126――時給

「マッサージ上手くなったね」

「そりゃあ、専属マッサージ師として毎晩一時間、もう四ヶ月も続けてますから」

「あんた、それしかしてないじゃん」

「時給上げてくれないかな?」

「早く仕事探しなよ」

「あ、そうだ。これ、プレゼント」

「え? 指輪?」

「そう。もちろん給料三ヶ月分」

「つまり九千円……」

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