倉山の秘境の奥に青鷺として仙人で生きてる。仙人に拾われて心鶴は人間であるが仙人の感覚で生きてる。

『金』のネックレスは清水美紀。みけねこを産んだ清水美紀。死という冥界の王にしてオシリスの意志。死という復活の再生。冥王星≠スターオメガを手に入れたアトランティス大陸の生き残り。清水美紀は歴史上、最初にスターオメガを手にした女性である。スターオメガは星の終わり、意味としては新しい宇宙の夜明で指導者の誕生。清水美紀は第Ⅵ魔法の根源・起源で自らの分離した器でみけねこが産まれた。

『木』最初に造られたネックレスは木の種。小さな種子の木の枝をネックレスにして冠を授けた。川村大介は本名を封じた。今は湊天凜月だ。湊あくあと天月の第一子で世間は封印されてる。禁じられた歴史に生を受けた男。

 勢揃いの5人にくるるは聖剣を腰に差して7つの指輪も首にぶら下げてここに来た。

「聖剣解放も済んだのかい?」

「済んだよ、蛇足のジジィ」

「そんなら、よかった」

 その聖剣は人類の希望。5人も清算しに来た。

「B.E.S.P.O.との決戦はジェラフバルト書の悪魔を上回る。マジで死ぬ覚悟で来いよ。」

 釈迦。そしてMURASHUGAMINGの最期の骨が始まる。

 VOLTROOMESからはじまりMURASHUGAMINGに吸収合併となった創設者土井純一氏の魂とも呼べるVOLTROOMESがMURASHUGAMINGの一つの会社として迎え撃つ気でいる。

 同時刻・B.E.S.P.O.の本拠点から先に出陣していた八雲べには「序列1位」。神と同格の実力者で部下にも八雲隊の精鋭部隊もいる。

「薮田べにとRIONが江戸城に入城したと。各、門にも手配を?」

「いや、それは気にならん。桜田門・大手門・服部門と・・・」

「しかし、残りも残りで我々以外に関しては?」

「葉加瀬ハヤトの事か?」

「気にするな。葉加瀬ハヤトは・・・」

 ジェラフバルトの子として神の仔ヤハウェの血が流れる葉加瀬ハヤトはフードを被りながら国会議事堂にいた。国会議事堂の手前に3人はB.E.S.P.O.とは関係なくSNSでホワイト案件で引き受けた3人。とくに葉加瀬ハヤトは旧姓加賀美ハヤトが葉加瀬冬雪と婚姻して夫婦になって葉加瀬の姓を名乗り出てる。

「僕はこうさ。父であるヤハウェの血が流れてる」

「ジェラフバルト卿が現在行方を晦ましてる件について」

「それは大した問題じゃない。依り代に負担が出始めTEHRUッ!?」

 葉加瀬ハヤトの第Ⅰ魔法は原初の魔法を創世したジェラフバルトが授けた力。未だに謎で判明していないが1部だけ認められてるがその魔法は世界にあってはならない。

 それに東京都・奥多摩市で青梅に近い慈愛事業団体が寄付した孤児院兼センターでは空澄セナが暖炉のまで足を組みながら密偵からの報告を聞いていた。

報告は?」

「聞いてるとも。」

 空澄セナの本業が孤児院院長の所長であり慈愛事業の総括の責任者であり裏の顔が最強の暗殺者でありAV監督である。暖炉があるこの部屋は孤児院の真下海底にピラミッドが建造された理由と同じで孤児院が造られたのは海底でその真下の空間に現在空澄セナは報告を受けてる。

「12000000000000000000冊ほどの知識が私にはある。ここは私の図書館だ。人間のサンプリングにも興味がある。人間という種を交互に交配するのが私の趣味でね」

 アイコスを吸いながら限界サバイバーが聴こえてくる。序列4位の空澄セナは自身の研究材料や研究テーマを序列2位の一ノ瀬うるはとは互いに関係性が一致してる。

「あ、そうだそうだ、一ノ瀬君とも繋いでくれ。これは火急的速やかに」

「はっ」

「私は先々代とは大きく違う。先々代に拾われて私は成長した。然し、血が流れた。血が一滴の大河のような雫の中で私が生きた。私が勝ったからだ」

 序列4位空澄セナが動く。2本の槍は環境に応じて形態変化する。そして灼熱の叛魂のように烈火の如く最強の暗殺者がその影が迫り切ってくる。

 話がMURASHUGAMINGの星川サラ邸宅に戻る。

「SUMOMO-XXの最終調整は?」

「星川?」

「それなら調整が最終フェーズ移行だ。いよいよ辛い思いがするが、その覚悟はできてるか?今以上に組織として生きてくなら、なおさらだがな。クカなんよ、私は立石潤季おにやと伊織家当主の伊織もえとの間に生まれた・・・孫だぞ。メンタル侮るなかれ」

