第36話

…畜生!

誰も魔界への行き方を知らねぇ!


アリスも知らんのかい!

誰か知ってそうな人…!


あ、ギルマス!

ギルマスならきっと魔界への行き方も知ってる!


ーーー


「いや知らないよ!?」

「えー、魔界だよ魔界、本当に知らない?」


「えぇ…魔界…?そんなの…あ!」

「知っているのかギルマス!」


「魔界への行き方、知ってそうな人なら知ってるよ!確か…竜人のドランさん!」

「お!そのドランさんは何処にいるんだ?」


「女王国のムルタって都市に居ると思う、ただ…」

「ただ?」


「ただ…大量のお金を積まないと協力はしてくれないとだろうなと思って。」

「金、金か…」


久々に魔物を倒すか…


「ギルマス、稼げる魔物を教えてくれ。」

「うーん、やっぱりドラゴンかな、なんてったって彼ら財宝を大量に溜め込んでるからね。」


ドラゴンかぁ…

ドラゴン…ドラゴン!?


そういや大量に財宝を溜め込んでるドラゴンに覚えがあるぞ!


魔王城近くに居たドラゴン!

アイツなら大量に財宝溜め込んでるはず!


覚悟しろよドラゴン!てめぇの財宝全部奪ってやるかんな!


ーーー


「アギャァァァ!許して下さいぃ!何でもしますから!財宝だけはご勘弁を!」


「うるせぇ!おめーのコレも奪ったもんだろーが!

だから俺が奪っても問題ねーんだよ!」


我ながらこれ暴論過ぎるだろ…

でもお金が必要だからね、しょうがないね!


金は…これだけあれば足りるでしょ!

後はムルタまで行って金を渡すだけだ!


じゃあムルタまでこのドラゴンに乗って行くか?


「ううぅ…私の財宝がぁ…返してよぉ…」


…いや、流石にやめよう、罪悪感が、ね?


ーーー


さて、ムルタに着いて、ドランの場所もわかって

さぁ!後はドランに魔界への行き方を聞くだけだ!


「金が足りん!もっと持ってこい!」


コイツ強欲すぎだろ…!

マジでふざけんな…!

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