123――大食いの彼女

 彼女はケタ外れの大食いだ。デートでの食事は俺の奢りだけど、少し遠慮して欲しい。金欠だ。

 今日は安くて大盛の定食屋があるとの事で、田舎町までやってきた。

 あぜ道を歩きながら、彼女が両手を広げ、大きく息を吸った。

「あー、空気がおいしいねー」

 もう少し俺から離れた場所で吸って欲しい。酸欠だ。

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