第52話

「アリスー帰って来たぞー!」

「むおっ!?速いのじゃ!?」


そんなに速かったか?

だって帰って来るまで大体1時間くらい…


いや、割と速いな

それでも1時間も待ってくれるとは可愛いやつめ!


「おいおい、1時間は居なかっただろ?そんなに速くないって」

「む…確かにそうじゃが何日か居なくなるなどと言っておいて1時間で帰って来るのは速いのじゃ!」


それは…たしかに!

でも向こうでアクシデントがあった結果だからな


「いや、アクシデントがあったからな、これでも何とか帰ってんだぞ?」

「アクシデントとな?」


「おう、一旦帰れなくなった」

「え?ってことはもしかしたら帰って来れなかったかもしれないのじゃ?」


「うん、だって実際もうちょっと近い世界が無かったら帰って来れなかったぞ?」

「ハァ!?どんな所に行っとるんじゃ師匠!帰って来れなかったらどうするつもりだったんじゃ!」


「いや、俺もステータスが半分になるとは知らなかったんだって…」

「ステータスが半分…随分と魔境におったんじゃな師匠」


そんなことは…いや、聞く限りでは俺の故郷だいぶ魔境では?


だってステータスが半分になる上に俺クラスの強者が帰って来れなかったかもしれないんだろ?


完全に魔境じゃん

恐怖だよその世界俺も行きたくないわ


「いや、ステータスが半分になってこの世界と向こうを繋げなくなっただけで向こうは至って平和だからな?」

「なに?そうなのか…じゃがステータスが半分の時点で割と魔境だと思うのじゃ」


それはそうかも…


「でも平和すぎて魔物とかも居ないよ!」

「理想の世界なのじゃ!」


手のひらくるっくるだなお前…

でもこの世界の人からしたら魔物居ないのは理想郷だよなぁ…


にしても、これで地球に帰ることは出来るようにはなったし…これから何をしようか…

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