130――曖昧モコ
目の前に真っ白なふたつのモコモコ。
「ヤギとヒツジです」
モコモコだけではわからない。
「どっちがどっちですか?」
「右がアイちゃんで、左がマイちゃんですよ」
名前を言われてもわからない。
「メェェェェェ」
「メェーーーー」
あ、鳴いた。
「ほら、鳴き声が違うでしょ?」
いや、だからどっちがどっち?
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