 天澄セナは歴史上その終局の魔法に到達して第Ⅶ魔法の継承者。それは同時に約12000000年も生き続けてるジェラフバルトを殺す魔法である。

 星川もだいぶエーテルが低くなってきてる。

(勘づかれたのか?まぁB.E.S.P.O.の連中ならやりかねない・・・連中はジェラフバルト書の悪魔と同様な。まぁエーテルが高いと気づかれる。私の本体は眠ってる。ENYCOLLAR本住所の真下には秘匿されてるがな。私の身体はあの地下に保存されている。しかし、魔弾エーテリアス・アースあの博打は賭けだ。)

 星川サラは決意を重たい腰を上げる。

 さらに不安となる問題が重なってきた。ジェラフバルト卿にとって9人の英雄が支えている。

 とある場所にて世界から地獄とも呼べる戦場を終わらす。

「がおう、ジェラフバルト卿の親友であるか?」

「その声は?」

「久方ぶりだな。結城親房の子結城さくなだ。旧姓は湊あくあ。川村大介の実母であり、この予兆を知っていた。今、9神将が集い、錦の御旗を掲げられるとあちらは逆賊、朝敵の扱いになる」

 がおうはフードを被っていた。そしてこの場に姿を見せたのはⅤ代目『木』のネックレス継承者であった湊あくあ。川村大介の実母であり、天月と婚姻し川村大介を産んだ直後に失踪して約8700年も行方は分からずにいた。

「文明の前だ。私は惑星ニビルに帰っていた。惑星ニビルは我が祖にしてアヌンナキはシュメールの魂ともいえる。なぁ?ジェラフバルト?そんなに怖いのか?今の世の中が」

「僕は怖いか?いや、怖くはないね。」

 ジェラフバルト卿は歩み、這い寄る。

 黒髪の法衣を着た青年は世界の敵。ジェラフバルトはかつての人の時代の名前は死んだ。現在、9神将がここを護っている。

 9神将はジェラフバルト卿と名乗る前アトランティス時代にアトランティス王を護る騎士であり、神の力を授けられた原初の神話である。

 9神将-アトランティス王国騎士団-

 がおう

 9神将最年少にして見た目が当時は影薄そうな青年で騎馬(牙)の王。名前の通り騎馬戦だけは3000戦の勝利と戦場では気弱な青年だが肖像画を描くことが得意で9神将の肖像画を多く遺した。

 結城さくな(湊あくあ)

 湊あくあと同一人物であり湊天凜月の実母。当時付き合っていた天月と極秘婚姻して出産したのが川村大介。川村大介出産後に失踪して川村大介の兄弟・姉妹含めて35人の母親。スーパーウルトラティックドジッ子メイドだが、ゲームは大好きで得意料理が卵料理で特にオムライスはプロが唸る一品。1人称と口癖が「あてぃし」でゲームといってもAPEX・SEX・VALORANT・LOLのマスター帯・レディアント帯で相手がイッてしまう騎乗位が得意。

 丹羽一臣

 910incを創った裏のフィクサー。かつてニコニコのドワンゴにいたが、ジェラフバルト卿と同様に王国から謀反と反逆罪でアトランティスから追われてカナンの地にて処刑を待っていたが生き延びて9神将のリーダー。

 おじじ

 9神将隧一の知将。

 ソバルト

 9神将の中でも剛腕自慢の大剣使い。

 郡道美玲

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 澁谷果穂松屋牛鍋定食数寄屋重三郎高利(花押)

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 兵頭和泉守陽

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 かつてのアトランティス王国では王国を守護する騎士であり英雄であったのだが無実の罪を着せられジェラフバルト卿と同様この太陽系から外された者同士。フォトンベルトを通じて再び姿を見せに還ってきた。

 惑星ニビルから120000年も時間掛かってもう一度太陽系に帰ってこられたのが奇跡に近い。

 星川サラは杖をついてかつてのENYCALLERASがあったビルを目指すのにMASAYOSHIOOIHCも同行することになった。ジェラフバルト卿から魔法を教わり今日に至る。

「ヤツは今回見てるだけだ」

「初代マスターの星川に同行できて幸運だよ。まぁ全力の数には。戦力の数にはあってるさ」

「あんまし、無茶はするな。一番、こっからは血を流し血を払う遺志を紡ぐ戦いだ。私は見ての通り本体が封じられたのを自ら望んだ。だがしかし、私は再びこの地上に戻ってきた」

 星川サラは東京のポイントが印された地図を見ながら突き進んだ。

 ジェラフバルト卿と9神将はアトランティス王国時代の『王国英雄記』に記される程愛された英雄であったのだが現在はこの太陽系の敵。

 くるるはYAGOOと合流して現在地はレジディア西新宿から有楽町駅にいる。

 最後の骨。MURASHUGAMINGの最後の戦いの始まり。

 B.E.S.P.O.編

 全4章にてB.E.S.P.O.編は始まる。最強の立ちはだかる敵八雲べにの決戦能力と今は開花できていないくるるの物語。

 いよいよ最終章となるMURASHUGAMINGの戦いとくるるの運命は?

 次章B.E.S.P.O.編Ⅰ≪釈迦の弾丸≫

 






 

 

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