時代は巡る、因果は巡る、罰を引っ提げぎちぎち巡る

読んでいて、こんなに重々しく、苦しい感情になったのは初めてかもしれません。
まるで、頭を万力で締め付けられているような、やめてと言っても止めてもらえないような、抗いがたいリアリティのある生々しい苦しみと痛みが、此処にはあります。
祝祭籤というボランティアの実態はあまりに悍ましく。
〝竹を切る〟ことすらも、自らの手で行わず、餌で釣った国民にやらせるのか……と暗澹たる気持ちになりました。これが絵空事ではなく、もっと過酷で残酷な形で、世界の何処かで起きているのだろう、そう思うと、人間の業の深さを思い知らされた心地になります。

没入感が素晴らしかった。傑作でした。
ご一読を。

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